近刊検索 デルタ

2019年10月15日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

抵抗者の物語

初期アメリカの国家形成と犯罪者的無意識
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内容紹介
叛逆的暴力と愛国的雄姿との転倒的ゆらぎ

正典作家・作品研究ではない、埋もれているテクストや、読み捨てられる類の大衆作家による多様な物語群から、アメリカ国家生成・独立建国以来、潜在しつづける矛盾と、体制に叛逆する精神を探るアメリカ文学・文化研究。

名もなき者たちの取るに足りない営為が、ナラティヴを成す
目次
序章 自浄作用としての抵抗と犯罪の物語

第1章 売れる偉勲・憂うる遺訓――メイソン・ロック・ウィームズの『ワシントン伝』再考

第2章 アメリカン・イーグルとバード・ウーマン――国璽決定プロセスと先住民ピースメダル「外交」

第3章 魔女の物語とインディアン――ジョン・ニールの『レイチェル・ダイア―』とアメリカ文学の独立

第4章 詐欺師的独立宣言――『スティーヴン・バロウズ回想録』とシェイズ叛乱のパロディー

第5章 ナンシー・ランドルフ・モリスの幸福の追求――誘惑小説の実演転覆とジェファソン周辺の「幸福の館」

第6章 ウォーナー・マッケアリーの復讐――元逃亡奴隷と白人モルモン妻の奇妙なダブル・パッシングの一事例

第7章 帝都の物語――アンテベラムの都市犯罪小説と建国祖父の遺産継承

第8章 奴隷的不服従――ルイザ・メイ・オルコットのセンセーショナル・スリラー

第9章 そして誰もが黒くなった――アリス・ランダルの『風は去っちまった』における再生の政治学

第10章 ツァラル島再――マット・ジョンソンの『ピム』におけるダーク・ピーターズの復権
著者略歴
白川 恵子(シラカワ ケイコ shirakawa keiko)
東京都出身、同志社大学文学部英文学科教授 慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程修了、博士(文学)。共著:『エスニシティと物語り――複眼的文学論』(金星堂、2019) 『繋がりの詩学―近代アメリカの知的独立と〈知のコミュニティ〉の諸相』(彩流社、2019年)『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』(金星堂、2018年)Ways of Being in Literary and Cultural Spaces (Cambridge Scholars Publishing, 2016)『幻想と怪奇の英文学II――増殖進化編』(春風社、2016年)『アメリカン・ロードの物語学』(金星堂、2015)『ヒッピー世代の先覚者たちーー対抗文化とアメリカの伝統』(小鳥遊書房,2019)
タイトルヨミ
カナ:テイコウシャノモノガタリ
ローマ字:teikoushanomonogatari

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