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定価:2,090円(1,900円+税)
判型:四六
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内容紹介
邦題『星の王子さま』から抹殺された 「ちいさな」(petit)という形容詞抜きには読めないものとは? 作品にはなぜ「戦争」の影が立ち籠めるのか? キツネやヘビはどのような役割を果たしているのか? 『星の王子さま』という、いかにも可愛く、愛らしい 邦訳タイトルに慣れ親しんできた読者のイメージを壊すかもしれないテクストそのものの精読。
この物語は絶望と孤独感に満ちている
この物語は絶望と孤独感に満ちている
目次
はじめに
1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって
2 「小さなもの」と「大きなもの」
3 王子が巡った六つの星とその住人たち
4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか
5 作品に立ち籠める「戦争」の影
6 王子とはいったい誰なのか?
7 キツネは本当に、良き友だちなのか
8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは?
9 ヘビは邪悪な生き物なのか
10 対一者から複数の他者たちへ
11 王子が地球で出会う人々
12 星と砂漠の思考
おわりに
1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって
2 「小さなもの」と「大きなもの」
3 王子が巡った六つの星とその住人たち
4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか
5 作品に立ち籠める「戦争」の影
6 王子とはいったい誰なのか?
7 キツネは本当に、良き友だちなのか
8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは?
9 ヘビは邪悪な生き物なのか
10 対一者から複数の他者たちへ
11 王子が地球で出会う人々
12 星と砂漠の思考
おわりに
著者略歴
土田 知則(ツチダ トモノリ tsuchida tomonori)
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。千葉大学名誉教授。専門はフランス文学・文学理論。
著書に、『現代文学理論—テクスト・読み・世界』(共著、新曜社、1996年)、『ポール・ド・マン—言語の不可能性、倫理の可能性』(岩波書店、2012年)、『現代思想のなかのプルースト』(法政大学出版局、2017年)、『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社、2018年)、『他者の在処—住野よるの小説世界』(小鳥遊書房、2020年)ほか、訳書に、ショシャナ・フェルマン『狂気と文学的事象』(水声社、1993年)、ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー—ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語』(岩波書店、2012年)、バーバラ・ジョンソン『批評的差異—読むことの現代的修辞に関する試論集』(法政大学出版局、2016年)ほかがある。
タイトルヨミ
カナ:ホシノオウジサマサイドク
ローマ字:hoshinooujisamasaidoku
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