精神の非植民地化

グギ・ワ・ジオンゴ/著 宮本正興/訳 楠瀬佳子/訳

精神の非植民地化
978-4-8074-1015-6
2010年6月
在庫あり
出版社による内容紹介:
86年度ノーベル文学賞を最後まで争ったケニアのグギが描くアフリカ文学の惨憺たる現状。アフリカ人がアフリカ人の言語で文学を綴ることを阻む厚い「言語帝国主義」の壁の批判と克服の道を説く。「アフリカ文学の言語」「アフリカ演劇の言語」「アフリカ小説の言語」ほか。
目次:
献辞 11
感謝のことば 12
はしがき 14
声明 21
新版のための二つの補論
① 沈められた言語、沈められた民族 24
② 危機の文化―創造力の問題 29
序論 たたかいの普遍言語のために
  「部族」の概念 41
  たたかいの場としてのアフリカ 42
  帝国主義はスローガンではない 43
  文化の爆弾の効果 44
  世界を変革する夢 45
第一章 アフリカ文学の言語
1 帝国主義と言語問題 49
  ベルリン会議とアフリカの「言語分割」 50
2 英語で書くアフリカ人作家会議 51
  アフリカ文学とは何か 53
  外国語に「黒い血」を注入する試み 56
  戦場の暴力と教室の暴力 59
3 私の生いたち―民族語の生活 61
  教育の言語と文化の言語の乖離 63
  英語が王国への切符となる 65
  英語の文学教育 66
4 言語の二重の性格 67
  コミュニケーションとしての言語 68
  経験と文化―言語の意味 69
5 植民地支配の目的 73
  言語の支配ということ 74
  外側から自己をながめる 75
  人種差別のイメージ 77
  支配体制の決定的勝利 78
6 民族ブルジョアジーと文学の役割 81
  ヨーロッパの言語による文学の限界 83
  アイデンティティの危機 84
7 農民と労働者の文化伝統 86
  オビ・ワリとデイビッド・ディオプの挑戦 89
8 なぜ農民の言語では書けないのか 92
  アフロ・ヨーロッパ文学から真のアフリカ文学へ 93
9 なぜアフリカの民族語で書くのか 95
  言語的多様性の中に統一をかちとる方法 99
第二章 アフリカ演劇の言語
1 農民の文化運動の中へ 111
2 カミリズ村の人々 112
  文化プログラムの設計 113
3 演劇の起源 115
  民衆の「空間」 116
4 植民地支配と民衆「空間」の破壊 117
  六〇年代以後のケニア演劇 120
  ケニア国立劇場の性格 122
  盛り上がる演劇運動 123
  ケニア演劇の弱点 125
5 カミリズ―民衆が演劇をつくる 126
  カミリズ村の「空間」 126
  演劇と言語の問題 127
  民衆演劇は何を描くのか 129
  アフリカ演劇の形式 132
  『したい時に結婚するわ』の手法と効果 133
  マイム・歌・踊り・言語 150
  歴史をどう表現し、意識化するか 151
  演劇から神秘性をはぎとる必要 155
  オーディション・リハーサル・公演 157
  上演禁止と政治拘禁 158
  もう一つの実験―『母よ、我がために歌え』 159
  カミリズ「空間」の破壊 160
  「被抑圧者の演劇」の与えた影響 161
  余波 163
第三章 アフリカ小説の言語
1 私の「一人だけの部屋」 171
2 民族語小説を書く決意 173
3 小説の起源と社会的背景 174
  ヨーロッパの暴力とアフリカ 175
  アフリカ語の表記と出版 177
  「小説」をどう利用するのか 179
4 アフリカ小説の発展とアフロ・ヨーロッパ文学 182
  私の選択 185
5 ルーツへの復帰―文化的再生の唯一の方法 186
6 アフリカ語の正書法 191
  アフリカ小説の言語はどうあるべきか 193
  アフロ・ヨーロッパ小説と私の手法 194
  アフリカ小説の方法 197
  作家の世界観 199
7 新植民地の現実 201
8 農民伝承と口承文学のイメージ 204
  『十字架の上の悪魔』のテーマ 206
9 『十字架の上の悪魔』の読まれ方 208
  翻訳の重要性 211
10 アフリカ小説の未来 212
第四章 関連性の探求
1 文学とわれわれの距離 219
  自己と他者の位置 221
2 英文科の改革―単一文化の歴史的連続性ということ 223
3 「イギリス文学の偉大なる伝統」 225
  ヨーロッパの三つの文学伝統 227
  文化の支配ということ 230
4 新しい文学研究の組織原則 232
  口承文学の重要性 234
5 アフリカ文学の教育―具体的プランの場合 236
  パン・アフリカニズムの強調 238
  第三世界文学との関連 241
  スワヒリ語の重要性 242
  イデオロギー装置としての文学 243
6 二つの路線―帝国主義の遺産と抵抗の伝統 248
7 民族的・民主的な階級的基盤 251
8 アフリカ知識人に対する挑戦 253
9 たたかいが歴史をつくる 256
【付録】
アフリカ文学の概観  宮本正興 262
旧版訳者あとがき 293
新版訳者あとがき 298
関連書籍

