近刊検索 デルタ

2023年10月10日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

私はとんでもない

フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』を読む
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内容紹介
「生まれて初めて、この〈私〉が分裂しているように思われた。」
父親と二人だけの自由奔放な生活に割り込んできた
母親代わりの女性を狡知な計画手段で死に追い遣る17歳の女性の物語は、
複雑に揺れ動く途轍もない小説だった!
=====
刊行から70年経った今でも読み継がれるテクストを精読して、
「悲しみよこんにちは」というタイトルの“ちぐはぐさ”の謎に迫る。
目次
はじめに―複雑に揺れ動く途轍もない小説
1 不在の母親―物語の不可視な中心
2 「大きな子ども」、そして「何よりも可愛く、素晴らしい玩具」
3 「家族の知性」―「教育」に対する対立姿勢
4 セシルとアンヌの対立―その根底深くにあるもの
5 もう一人の「私」―「二重性」の発見
6 反抗と同調の論理―アンヌの平手打ち
7 反抗と妥協の論理―セシルの喫煙
8 小説内演劇?―二重性溢れる演出
9 演技と本気―お芝居と現実の狭間で
10 「悲しみ」とは何か?
おわりに
著者略歴
土田 知則(ツチダ トモノリ tsuchida tomonori)
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。千葉大学名誉教授。専門はフランス文学・文学理論。 著書に、『現代文学理論—テクスト・読み・世界』(共著、新曜社、1996年)、『ポール・ド・マン—言語の不可能性、倫理の可能性』(岩波書店、2012年)、『現代思想のなかのプルースト』(法政大学出版局、2017年)、『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社、2018年)、『他者の在処—住野よるの小説世界』(小鳥遊書房、2020年)ほか、訳書に、ショシャナ・フェルマン『狂気と文学的事象』(水声社、1993年)、ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー—ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語』(岩波書店、2012年/講談社学術文庫、2022年)、バーバラ・ジョンソン『批評的差異—読むことの現代的修辞に関する試論集』(法政大学出版局、2016年)ほかがある。
タイトルヨミ
カナ:ワタシハトンデモナイ
ローマ字:watashihatondemonai

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