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2021年12月24日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

わが上海 1942〜1946

1942〜1946
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内容紹介
日本人である私は、占領下の上海で快適な暮らしを楽しんできた。
そのことに矛盾を感じてこなかっただろうか。
戦争そのものに対する私の態度は、これまでずっと曖昧だった。
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戦局の悪化にともない、窮乏していく上海での生活。
それでも、一人の日本人女性が家族を守り、
異国の人々と友情をはぐくみながら、
力強く生きる姿を活写した日記小説。

本書は、イギリス在中の歴史家でもある著者が、母親の五年間の上海での生活をもとに作り上げた小説である。史実ではすくい取れない、知られざる歴史がつづられている。
目次
第一部  一九四二年一月一五日〜一九四四年三月三一日
第二部  一九四四年四月三日〜一九四六年三月二八日
結び  一九四六年四月九日、夙川
訳者解説  麻生えりか  
著者略歴
伊藤 恵子(イトウ ケイコ itou keiko)
ロンドン在住の作家、 歴史家。 1950年、神戸生まれ。 1970年に小林聖心高等学校を卒業後、 米国へ留学。スワスモア大学で学士号、 イエール大学大学院で修士号を取得。ニューヨーク日本国連代表部を経て国連本部広報局に勤務ののち、1991年に 国連を退職し、 ロンドンへ居を移す。 欧州復興開発銀行に勤務 (1992-95年) のあと、 世界銀行ロンドンオフィスのメディ アコンサルタントを務めながら、 自分の家族の背景に関する歴史研究に従事。 2001年ロンド ン・スクール・オヴ・エコノミクスより博士号を取得。 主著に博士論文がもととなった最初の著書 The Japanese Community in Pre-War Britain: From Integration to Disintegration (Routledge, 2001) 、母の戦時中の上海経験を基にした小説、My Shanghai,1942-1946 (Renaissance, 2015) など。
麻生 えりか(アソウ エリカ asou erika)
青山学院大学教授。1968年、旧西ドイツ、ハンブルク生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得済退学。専門は現代イギリス小説。共編著に『戦争・文学・表象――試される英語圏作家たち』(音羽書房鶴見書店、2015)、『終わらないフェミニズム――「働く」女たちの言葉と欲望』(研究社、2016)、共著に『カズオ・イシグロと日本――幽霊から戦争責任まで』(水声社、2020)など。翻訳にジョナサン・バーカー『テロリズム――その論理と実態』(青土社、2004)など。
タイトルヨミ
カナ:ワガシャンハイ
ローマ字:wagashanhai

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