近刊検索 デルタ

2023年6月28日発売

英明企画編集

出版社名ヨミ:エイメイキカクヘンシュウ

季刊『農業と経済』2023年春号(89巻2号)

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内容紹介
特集 「地域資本」主義で変える経済・環境・暮らし──成長から循環へ


気候変動対策と循環経済の実現が喫緊の課題とされる現在、日本の各地固有の自然・生態系とそのうえに成り立つ暮らしを基礎に持続可能な発展を目指す“「地域資本」主義”への転換が要請されている。本号では、森・里・川・海の連環と人のつながりという「地域資本」を基軸として循環社会の構築を目指す各地の取り組みを紹介し、①地域内の資源と経済の循環、②持続可能な自然資源利用と管理のあり方、③移動・移住による人と暮らしの循環と活性化などの論点から課題を整理し、その実現方策を探る。





■座談会
「地域資本」の見極めから始まる地域の経済・環境・暮らしの再生
……太齋彰浩+豊田光世+藤山浩+秋津元輝+重藤さわ子


■Ⅰ グローバル課題の解決ツールとしての「地域資本」

●1 「地域資本」が生み出す総合的循環の新しいかたち……重藤さわ子

●2 地域資本の可視化─ネイチャーポジティブ実践への基盤づくり……髙橋康夫

●3 ネットワークがつくる「もう一つの経済」
   ──農村における新たなコミュニティビジネスの姿……筒井一伸


■Ⅱ 地域資本に根ざした経済と循環

●1 資源循環を切り口とした持続可能な地域創りへの挑戦……浅利美鈴・酒井伸一

●2 畜産における未利用資源の活用と地域循環……長命洋佑

●3 地域内経済循環、再生産、地域内乗数
   ──地域通貨による貨幣循環の可視化……西部忠

●4 森林の産業利用による地域内経済循環の向上を考える
   ──西粟倉村および真庭市における実践から……白石智宙


■Ⅲ 地域エネルギー循環の課題と可能性

●1 地域主導型再生可能エネルギー事業推進のための担い手・体制
   ──オーストリアでの取り組みから……平岡俊一

●2 小水力発電は地域コミュニティを豊かにするか……藤本穣彦

●3 木質バイオマスを利用して地域のエネルギーと経済を循環させる
   ──島根県津和野町の取り組みから……豊田知世


■Ⅳ 地域資本としての自然資源循環の再生と利用

●1 自然資本としての里山・里海と地域とのつながり……深町加津枝

●2 地域資本を活かす─コモンズ論からのアプローチ……桑子敏雄

●3 ツーリズムによる自然資本の再生と利用
   ──リジェネラティブ・ツーリズムという新たな流れ……依田真美

●コラム 炭素貯留の販売による自然環境と経済の両立
     ──クルベジ(COOL VEGE)の実践から……春日隆司


■Ⅴ 総合としての暮らしの循環

●1 流動型ライフスタイル社会における循環型地域の構築
   ──人口減少下におけるネットワーク型自治の可能性……田口太郎

●2 地域人材育成プログラムで人の循環を生み出す……中塚雅也

●3 「織姫」にみる農村女性移住者と場所との関係──刹那的であることを超えて……久島桃代

●4 移住者による紀州備長炭伝統技術の継承──山仕事で暮らしを積み重ねる……湯崎真梨子

●コラム 外国人による暮らしの伝統の継承──滋賀県日野町において……鈴木あるの


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑧


■連載 ブックガイド──農と食を読む
目次
特集 「地域資本」主義で変える経済・環境・暮らし──成長から循環へ



■座談会
「地域資本」の見極めから始まる地域の経済・環境・暮らしの再生
……太齋彰浩+豊田光世+藤山浩+秋津元輝+重藤さわ子


■Ⅰ グローバル課題の解決ツールとしての「地域資本」

●1 「地域資本」が生み出す総合的循環の新しいかたち……重藤さわ子

●2 地域資本の可視化─ネイチャーポジティブ実践への基盤づくり……髙橋康夫

●3 ネットワークがつくる「もう一つの経済」
   ──公正な取引関係の構築に向けた政策・戦略課題……筒井一伸


■Ⅱ 地域資本に根ざした経済と循環

●1 資源循環を切り口とした持続可能な地域創りへの挑戦……浅利美鈴・酒井伸一

●2 畜産における未利用資源の活用と地域循環……長命洋佑

●3 地域内経済循環、再生産、地域内乗数
   ──地域通貨による貨幣循環の可視化……西部忠

●4 森林の産業利用による地域内経済循環の向上を考える
   ──西粟倉村および真庭市における実践から……白石智宙


■Ⅲ 地域エネルギー循環の課題と可能性

●1 地域主導型再生可能エネルギー事業推進のための担い手・体制
   ──オーストリアでの取り組みから……平岡俊一

●2 小水力発電は地域コミュニティを豊かにするか……藤本穣彦

●3 木質バイオマスを利用して地域のエネルギーと経済を循環させる
   ──島根県津和野町の取り組みから……豊田知世


■Ⅳ 地域資本としての自然資源循環の再生と利用

●1 自然資本としての里山・里海と地域とのつながり……深町加津枝

●2 地域資本を活かす─コモンズ論からのアプローチ……桑子敏雄

●3 ツーリズムによる自然資本の再生と利用
   ──リジェネラティブ・ツーリズムという新たな流れ……依田真美

●コラム 炭素貯留の販売による自然環境と経済の両立
     ──クルベジ(COOL VEGE)の実践から……春日隆司


■Ⅴ 総合としての暮らしの循環

●1 流動型ライフスタイル社会における循環型地域の構築
   ──人口減少下におけるネットワーク型自治の可能性……田口太郎

●2 地域人材育成プログラムで人の循環を生み出す……中塚雅也

●3 「織姫」にみる農村女性移住者と場所との関係──刹那的であることを超えて……久島桃代

●4 移住者による紀州備長炭伝統技術の継承──山仕事で暮らしを積み重ねる……湯崎真梨子

●コラム 外国人による暮らしの伝統の継承──滋賀県日野町において……鈴木あるの


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑧


■連載 ブックガイド──農と食を読む
著者略歴
重藤 さわ子(シゲトウ サワコ shigetou sawako)
重藤さわ子(しげとう・さわこ)……1975年生まれ。京都大学農学部卒業、同大農学研究科修了。2006年、英国ニューカッスル大学農業・食料・農村発展学部にて博士号取得。主な業績に『新しい地域をつくる──持続的農村発展論』(共著、岩波書店、2022年)、『「循環型経済」をつくる』(共著、農文協、2018年)など。
秋津 元輝(アキツ モトキ akitsu motoki)
秋津元輝(あきつ・もとき)……1960年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程指導認定。博士(農学)。2015年より現職。専門は農村・農業社会学、食農倫理。近著に『農と食の新しい倫理』(共編著、2018年、昭和堂)、『小農の復権』(編著、2019年、農山漁村文化協会)など。
増田 忠義(マスダ タダヨシ masuda tadayoshi)
増田忠義(ますだ・ただよし)……近畿大学農学部農業生産科学科准教授。
タイトルヨミ
カナ:キカンノウギョウトケイザイニセンニジュウサンネンハルゴウ
ローマ字:kikannougyoutokeizainisennijuusannenharugou

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