ほか
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定価:3,300円(3,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
「音楽」は、一つの楽曲を意味する言葉にとどまらないだろう。
「音楽」には、作品そのものに本来備わる特質・構造・意味/メッセージだけでなく、それがあらゆるアクター(表現者・オーディエンス・空間や環境・音楽プレイヤーや音響機材・人間の身体/心情や音をめぐるコンテクストなど)をつなぎ合わせ、一つの塊のように統合させようとする力があるからだ。
本書では、このようにさまざまなものを編み込んでいく音楽の力(=サウンド・アッサンブラージュ)を包括的に表現し、「音楽」の持つ意味を大きく拡張していく。
世界各所で音楽や芸能に向き合ってきた人類学者、音楽教育の実践者や作曲家らが、「音が生み出される場」の豊かな描出を通じて、「音楽の力とは何か」という問いに言葉を与えようと模索する、新たな音楽の民族誌。
「音楽」には、作品そのものに本来備わる特質・構造・意味/メッセージだけでなく、それがあらゆるアクター(表現者・オーディエンス・空間や環境・音楽プレイヤーや音響機材・人間の身体/心情や音をめぐるコンテクストなど)をつなぎ合わせ、一つの塊のように統合させようとする力があるからだ。
本書では、このようにさまざまなものを編み込んでいく音楽の力(=サウンド・アッサンブラージュ)を包括的に表現し、「音楽」の持つ意味を大きく拡張していく。
世界各所で音楽や芸能に向き合ってきた人類学者、音楽教育の実践者や作曲家らが、「音が生み出される場」の豊かな描出を通じて、「音楽の力とは何か」という問いに言葉を与えようと模索する、新たな音楽の民族誌。
目次
〈序章〉「音楽の力」を取り戻すための試論
小西公大
第1部 つながる(媒介)
〈第一章〉音が編み込む力
—インド・タール沙漠の芸能世界が教えてくれたこと
小西公大
〈第二章〉「見せる場」から「音楽とともにいる場」へ
—ウガンダの学校と盛り場で
大門碧
〈第三章〉音を継ぎ合わせる「視線」
—インドの歌舞踊ラーワニーの舞台実践から
飯田玲子
第2部 うみだす(創造)
〈第四章〉醸される島の音の力
—三宅の声と太鼓が生み出すアッサンブラージュ
小林史子
〈第五章〉つながりを手繰り寄せる/選り分ける
—社会的存在としてのチベタン・ポップ
山本達也
〈第六章〉調を外れて響き合うトーンチャイム
—サウンド・アッサンブラージュの授業風景
石上則子
第3部 つたえる(継承)
〈第七章〉制度と情動をめぐる相剋
—東北タイのモーラム芸能にみる暴力・性・死
平田晶子
〈第八章〉一切をつむぎ、交感するアッサンブラージュの力
—高知におけるガムランプロジェクトの実践を通して
宮内康乃
〈第九章〉媒介、愛着、継承
—ソロモン諸島アレアレにおける在来楽器アウをめぐって
佐本英規
〈補論〉 仮想空間で音楽になること
小西公大
おわりに
小西公大
第1部 つながる(媒介)
〈第一章〉音が編み込む力
—インド・タール沙漠の芸能世界が教えてくれたこと
小西公大
〈第二章〉「見せる場」から「音楽とともにいる場」へ
—ウガンダの学校と盛り場で
大門碧
〈第三章〉音を継ぎ合わせる「視線」
—インドの歌舞踊ラーワニーの舞台実践から
飯田玲子
第2部 うみだす(創造)
〈第四章〉醸される島の音の力
—三宅の声と太鼓が生み出すアッサンブラージュ
小林史子
〈第五章〉つながりを手繰り寄せる/選り分ける
—社会的存在としてのチベタン・ポップ
山本達也
〈第六章〉調を外れて響き合うトーンチャイム
—サウンド・アッサンブラージュの授業風景
石上則子
第3部 つたえる(継承)
〈第七章〉制度と情動をめぐる相剋
—東北タイのモーラム芸能にみる暴力・性・死
平田晶子
〈第八章〉一切をつむぎ、交感するアッサンブラージュの力
—高知におけるガムランプロジェクトの実践を通して
宮内康乃
〈第九章〉媒介、愛着、継承
—ソロモン諸島アレアレにおける在来楽器アウをめぐって
佐本英規
〈補論〉 仮想空間で音楽になること
小西公大
おわりに
著者略歴
小西 公大(コニシ コウダイ konishi koudai)
1975年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科修了。博士(社会人類学)。東京学芸大学教育学部人文科学講座准教授。編著に、『インドを旅する55章』(2021年、共編、明石書店)、『人類学者たちのフィールド教育:自己変容に向けた学びのデザイン』(2021年、共編、ナカニシヤ出版)、『萌える人類学者』(2021年、共編、東京外国語大学出版会)など。
大門 碧(ダイモン ミドリ daimon midori)
1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。北海道大学国際連携機構特任助教/留学コーディネーター。主著に『ショー・パフォーマンスが立ち上がる:現代アフリカの若者たちがむすぶ社会関係』(2015年、春風社)。
飯田 玲子(イイダ レイコ iida reiko)
1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。金沢大学国際基幹教育院講師。主著に『インドにおける大衆芸能と都市文化―タマーシャーの踊り子による模倣と欲望の上演』(2020年、ナカニシヤ出版)。
小林 史子(コバヤシ フミコ kobayashi fumiko)
1976年生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。修士。玉川大学芸術学部非常勤講師。
山本 達也(ヤマモト タツヤ yamamoto tatsuya)
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。静岡大学人文社会科学部社会学科教授。主著に『舞台の上の難民—チベット難民芸能集団の民族誌』(2013年、法蔵館)など。
石上 則子(イシガミ ノリコ ishigami noriko)
1952年生まれ。編著に『小学校音楽あそび70』(2017年、明治図書出版)、『「音楽づくり•創作」の授業デザイン:あすの授業に生かせるアイディアと授業展開』(2016年、教育芸術社)監修など。
平田 晶子(ヒラタ アキコ hirata akiko)
1983年生まれ。東京外国語大学大学院修了。博士(学術)。東洋大学アジア文化研究所客員研究員。主著に『ラオス山地民とラム歌謡: 内戦を生き抜いた宗教・芸能実践の民族誌』(2023年、風響社)。
宮内 康乃(ミヤウチ ヤスノ miyauchi yasuno)
1980年生まれ。作曲家、音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」主宰。第6回JFC作曲賞、Experimental sound art and performance festival 2008 最優秀賞、Prix Ars Electronica 2008 Honorary Mention 受賞など。
佐本 英規(サモト ヒデノリ samoto hidenori)
1985年生まれ。筑波大学大学院修了。博士(国際政治経済学)。筑波大学人文社会系助教。主著に『森の中のレコーディング・スタジオ:混淆する民族音楽と周縁からのグローバリゼーション』(2021年、昭和堂)。
タイトルヨミ
カナ:ソシテワタシモオンガクニナッタ
ローマ字:soshitewatashimoongakuninatta
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