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定価:2,640円(2,400円+税)
判型:四六
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内容紹介
多国籍バイオ企業が世界で推進する遺伝子組み換え作物。その危険性を訴えるべく著者の行った2年にわたる実験結果は科学雑誌に掲載され、世界中に衝撃を与え、「セラリーニ事件」とも呼ばれる。政官業学そしてメディアを牛耳る巨大アグリビジネスの欺瞞の構図、自身の体験から告発する問題作。
まえがき
序文
なぜこの実験を?
実験への道筋
Ⅰ 60年にわたって心身を蝕む毒性
1 アグリビジネスが仕掛ける時限爆弾
巨利をもたらす
医薬品の評価における殺人的ともいえる落とし穴
公的機関の恐るべき怠慢
GMOが殺虫剤の使用を促すのは偶然なのか?
リスクは絵空事ではない!
90日間テストの結果は何を隠しているのか?
Ⅱ 実験へ
2 心ある人びと
食の安全の問題に向きあう大規模流通業
クリージェンの独自の支援
実験チームの編成
3 実験用GMOの選定と入手――立ちはだかる障碍
ひと味違うトウモロコシのラットフード
4 大切に管理されるラットたち
どんなメニューにもトウモロコシ!
開始(ゼロデイ)!
90日後、最初の腫瘍が現われる
13ヵ月目、触知可能な腫瘍の急増
24ヵ月目の初め、メスの50~80パーセントが発症!
ラットは何が原因でどうやって死んだのか?
絶望的な結論
Ⅲ 健康リスクの過小評価はいかにしておこなわれたか?
5 個の利益が公的利益としてまかり通る仕組み
6 衛生安全機関は市民のためにあるのか?
立派な発想と乏しい成果
安全性の評価より安全性の排除
除虫トウモロコシをめぐる争い
内部議論の検閲
組織的な不透明性
EFSAにおける利害関係者の共同謀議
7 科学エスタブリッシュメントの妥協
科学的議論を封殺する
「活動家」? または「反啓蒙主義者」?
内部告発者たちの受難
飴と鞭をあやつる企業
耐虫性ナスが踊りの輪に加わったとき
中傷と暴露
Ⅳ 針路を変えよう!
8 新たな衛生科学のパラダイムの必要性
汚染物質が染みこんだ世界
汚染物質は人体の器官内でどのように作用するのか?
環境はどうやって遺伝子の発現に影響をおよぼすか?
ホルモン攪乱は細胞情報伝達のスパム
疫学はなぜ汚染物質の長期的な相乗作用を明らかにしないのか?
長寿は生活の質を保証するか?
時代への適応が求められる毒性学
学問の道 並立から融合へ
衛生安全機関の構造的機能不全
9 持続可能な環境の実現に努めよう
透明性 不可侵の原則
検証 反証が許されないなら、独立した審査は欺瞞にすぎない
長期的暴露の製品すべてに長期テストを
公衆衛生、社会、連帯に軸足をおいた経済と予防原則
予防原則としてのトレーサビリティ
停滞する法規制の歩み
利益対リスク 誰が得をし、誰がリスクを負うのか?
環境の汚染を除去する
器官内を解毒する
心を解毒する
結論に代えて フクシマの教訓と遺伝子組み換え作物
謝辞
日本語版へのあとがき
文献注
〔参考〕本書に出てくる機関・組織の名称
訳者あとがき
目次
まえがき
序文
なぜこの実験を?
実験への道筋
Ⅰ 60年にわたって心身を蝕む毒性
1 アグリビジネスが仕掛ける時限爆弾
巨利をもたらす
医薬品の評価における殺人的ともいえる落とし穴
公的機関の恐るべき怠慢
GMOが殺虫剤の使用を促すのは偶然なのか?
リスクは絵空事ではない!
90日間テストの結果は何を隠しているのか?
Ⅱ 実験へ
2 心ある人びと
食の安全の問題に向きあう大規模流通業
クリージェンの独自の支援
実験チームの編成
3 実験用GMOの選定と入手――立ちはだかる障碍
ひと味違うトウモロコシのラットフード
4 大切に管理されるラットたち
どんなメニューにもトウモロコシ!
