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2017年11月10日発売

パブリブ

出版社名ヨミ:パブリブ

タタールスタンファンブック

ロシア最大のテュルク系ムスリム少数民族とその民族共和国
連邦制マニアックス
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内容紹介
ロシア第三の都カザンに首都を置き、連邦構成主体の中で唯一権限分割条約を維持し、独自の大統領まで擁する謎の民族共和国の魅力をタタール語オリンピック優勝者達が解き明かす。

中央アジア諸国と異なり外国と国境を接していなかったタタールスタンはロシア内の自治共和国の地位に留り、ソ連崩壊時に独立をしなかった。


●モスクと教会が並び立つ世界遺産カザン・クレムリン

●カザン建都1000周年に完成したクル=シャリフ・モスク

●レーニンも通ったモスクワ大学に次いで古いカザン連邦大学

●保護が叫ばれるロシア最大の少数言語、タタール語

●アストラハン・シベリア・クリャシェン等タタール諸グループ

●タタールスタン内にいるバシキール・マリ等の諸民族

●一万人もの日本軍将校が抑留されたエラブガ

●イスラムと社会主義を融合させ粛清されたスルタンガリエフ

●マラト・サフィンやアルスー等ロシア人と思われている有名タタール人

●中央アジア・新疆・フィンランド・北米・日本のタタール・ディアスポラ
目次
まえがき 2
目次 3

基本情報 5
基本情報・旅行情報 5
国旗・国歌・国章・民族愛唱歌:白豹に守られる共和国 8
タタールスタンに行くには…… 10
地方区分:2つの特別市と43の郡 14
長距離交通:飛行機・鉄道・バス・船 16

タタールスタンの首都カザン 18
カザン:「釜」を意味するロシア第3の首都 18
カザン・クレムリン:モスクと教会の並び立つ世界遺産 22
カザンの劇場:『白鳥の湖』からジャズ、ムスリム映画祭まで 30
カザンの博物館:エカテリーナの馬車からソ連製ゲームまで 34
カザンのイスラーム、キリスト教、ユダヤ教寺院:多宗教が息づく街 38
【コラム】カザン生神女イコン:カザンで見つかりロシアを守護した聖母の像 44
カザンの公園・広場:結婚式の記念写真から戦勝記念パレードまで 46
その他の観光名所:世界中の宗教施設の集合体やピラミッド型の謎の建物 48
ロシアのスポーツ首都カザン:ユニバーシアードやワールドカップの会場 58
カザン連邦大学:レーニンやトルストイも青春の日々を過ごした学び舎 60
バウマン通り:かつての参道は土産物屋やカフェが連なる繁華街へ 64
ショッピングセンター:ソ連時代の趣が残る百貨店からスタバ擁する巨大ショッピングモールまで 68
大河と湖:ヴォルガ河とそれを取り巻く支流や湖 72
カザン市内交通:バス・トロリーバス・トラム・地下鉄 74

タタールスタンの各地域 76
ボルガル:タタールの故地にして世界遺産のイスラーム聖地 76
スヴィヤシスク:カザン征服・正教改宗の拠点から収容所、そして世界遺産へ 80
ナーベレジヌィエ・チェルヌィ、ニジネカムスク、アリメチエフスク:3つの経済中心地 84
タタールスタン北部と東部:タタール文化のふるさと 88
エラブガ、チーストポリ、ライシェヴォ:ロシア文化の街 90

タタールスタンの生活と社会 94
タタール語:テュルク社会とつながるロシア最大の少数言語 94
タタール語の現状:「母語」を守ろうとする若者と課題山積みの「母語」教育 98
【コラム】国際タタール語・文学オリンピック:世界各地から参加者多数?タタール語の世界大会 102
タタールの宗教:「伝統」と「近代化」の葛藤の中のイスラーム復興 104
若者の日常:インスタグラムやソーシャルゲームに夢中 112
【コラム】恋愛事情:誘われるより誘いたい男たち 114
村落生活誌:インターネットを使いつつ自給自足する人々の暮らし 118

