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2016年5月7日発売

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

続・ハイデガー読本

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内容紹介
生涯の思索をつぶさにたどった決定版の入門書『ハイデガー読本』の続編。古代以来の哲学史と現代思想の流れのうちにハイデガーを位置づけ、その開かれた窓を通して精神史全体を眺望する。古今の思想家との緊張にみちた対決・交渉・影響関係を描き出し、日本での受容史をも一望。精鋭執筆陣50名の知を結集した必携の一冊!
目次
序  【森一郎】
凡例

第Ⅰ部 哲学の伝統との対話──古代ギリシアから近代ドイツまで

導入 伝統との対決──存在の歴史【秋富克哉】
1 アナクシマンドロス、ヘラクレイトス、パルメニデス──原初の思索家たち【日下部吉信】
2 プラトン──豊かな暗闇【小島和男】
3 アリストテレス──『形而上学』第一巻第一〜二章が人を感激させる理由【坂下浩司】
4 パウロ、アウグスティヌス──キリスト教における事実的生の経験の解釈学【片柳榮一】
5 トマス、スコトゥス、スアレス──「スコラ哲学」の解体と再建【山本芳久】

コラム① エックハルト──ハイデガーとドイツ神秘主義【上田閑照】
コラム② 老子──ハイデガーと中国道家思想【中島隆博】
コラム③ 親鸞──ハイデガーと日本仏教思想【大峯顯】

6 ルター、パスカル、キルケゴール──〈形而上学の克服〉のモチーフ【茂牧人】
7 デカルト──存在と実存─「私」と「現」における【小泉義之】
8 ライプニッツ──終生の「共同思索者」【酒井潔】
9 カント──超越論的構想力と構想─暴力【宮崎裕助】
10 シェリング──『自由論』解釈と「無底」問題【森哲郎】
11 ヘーゲル──六つのテーマに即して【大橋良介】

コラム④ フィヒテ──ハイデガーとドイツ観念論【美濃部仁】

第Ⅱ部 二十世紀の潮流のなかで──思索者たちの遭遇
12 ニーチェ、ヴェーバー──「学問の危機」をめぐって【竹内綱史】
13 ディルタイ、ヨルク──『存在と時間』成立の一大ドキュメント【的場哲朗】
14 ベルクソン、マルセル──希望をめぐって【戸島貴代志】
15 ブレンターノ、シェーラー──動物の心をめぐって【吉川孝】
16 フッサール──発生と解体【榊原哲也】
17 リッカート、ラスク、カッシーラー──新カント派との交差点【渡辺和典/庄子綾】

コラム⑤ マルクス──ハイデガーとマルクス主義【熊野純彦】
コラム⑥ バルト、ブルトマン、ティリッヒ──ハイデガーと二十世紀神学【芦名定道】

18 ヤスパース──かつての盟友からの視角【中山剛史】
19 ガダマー──存在の思索の解釈学的転回【佐々木一也】
20 アーレント──良心をめぐって【森一郎】
21 ヨーナス──グノーシス、自然哲学、科学技術倫理【安部浩】
22 レーヴィット、アンダース、マルクーゼ──三人の弟子たちのそれぞれの道【小松恵一】
23 サルトル、メルロ=ポンティ──フランス現象学の双星【本郷均】

コラム⑦ シュタイン、フィンク、パトチカ──ハイデガーとフライブルク現象学【陶久明日香】
コラム⑧ ビンスヴァンガー、ブランケンブルク、木村敏──ハイデガーと精神医学【野間俊一】

第Ⅲ部 ハイデガー以後と現代思想──他なる思考の競演
24 ブロッホ、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン──反転する時間、革命としての歴史【柿木伸之】
25 アドルノ、ハーバーマス、ホネット──危機の時代の生存と哲学【入谷秀一】
26 リクール──「短い道」と「長い道」【杉村靖彦】
27 レヴィナス──私の死と他人の死【小手川正二郎】
28 フーコー、ドゥルーズ──主体と真理、存在と出来事【廣瀬浩司/増田靖彦】
29 デリダ──「脱構築」の形成【加藤恵介】

コラム⑨ アガンベン、ナンシー、バディウ──ハイデガーと「脱構築」以後【三松幸雄】
コラム⑩ アンリ──ハイデガーと生の現象学【川瀬雅也】
コラム⑪ ラカン──ハイデガーと精神分析【立木康介】

30 カルナップ、ウィトゲンシュタイン──形而上学的なものをめぐる誤解と理解【荒畑靖宏】
31 テイラー、ローティ、ブランダム──点と線、鏡、そして理由の空間へ【乘立雄輝】
32 鈴木大拙、西田幾多郎、田邊元──三通りの出会いとすれ違い【松丸壽雄】
33 三木清、西谷啓治──アリストテレス解釈から未完の構想力論へ【秋富克哉】
34 和辻哲郎、九鬼周造──「他者」との共同性をめぐって【古荘真敬】
35 三宅剛一、辻村公一、渡邊二郎、川原栄峰──有限性、絶対性、本来性【佐野之人/松本直樹】

コラム⑫ ブルーメンベルク──ハイデガーと哲学史考【齋藤元紀】

付録 「ハイデガーと哲学史・現代思想」に関する文献案内【監修:齋藤元紀/陶久明日香/松本直樹】

人名・著作名索引【作成協力:庄子綾/渡辺和典】
図版・装丁=中野仁人
著者略歴
秋富 克哉(アキトミ カツヤ akitomi katsuya)
1962年生。京都工芸繊維大学教授。著書:『芸術と技術 ハイデッガーの問い』(創文社),共編著:『ハイデッガー『存在と時間』の現在』(南窓社)。
安部 浩(アベ ヒロシ abe hiroshi)
1971年生。京都大学教授。著書:『「現」/そのロゴスとエートス』(晃洋書房),共著:Environmental Philosophy in Asian Traditions of Thought(SUNY Press).
古荘 真敬(フルショウ マサタカ furushou masataka)
1968年生。東京大学准教授。著書:『ハイデガーの言語哲学』(岩波書店),論文:「呼びかけられる私,呼びかける私」(『自己(哲学への誘い 第Ⅴ巻)』東信堂)。
森 一郎(モリ イチロウ mori ichirou)
1962年生。東北大学教授。著書:『死と誕生──ハイデガー・九鬼周造・アーレント』『死を超えるもの──3・11以後の哲学の可能性』(以上,東京大学出版会)。
タイトルヨミ
カナ:ゾクハイデガードクホン
ローマ字:zokuhaidegaadokuhon

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