近刊検索 デルタ

2021年5月25日発売

あおぞら書房

出版社名ヨミ:アオゾラショボウ

聖書の経済学

格差と貧困の時代に求められる公正
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
聖書は経済における機会の平等を求めている。すべての個人と家族が、「まっとうな生活を維持するために必要な基礎の上に立つ」という意味での機会の平等である。まじめに働けば安心して暮らすことができ、社会の一員として胸を張って生きていける資源をだれもが保有できる経済こそ、聖書が指し示す公正な経済だ。

いま世界では、最底辺でおよそ十数億の人びとが飢えと貧困の中で暮らしている。それよりは少しましなレベルで、さらに十数億の人びとが人間的な生活の希望を持てずに苦しんでいる。いまではその多くが、格差が拡大する「先進国」で暮らしている(日本も例外ではない)。富と貧困の格差は、国家間でも各国の国内でも拡大してとどまることがない。いったいこれはどこまで進み、どのような結末を人類にもたらすのだろう。

貧しく弱い人びとに特別な思いを寄せる神の思いは、昔もいまも変わらない。神は人間の社会を評価するとき、その社会が貧しく弱い人びとをどう扱っているかを見る。イエスの言葉は、富を持ちながら飢えた人に食べさせず、裸の人に服を着せない者に、いまも厳しい警告を発している。

本書は、旧約時代のイスラエルに存在した「機会の平等」を担保する思想、格差の拡大と定着を防ぐ律法、弱者救済の制度、イエスの言葉と行動、最初期の教会のクリスチャンたちの実践などから「聖書の経済学」を論じ、21世紀のグローバル化した市場経済の歪みを正すためのライフスタイルと政策を提言する。

本書の初版が出版されたのは40年以上前の1977年。「富と繁栄は神からの祝福」と考える人々にとっては耳の痛い内容だったようで、出版当初から米国では強い批判が巻き起こったが、以来版を重ね(その都度ページ数を増やしながら)出版され続けている。クリスチャニティ・トゥデイ誌は本書を、「20世紀で最も影響力のあったキリスト教書100選」「社会正義を説くキリスト教書ベスト5」に選んだ。現在、世界の9カ国語で翻訳出版されている。

本書はRICH CHRISTIANS IN AN AGE OF HUNGER第6版の全訳。『飢えの時代と富むキリスト者』(聖文舎、絶版)は第2版の翻訳。

[目次]
第1部 経済格差はどこまで広がるのか
第1章 餓えと貧困に苦しむ人びと 
第2章 裕福な国に住む少数者 

第2部 聖書は経済について何を教えているか
第3章 神と貧しい人びと 
第4章 神が求める経済の正義 
第5章 私有財産と富の蓄積 
第6章 社会構造の中にある罪 

第3部 なぜ世界から貧困がなくならないのか
第7章 貧困の複雑な原因 
第8章 グローバル市場経済と貧困 

第4部 それでは私たちはいかに生きるべきか
第9章 分かちあうシンプルライフ 
第10章 教会から始める社会変革 
第11章 公正な世界をめざす政治行動 

解説 福音派における社会意識の勃興
事項・人名・聖書箇所・ギリシャ語さくいん
目次
第1部 経済格差はどこまで広がるのか
第1章 餓えと貧困に苦しむ人びと 
第2章 裕福な国に住む少数者 

第2部 聖書は経済について何を教えているか
第3章 神と貧しい人びと 
第4章 神が求める経済の正義 
第5章 私有財産と富の蓄積 
第6章 社会構造の中にある罪 

第3部 なぜ世界から貧困がなくならないのか
第7章 貧困の複雑な原因 
第8章 グローバル市場経済と貧困 

第4部 それでは私たちはいかに生きるべきか
第9章 分かちあうシンプルライフ 
第10章 教会から始める社会変革 
第11章 公正な世界をめざす政治行動 

解説 福音派における社会意識の勃興
事項・人名・聖書箇所・ギリシャ語さくいん
著者略歴
ロナルド・J・サイダー(ロナルド ジェイ サイダー ronarudo jei saidaa)
[著者]ロナルド・J・サイダー(Ronald J. Sider) 1939年生まれ。神学者。社会活動家。イェール大学で修士号(神学)、博士号(歴史学)を取得。パーマー神学校(旧イースタン・バプテスト神学校)で40年以上にわたり神学、ホリスティック・ミニストリー、公共政策を講じた。 人種差別、軍国主義、経済至上主義、社会的不平等、性差別などの克服を訴えた1973年の「シカゴ宣言」(社会問題を憂慮する福音派キリスト者のシカゴ宣言)で中心的な役割を果たした。以来、社会正義を追求するキリスト者の運動を思想と実践の両面で支え続けている。 著書多数。『聖書の経済学』(原題Rich Christians in an Age of Hunger)は、クリスチャニテイ・トゥデイ誌によって「20世紀で最も影響力のあったキリスト教書100選」、「社会正義を説くキリスト教書ベスト5」に選ばれた。最新刊は『イエスは戦争について何を教えたか』(原題If Jesus is Lord)(邦訳あおぞら書房)。現在、クリスチャニティ・トゥデイ誌客員編集委員。米国フィラデルフィア在住。
後藤 敏夫(ゴトウ トシオ gotou toshio)
[解説]後藤敏夫(ごとう・としお) 聖書神学舎卒業。麻溝台キリスト教会、大韓イエス東京福音教会協力牧師、キリスト教朝顔教会牧師などを経て、現在、日本キリスト召団・惠泉四街道教会(千葉県)牧師。著書に『終末を生きる神の民』『神の秘められた計画』(以上、いのちのことば社)、訳書にヘンリ・ナウエン『イエスの御名で』、ハワード・A・スナイダー『神の国を生きよ』(以上、あめんどう)、ジム・ウォリス『よみがえれ、平和よ!』(新教出版、共訳)などがある。
御立英史(ミタチ エイジ mitachi eiji)
[翻訳]御立英史(みたち・えいじ) 翻訳者。編集者。訳書にロナルド・J・サイダー『イエスは戦争について何を教えたか』(あおぞら書房)、ヨハン・ガルトゥング『日本人のための平和論』、デイビッド・ローワン『DISRUPTERS 反逆の戦略者』(以上、ダイヤモンド社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:セイショノケイザイガク
ローマ字:seishonokeizaigaku

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。