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2022年12月23日発売

英明企画編集

出版社名ヨミ:エイメイキカクヘンシュウ

季刊『農業と経済』2022年秋号(88巻4号)

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内容紹介
特集 現代社会と食の多面的機能──食から眺める、食から変える

気候変動、コロナ禍、ウクライナ侵攻によってフードセキュリティ上の懸念が増す現在、「小規模・分散型で地域社会と環境に配慮した市民的食農システムの構築」と、それを支える「総合的地域食農政策の再編」が求められている。そのためには、食の生産・流通・消費・廃棄に至る「垂直的包括性」と食の多面的機能ゆえの「水平的総合性」に根ざした総合的食農政策が欠かせない。本特集では、食の多面的機能に着目し、現代社会の多様な政策課題に食を切り口に総合的に取り組むための「気づき」を提示する。


■巻頭言
特集に寄せて
食を切り口に社会課題の解決をめざす総合的アプローチ
──セクショナリズムを超えて……久野秀二・池上甲一・西山未真


特集
現代社会と食の多面的機能──食から眺める、食から変える
久野秀二+池上甲一+西山未真 責任編集


■座談会
食からのアプローチが社会を変え、世界を変える可能性
──主体性を持った「食市民」の形成をめざして
……池上甲一+木村あや+小林舞+西山未真+山本奈美+久野秀二


■Ⅰ 食育を学校(こども)から地域社会(市民)に拡げる

●1 食育を手段に総合的食農政策の実現をめざす
   ──「すみだの食育」からの示唆……西山未真

●2 日本の学校における食育の現状とフードリテラシー教育の展望……大森桂

コラム1 子どもたちの未来をつくる教室
     ──エディブル・スクールヤードから見える持続可能な生き方……堀口博子

●3 伝統的魚介類食の維持・活用による地域社会の持続可能性を考える
   ──宮崎県における魚介類食拠点を事例として……中村周作

コラム2 食材へのリスペクトが、日本農業の未来を拓く……太田 伸


■Ⅱ 栄養と健康を社会の構造的問題として捉える

●1 「健康的で持続可能な食事」の政治経済学
    ──健康と環境と社会をつなぐ政策に向けて……久野秀二

コラム3 食を通して変える世界
     ──食習慣プロデューサーとして目指すもの……金村真友子

コラム4 暮らしの中で植物の知恵を学び取り入れる
     ──食住一体型の教室「里山文庫」の実践……前田知里


■Ⅲ 食を通じて包摂と共生にもとづく地域コミュニティをつくる

●1 持続可能性と食の正義の実現に向けた有機学校菜園の現状と課題、可能性
   ──米カリフォルニア州サンタクルーズのライフラボを事例に……山本奈美

●2 地域インフラとしてのこども食堂の役割
   ──創発的包摂による「誰も取り残さない」コミュニティの実現……志賀文哉

●3 食を通じた異文化理解と多文化共生の課題と可能性……安井大輔

●4 外国人住民に対する食糧支援とポストコロニアリティ……安里和晃


■Ⅳ 食を通じて地域への関心と地球環境への関心を架橋する

●1 食の調達と消費と循環から展望するサステナブル社会への道……池上甲一

コラム5 循環型経済におけるコンポスト利用の重要性と可能性……泉谷眞実

●2 地球環境問題を見通す「地消地守」の視角と政策
   ──食べることで都市の農地を守り、コミュニティを育む仕組み……中塚華奈

●3 農がおり込まれた日本版「15分都市」の可能性
   ──脱炭素と健康増進への貢献……飯田晶子

コラム6 住宅都市「練馬」の農の風景を活かしたまちづくり……山口忠志

コラム7 里山の耕作放棄地を健全な食糧庫に復活
     ──ア。ウン。HAUSのおいしい森プロジェクト……大久保裕恵


■Ⅴ 持続可能な食農ガバナンスを担う食市民をつくる

●1 ミュニシパリズムによる食の民主化とフードウェブの再構築
   ──食と農から築く市民による自治の取り組み……小林舞

●2 食と社会正義を架橋する道
   ──エシカル消費を経由したフェアトレードで形成する「食の市民」……畑山要介

コラム8 日本におけるスローフード運動……中村麻理

コラム9 食農分野における女性の不可視化・不平等の克服にむけて……岩島史

コラム10 食と農に関わる市民科学のジレンマと可能性
     ──市民参加型の食品リスクガバナンス……木村あや


■連載 農の美学……藤原辰史


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑥


■連載 ブックガイド──農と食を読む
目次
■巻頭言
特集に寄せて
食を切り口に社会課題の解決をめざす総合的アプローチ
──セクショナリズムを超えて……久野秀二・池上甲一・西山未真


特集
現代社会と食の多面的機能──食から眺める、食から変える
久野秀二+池上甲一+西山未真 責任編集


■座談会
食からのアプローチが社会を変え、世界を変える可能性
──主体性を持った「食市民」の形成をめざして
……池上甲一+木村あや+小林舞+西山未真+山本奈美+久野秀二