タタールの芸術・文化 122
タタール文学:トゥカイからイスハキー、ジャリール、そしてヤーヒナへ 122
タタール音楽:悲しみは哀愁漂うモンの調べに、喜びは軽快なガルムンの奏でに 128
タタール民族衣装:過去と現在をつなぐ伝統刺繍文化 130
タタール食文化:小麦とジャガイモと肉のハーモニー 132
サバントゥイ:豊穣を祈る祭りからタタール民族の祭典へ 136

タタールスタンと民族 140
ロシアの中のタタール人:ロシア最大の少数民族 140
先祖を求めて:ヴォルガ・ブルガルとタタールの民族起源論 144
タタール系諸グループ:カザン・タタールとクリャシェン、ミシャリ、
 そしてシベリアとアストラハン、クリミアのタタール人 146
【コラム】クリャシェン:ロシア正教の受容から独立した民族の要求へ 150
在外タタール人:中央アジア、新疆とフィンランド、そして日本と北米まで 154
タタールスタン内の諸民族:チュヴァシ、バシキール、ウドムルト、モルドヴァ、マリら
 近隣諸民族と移民たち 158

タタールスタンの歴史 164
歴史I:イスラームの受容とロシアの進出 164
歴史II:ロシア東方の中心として 166
歴史III:革命から民族共和国の成立へ 170
歴史IV:ソ連期のロシア化と工業化 174
歴史V:タタールスタン主権運動 178
【コラム】カバン湖の秘宝:トレジャー・ハンターを惹きつける伝説 184

タタールスタンの政治と経済 185
国家の中の国家:プーチン体制下でも生き残った民族共和国の政治体制 185
2人の大統領:主権運動の父シャイミエフとエコノミストのミンニハノフ 188
対外関係:ロシア外交も支える世界各地への代表部の展開 194
経済:石油生産と経済特区に支えられた成長 198

タタールスタンと日本 202
在日タタール人の過去と現在:イスラーム世界と日本の狭間で 202
日本の中のタタールスタン:高まるタタールへの関心 208
タタールスタンの中の日本:カザンの日本文化教室 212
【コラム】エラブガの日本人抑留者:日本とタタールスタンの悲しい記憶 214

付録 216
ロシア語・タタール語会話帳 216
タタールスタン年表 220
参考文献 221

あとがき 223
*各タイトルの後のは櫻間、は中村、は菱山がそれぞれ執筆したことを意味しています。
著者略歴
櫻間瑛(サクラマ アキラ sakurama akira)
1982年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒。北海道大学大学院文学研究科修士課程を修了後、カザン国立大学(当時)で2年間調査留学の後、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員PD。専門はタタール人をはじめとするロシア連邦沿ヴォルガ地方の諸民族を対象とした民族学・地域研究。
中村瑞希(ナカムラ ミズキ nakamura mizuki)
1993年茨城県生まれ。筑波大学人文学類(露語学)卒。同大学在学中に第3回国際タタール語オリンピック入賞。同大学院進学後の第4回大会で第3位、第5回大会で優勝。2013年から1年間、ウズベキスタン外務省付属世界経済外交大学に調査留学。現在、筑波大学大学院修士課程在学中。専門は各地のタタール・ディアスポラの言語継承問題を中心とした、社会言語学研究。
菱山湧人(ヒシヤマ ユウト hishiyama yuuto)
1990年神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部(トルコ語専攻)卒。 同大学の修士課程在学中、第2回国際タタール語オリンピックで優勝し、 副賞でカザン連邦大学修士課程に2年間学費免除留学。帰国後、東京外国語大学修士課程を修了し、現在同大学博士課程在学中。専門はタタール語を中心としたチュルク諸語研究。
タイトルヨミ
カナ:タタールスタンファンブック
ローマ字:tataarusutanfanbukku

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