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2017年12月24日発売

つかだま書房

出版社名ヨミ:ツカダマショボウ

壁の中【新装愛蔵版】

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内容紹介
古書価格の高騰で「読みたくても読めなかった小説No.1」とも言われ、日本戦後文学史の中に埋没してしまった「ポストモダン小説」の怪作が、読みやすくなった新たな組版(1段組)かつ新装幀で甦る!
 
ドストエフスキー、ゴーゴリ、カフカ、聖書、永井荷風などを俎上に載せ、アミダクジ式に話を脱線させながら読者を迷宮へと誘い込む「インターテクスチュアリティ」の極北は……まさかの官能小説? キャンパスノベル? 妄想ミステリー? 堂々の680ページ&原稿用紙1700枚!
 
◉巻末付録
作者解読:多和田葉子
作品解読:坪内祐三
 
◉愛蔵版特典
①著者が愛用した落款による検印入り
②未発表作品を含む8作のレプリカ生原稿による別冊写真集(32頁)を同梱
 
目次
◎壁の中
 第一部 《贋地下室》=空中にとび出した地下の延長の行き止り
 第二部 『濹東綺譚』の作者と《贋地下室》の住人との対話
 

◎付録
 作者解読「再読 後藤明生――小説『街頭』」多和田葉子
 作品解読「『壁の中』は素晴らしいキャンパスノベルだ」坪内祐三

◉愛蔵版特典
①著者が愛用した落款による検印入り
②未発表作品を含む8作のレプリカ生原稿による別冊写真集(32頁)を同梱
著者略歴
後藤 明生(ゴトウ メイセイ gotou meisei)
後藤明生|ごとう・めいせい(1932年4月4日~1999年8月2日) 一九三二年四月四日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑生まれ。敗戦後、旧制福岡県立朝倉中学校に転入。早稲田大学第二文学部露文学科卒。在学中の一九五五年、「赤と黒の記録」が全国学生小説コンクールに入選、「文藝」に掲載。卒業後、博報堂を経て平凡出版に勤務。一九六二年、「関係」で文藝賞佳作。一九六七年、「人間の病気」で芥川賞候補。翌年、専業作家に。一九七七年、『夢かたり』で平林たい子文学賞、一九八一年、『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、一九九〇年、『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。一九八九年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。一九九三年より同学部長を務めた。一九九九年八月二日、逝去。
多和田 葉子(タワダ ヨウコ tawada youko)
小説家、詩人。1960年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。82年、ドイツ・ハンブルクへ渡る。ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学大学院博士課程修了。91年「かかとを失くして」の群像新人賞以降、93年「犬婿入り」で芥川賞、2003年『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、11年『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)など多くの受賞歴がある。近著に『献灯使』『百年の散歩』など。06年よりベルリン在住。
坪内 祐三(ツボウチ ユウゾウ tsubouchi yuuzou)
評論家、エッセイスト。1958年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。「東京人」編集部を経て、コラム、書評、評論など執筆活動を始める。評論、随筆、対談、日記エッセイ、解説等多彩に活躍。『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代―』で第17回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『ストリートワイズ』『靖国』『文学を探せ』『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』『総理大臣になりたい』など多数。近著に『昭和にサヨウナラ』『文庫本を狙え!』『文庫本宝船』など。
三島 正(ミシマ タダシ mishima tadashi)
写真家、映像ディレクター。1964年、東京生まれ。週刊誌の写真記者を経てフリーランスに。現在は映像制作も手がける。写真集『公僕』(メディアファクトリー)で、第7回講談社週刊現代ドキュメント写真大賞「人物フォトルポルタージュ部門賞」を受賞。著書に『工場猫物語』(河出書房新社)など。
タイトルヨミ
カナ:カベノナカ シンソウアイゾウバン
ローマ字:kabenonaka shinsouaizouban

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