文学から見たアフリカ

宮本正興/著

ISBN978-4-8074-8906-0

在庫僅少

アフリカ海外文学文学

南アフリカとの貿易世界一と言われる日本人は世界一アフリカを見ない、知らない、考えない人々である。アフリカ文学と...


ナディン・ゴーディマが描いた南アフリカ社会

坂本利子/著

ISBN978-4-8074-1605-9

在庫あり

アフリカ海外文学文学

ノーベル文学賞(1991年)受賞の白人女性作家として著名なナディン・ゴーディマが生涯を通じて追求し描き続けた、...


「新日本文学」復刻縮刷版 第1巻

新日本文学会/編

ISBN978-4-8074-9336-4

在庫僅少

文学

「新日本文学」は1946年以来戦後の文学運動を担ってきた、世界的にも珍しい雑誌である。45年間500冊8万ペー...


異域 中国共産党に挑んだ男たちの物語

柏楊/著 出口一幸/Deguchi Kazuyuki

ISBN978-4-8074-1210-5

在庫あり

アジア海外文学文学

中華人民共和国が成立した1949年。蒋介石率いる国民党首脳は台湾へ逃れ、一部の兵士らは西方への後退戦を余儀なく...


「新日本文学」復刻縮刷版 第14巻

新日本文学会/編

ISBN978-4-8074-9332-6

在庫僅少

文学

第14巻 1979年1月号から1981年12月号まで 雑誌『新日本文学』の半世紀近い歴史を集大成した復刻版の刊...


南アフリカ 白人帝国の終焉

福井聡/著

ISBN978-4-8074-9914-4

在庫あり

アフリカ

南アフリカにおけるアパルトヘイト政策は終わり、白人支配も遂に終結した――はずであるが、南アの社会構造が急変した...


兄弟よ俺はもう帰らない

T・ホイットモア/著 吉川勇一/訳

ISBN978-4-8074-9314-2

在庫僅少

海外文学文学

ベトナム戦争に反対して脱走した米兵のことについては、すでに多くの報告や論文が出されている。しかし、一人の黒人が...


「新日本文学」復刻縮刷版 第5巻

新日本文学会/編

ISBN978-4-8074-9318-0

在庫僅少

文学

第5巻 1959年1月号から1960年12月号まで 雑誌『新日本文学』の半世紀近い歴史を集大成した復刻版の刊行...


「新日本文学」復刻縮刷版 第8巻

新日本文学会/編

ISBN978-4-8074-9301-2

在庫僅少

文学

第8巻 1965年1月号から1966年12月号まで 雑誌『新日本文学』の半世紀近い歴史を集大成した復刻版の刊行...


ザ・西遊記 西遊記全訳全一冊

呉承恩/著 村上知行/訳

ISBN978-4-8074-8703-5

在庫僅少

ザ・全一冊文学

孫悟空や八戒などの大活躍で日本の読者にはもっとも馴染みの深い「西遊記」も案外、全訳本を読了した人が少ないのも事...


※書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。