開始(ゼロデイ)!
90日後、最初の腫瘍が現われる
13ヵ月目、触知可能な腫瘍の急増
24ヵ月目の初め、メスの50~80パーセントが発症!
ラットは何が原因でどうやって死んだのか?
絶望的な結論
Ⅲ 健康リスクの過小評価はいかにしておこなわれたか?
5 個の利益が公的利益としてまかり通る仕組み
6 衛生安全機関は市民のためにあるのか?
立派な発想と乏しい成果
安全性の評価より安全性の排除
除虫トウモロコシをめぐる争い
内部議論の検閲
組織的な不透明性
EFSAにおける利害関係者の共同謀議
7 科学エスタブリッシュメントの妥協
科学的議論を封殺する
「活動家」? または「反啓蒙主義者」?
内部告発者たちの受難
飴と鞭をあやつる企業
耐虫性ナスが踊りの輪に加わったとき
中傷と暴露
Ⅳ 針路を変えよう!
8 新たな衛生科学のパラダイムの必要性
汚染物質が染みこんだ世界
汚染物質は人体の器官内でどのように作用するのか?
環境はどうやって遺伝子の発現に影響をおよぼすか?
ホルモン攪乱は細胞情報伝達のスパム
疫学はなぜ汚染物質の長期的な相乗作用を明らかにしないのか?
長寿は生活の質を保証するか?
時代への適応が求められる毒性学
学問の道 並立から融合へ
衛生安全機関の構造的機能不全
9 持続可能な環境の実現に努めよう
透明性 不可侵の原則
検証 反証が許されないなら、独立した審査は欺瞞にすぎない
長期的暴露の製品すべてに長期テストを
公衆衛生、社会、連帯に軸足をおいた経済と予防原則
予防原則としてのトレーサビリティ
停滞する法規制の歩み
利益対リスク 誰が得をし、誰がリスクを負うのか?
環境の汚染を除去する
器官内を解毒する
心を解毒する
結論に代えて フクシマの教訓と遺伝子組み換え作物
謝辞
日本語版へのあとがき
文献注
〔参考〕本書に出てくる機関・組織の名称
訳者あとがき
著者略歴
ジル=エリック・セラリーニ(セラリーニ,ジル=エリック serariini,jiru=erikku)
カーン大学分子生物学教授。同大学の「リスク、質、持続可能な環境」センター共同所長。フランス政府のGMO審査委員会の専門家委員を9年間にわたって務めた。現在は同様の職務を外国政府および国際機関のために果たしている。著書に『自分たちの死後は、知ったことか?』(J=M・ペルト共著、フラマリオン&ファイヤール、2006年)、『世界を変えるこれらのGMO』(フラマリオン、改訂版2010年)、『遺伝子的な誤謬』(フラマリオン、2003年)、『GMO、本当の議論』(フラマリオン、2000年)、『執行猶予下の人類』(ベルフォン、1997年、フィリップス・シアンス・フロンチエール賞受賞)他。
中原 毅志(ナカハラ ツヨシ nakahara tsuyoshi)
長野県生まれ。翻訳家。ルーヴァン・カトリック大学卒業。訳書に『カンボジア運命の門』(F・ビゾ著、講談社)、『ブレヒトの愛人』(J=P・アメット著、小学館)、『ぶち猫コヤバシ、とら猫タネダの禅を探して』(H・プリュネル著、草思社)、『U.V.』(S・ジョンクール著、集英社)、『フランス発「脱原発」革命』(B・ドゥスュ&B・ラポンシュ著、明石書店)、『トランク』(短編集、ルイ・ヴィトン&ガリマール共同出版)他。著書に『悠久のソナタ』(TBSブリタニカ)。監訳書に『エコ・デモクラシー――フクシマ以後、民主主義の再生に向けて』(D・ブール&K・ホワイトサイド著、明石書店)。
タイトルヨミ
カナ:ショクタクノフツゴウナシンジツ
ローマ字:shokutakunofutsugounashinjitsu
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