近刊検索 デルタ

2017年3月3日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

シンボルの理論

叢書・ウニベルシタス
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
言語はいかにして世代を超え、時代を超え伝承されてきたのか。そして、言語はなぜ人間の集団形成および知識・文化形成における社会的原動力となりえたのか。主著『文明化の過程』で示された長期的相互依存の連鎖による文明化モデル、『時間について』で示された五次元の世界概念を敷衍し、シンボルとしての言語・知識・文化に関する総合的理論を構築するとともに、知識社会学の刷新を試みたエリアス最晩年の重要作。
目次
序 章
第一章 総合的な人間理解のために──相対配置の社会学・進化論的生物学・哲学
第二章 習得された音声パターンとしての言語、および「五次元」としてのシンボル
第三章 進化の新機軸としての「シンボルの解放」
第四章 習得された音声シンボルによるコミュニケーションの高度な生存価値
第五章 話すこと・考えること・知ること──現実適合的なシンボルの社会発生と心理発生
第六章 自然レベルとしての人間社会──観念論と唯物論を超えて
第七章 「真実」から現実適合へ──伝統的な哲学の知識理論を超えて
第八章 「五次元の」人間社会における概念形成──抽象概念の説明を超えて
第九章 遠い過去と長い未来──現実適合的知識と人間の生存

テキストについての註釈(リチャード・キルミンスター)
原著者について──ノルベルト・エリアス(一八九七─一九九〇)
訳者あとがき
文献一覧
索 引
著者略歴
ノルベルト・エリアス(エリアス ノルベルト eriasu noruberuto)
(Norbert Elias) 1897年、ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学、医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍したのち、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースらに哲学を学び、アルフレート・ヴェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。その後、フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働くが、ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年、57歳でレスター大学社会学部の専任教員に任命される。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘される。レスター大学では数多くの有能な若手社会学者を指導し、社会学、心理学、歴史学などの該博な知識に裏打ちされた独自の社会理論を構築する。邦訳書に『文明化の過程』『宮廷社会』『死にゆく者の孤独』『参加と距離化』『モーツァルト』『社会学とは何か』『スポーツと文明化』(共著)『時間について』『ドイツ人論』『諸個人の社会』『定着者と部外者』(共著)(以上、小局刊)などがあり、その他にも英語とドイツ語で書かれた数多くの論文がある。1977年、第1回アドルノ賞を受賞。ドイツ、フランス、オランダの大学からも名誉博士号や勲章が授与されている。1990年、オランダで93年の生涯を終えた。
大平 章(オオヒラ アキラ oohira akira)
1949年、広島に生まれる。1972年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1980年、同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。早稲田大学教授。1990年、2001年、2011年、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員。主著に『ロレンス文学のポリティクス』(金星堂)。編著に『ノルベルト・エリアスと21世紀』(成文堂)、Norbert Elias and Globalization, Norbert Elias as Social Theorist(以上、DTP出版)。訳書にエリアス/ダニング『スポーツと文明化』、リヴィングストン『狂暴なる霊長類』、ハウツブロム『火と文明化』、パイン『火』、ダニング『問題としてのスポーツ』、ハルバータル/マルガリート『偶像崇拝』、エリアス/スコットソン『定着者と部外者』(以上、小局刊)、共訳書にウォディングトン/スミス『スポーツと薬物の社会学』(彩流社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:シンボルノリロン
ローマ字:shinborunoriron

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
ザ・殺人術
人の殺し方を本にしていいのか

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。