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2014年7月25日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

フランスに学ぶ男女共同の子育てと少子化抑止政策

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内容紹介
1.57ショックから低迷の続く日本の少子化問題克服について、高い合計特殊出生率回復を遂げたフランスに学ぶ。子育て支援の中心にある家族政策、労働政策、実際の家庭の育児の考え方や男女平等の実情から何が学び取れるのか、男女共同参画の視点から探る。
目次
 はじめに[冨士谷あつ子]


第1章 いま 日本の子育てを考える

 1 生きていま日本の少子化を問う[冨士谷あつ子]
  1 出遅れたまま 日本の家族政策
  2 だから、フランスに学ぶ
  3 歴史の前進・後退・新展開

 2 働き方の男女格差と少子化[川口章]
  はじめに
  1 妊娠・出産・育児と就業
  2 女性のライフコース
  3 育児とキャリア形成
  4 マタニティ・ハラスメント
  5 男性の育児
  おわりに

 3 地域で取り組む父親の子育て[居原田晃司]
  1 「親」になりにくい現代
  2 イクメンはすぐに誕生しなかった
  3 「パパが活躍するまちを目指せ! パパ育day!」とは?
  4 父親が育児に参加すれば
  5 今後のイクメンの方向性

 4 少子化克服と男女共同参画[塚本利幸]
  はじめに
  1 女性の就労と合計特殊出生率の関係
  2 福井県の地域特性
  3 福井県の少子化対策と子育ての実状
  4 福井モデルの課題
  おわりに


第2章 フランスにおける少子化の克服

 1 フランスの家族政策――男女の平等と母性保護[マリー・テレーズ・ルタブリエ]
  1 人口問題と家族福祉を焦点としたフランスの家族政策形成
  2 平等意識の高まりと家族政策との軋轢
  結論

 2 フランスの少子化対策のための労働政策[香川孝三]
  はじめに
  1 労働時間規制
  2 休日・休暇
  3 柔軟な働き方の促進
  4 問題点

 3 フランスの家庭における男女平等と子育て――政策と表象[サルブラン・シモン]
  1 家庭内の男女平等――フランスの事情、私の家族の事情
  2 家庭内の男女平等のために、政府は何ができるのか
  結論

 4 〔インタビュー〕フランスの子育て[水鳥ソフィー/アリス・ボナミ/カルドネル佐枝/聞き手:児嶋きよみ]

 colonne パリテと男女平等[サルブラン・シモン]


第3章 フランスから何を学ぶか

 1 家族政策とジェンダー[伊藤公雄]
  はじめに
  1 20世紀における女性の労働参加
  2 フランス家族法の歴史
  3 フランスの少子化対策の歴史
  4 フェミニズム運動と女性の労働参加・参画
  5 女性の社会参加の拡大と家族政策=社会政策の展開
  おわりに

 2 生涯教育と余暇文化[上杉孝實]
  はじめに
  1 生涯教育論の展開
  2 生涯教育の動向
  3 余暇文化
  むすび

 3 フランスに学ぶ少子社会からの脱却:ジェンダー平等を目指して――EUの連携とフランス、連携なきアジアの中の日本[吉川佳英子]
  はじめに
  1 北京会議(1995)以降のEU
  2 フランスのユニオン・リーブルとパックス
  3 EUの連携、そのなかのフランス
  4 日本の事実婚事情
  結び

4 人口を支える農業と環境[松井三郎]
 1 現在のフランス、ドイツ、イタリア、スペイン産業構造概観
 2 4国の経済競争力の特徴
 3 4国の経常収支
 4 貿易収支の国別、品目別特徴
 5 農産物輸出入から見たフランス農業
 6 EUの共通農業政策とフランス農業
 7 EUの共通農業政策の現状
 8 フランスが抱える環境問題は?
 9 失業率問題と社会保障
 10 フランスの少子化抑止対策と農村


 おわりに[伊藤公雄]
著者略歴
冨士谷 あつ子(フジタニ アツコ fujitani atsuko)
1932年京都市生まれ。評論家、日本ペンクラブ名誉会員、日本文芸家協会会員。京都大学農学部卒、農学博士(京都大学)。1960年代半ばから執筆活動を続け、現在に至る。1993年、武庫川女子大学の招聘により専任教授就任、定年後、福井県立大学に移り、2003年退職。社会活動として、1970年より生涯学習支援活動、国際文化交流活動を続け、現在、特定非営利活動法人京都生涯教育研究所所長。日本ジェンダー学会初代会長。論文:「固定的性別役割分業こそ日本の文化の生態系を破壊する」(『中央公論』、1984年11月)著書:『三十歳からの出発』(読売新聞社、1975)、『生涯学習への出発』(朱鷺書房、1990)、『日本農業の女性学』(ドメス出版)、『宇治の流れに』(南山出版、1991)、『阿国夢幻』(かもがわ出版、2001)ほか。編著:『女性学入門』(サイマル出版会、1979)、『長寿社会を拓く』(岡本民夫と共編著、ミネルヴァ書房、2006)ほか多数。読売教育賞(成人教育部門)受賞。
伊藤 公雄(イトウ キミオ itou kimio)
1951年埼玉県生まれ。1981年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授などを経て、2005年より京都大学大学院文学研究科教授。専門は、社会学・ジェンダー論。著書に、『「男女共同参画」が問いかけるもの』(インパクト出版会、2003)、『ジェンダーの社会学』(放送大学教育振興会、2008)、『男性学入門』(作品社、1996)などが、また主な共著書に『日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢社会からの脱却』(冨士谷あつ子と共編、明石書店、2009)、『新編日本のフェミニズム全12巻』(天野正子他と共編、岩波書店)、『社会学ベーシックス全10巻別巻1』(井上俊と共編、世界思想社)などがある。主な社会活動として、内閣府男女共同参画会議専門調査会委員(2001~2011)、日本ジェンダー学会会長(2007~)、日本スポーツ社会学会会長(2005~2009、2013~)など。
タイトルヨミ
カナ:フランスニマナブダンジョキョウドウノコソダテトショウシカヨクシセイサク
ローマ字:furansunimanabudanjokyoudounokosodatetoshoushikayokushiseisaku

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