■Ⅰ 食育を学校(こども)から地域社会(市民)に拡げる

●1 食育を手段に総合的食農政策の実現をめざす
   ──「すみだの食育」からの示唆……西山未真

●2 日本の学校における食育の現状とフードリテラシー教育の展望……大森桂

コラム1 子どもたちの未来をつくる教室
     ──エディブル・スクールヤードから見える持続可能な生き方……堀口博子

●3 伝統的魚介類食の維持・活用による地域社会の持続可能性を考える
   ──宮崎県における魚介類食拠点を事例として……中村周作

コラム2 食材へのリスペクトが、日本農業の未来を拓く……太田 伸


■Ⅱ 栄養と健康を社会の構造的問題として捉える

●1 「健康的で持続可能な食事」の政治経済学
    ──健康と環境と社会をつなぐ政策に向けて……久野秀二

コラム3 食を通して変える世界
     ──食習慣プロデューサーとして目指すもの……金村真友子

コラム4 暮らしの中で植物の知恵を学び取り入れる
     ──食住一体型の教室「里山文庫」の実践……前田知里


■Ⅲ 食を通じて包摂と共生にもとづく地域コミュニティをつくる

●1 持続可能性と食の正義の実現に向けた有機学校菜園の現状と課題、可能性
   ──米カリフォルニア州サンタクルーズのライフラボを事例に……山本奈美

●2 地域インフラとしてのこども食堂の役割
   ──創発的包摂による「誰も取り残さない」コミュニティの実現……志賀文哉

●3 食を通じた異文化理解と多文化共生の課題と可能性……安井大輔

●4 外国人住民に対する食糧支援とポストコロニアリティ……安里和晃


■Ⅳ 食を通じて地域への関心と地球環境への関心を架橋する

●1 食の調達と消費と循環から展望するサステナブル社会への道……池上甲一

コラム5 循環型経済におけるコンポスト利用の重要性と可能性……泉谷眞実

●2 地球環境問題を見通す「地消地守」の視角と政策
   ──食べることで都市の農地を守り、コミュニティを育む仕組み……中塚華奈

●3 農がおり込まれた日本版「15分都市」の可能性
   ──脱炭素と健康増進への貢献……飯田晶子

コラム6 住宅都市「練馬」の農の風景を活かしたまちづくり……山口忠志

コラム7 里山の耕作放棄地を健全な食糧庫に復活
     ──ア。ウン。HAUSのおいしい森プロジェクト……大久保裕恵


■Ⅴ 持続可能な食農ガバナンスを担う食市民をつくる

●1 ミュニシパリズムによる食の民主化とフードウェブの再構築
   ──食と農から築く市民による自治の取り組み……小林舞

●2 食と社会正義を架橋する道
   ──エシカル消費を経由したフェアトレードで形成する「食の市民」……畑山要介

コラム8 日本におけるスローフード運動……中村麻理

コラム9 食農分野における女性の不可視化・不平等の克服にむけて……岩島史

コラム10 食と農に関わる市民科学のジレンマと可能性
     ──市民参加型の食品リスクガバナンス……木村あや


■連載 農の美学……藤原辰史


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑥


■連載 ブックガイド──農と食を読む
著者略歴
久野 秀二(ヒサノ シュウジ hisano shuuji)
久野秀二(ひさの・しゅうじ)……1968年生まれ。京都大学大学院経済学研究科教授。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程中退、北海道大学大学院農学研究科助手、ワーヘニンゲン大学客員研究員、京都大学大学院経済学研究科准教授、アムステルダム自由大学客員研究員を経て、2010年より現職。博士(農学)。
池上 甲一(イケガミ コウイチ ikegami kouichi)
池上 甲一(いけがみ・こういち)……1952年生まれ。京都大学農学研究科修了。京都大学、近畿大学で教育・研究に従事。現在、近畿大学農学部名誉教授。農と食と環境の視点から、小農、食料主権、アグロエコロジー、フェアトレードなどについて研究している。著 書に『食の共同体』(ナカニシヤ出版)、『農の福祉力』(農文協)、『食と農のアフリカ史』(昭和堂)など。2016年から2021年まで国際農村社会学会会長。
西山 未真(ニシヤマ ミマ nishiyama mima)
西山 未真(にしやま・みま)……滋賀県生まれ。博士(農学)。東京農工大学大学院博士課程修了。専門は、農業経済学、農村社会学。千葉大学大学院准教授、宇都宮大学准教授を経て、2020年から現職。主な著書に『農村と都市を結ぶソーシャルビジネスによる農山村再生』(筑波書房、2015年)など。
タイトルヨミ
カナ:キカンノウギョウトケイザイニセンニジュウニネンアキゴウ
ローマ字:kikannougyoutokeizainisennijuuninenakigou

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