近刊検索 デルタ

2023年5月12日発売

有志舎

出版社名ヨミ:ユウシシャ

「スキャンダル」の時代の知識人と民衆

新人会・白蓮事件・アジア主義
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
1918年、東京帝大では宮崎龍介などを中心に、虐げられた民衆の権利獲得を謳う学生団体・新人会が結成された。1920~30年代を大衆社会状況と捉えた彼らは、青年知識人特有の情熱とエネルギーで社会の改良を行うべく奔走する。だが、白蓮事件などの「スキャンダル」を利用した情報操作を含む彼らのメディア戦略は強い啓蒙的性格を帯び、やがて上からの社会統制への志向と表裏一体になっていく。さらにそれは日本の大陸侵略とアジア主義を肯定し、近衛新体制にも連なっていってしまった。より良き社会を目指した青年たちの夢と蹉跌を通して、ついに大衆社会が形成され得なかった戦前日本社会の実像を描き直す。
目次
序 章 大衆社会化に対する再検討
第一章 「社会」発見の時代と宮崎龍介
第二章 「スキャンダル」から見る一九一〇年代後半の社会構造――差別と断絶――
第三章 青年知識人と白蓮事件
第四章 社会と白蓮事件
第五章 「スキャンダル」が頻発する時代の社会構造――社会にはしる亀裂――
第六章 大衆社会という幻影――新人会出身者の東アジア観――
第七章 満州事変と「大衆」の発見
終 章 形成されえない大衆社会
著者略歴
雨宮 史樹(アメミヤ フミキ amemiya fumiki)
明治大学大学院教育補助講師
タイトルヨミ
カナ:スキャンダルノジダイノチシキジントミンシュウ
ローマ字:sukyandarunojidainochishikijintominshuu

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。