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2024年7月23日発売

スタイルノート

出版社名ヨミ:スタイルノート

音楽で世界を変える

よりよい世界をかたちづくるティーチング・アーティストとその役割
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内容紹介
本書は、ティーチング・アーティストの存在や社会的有用性が理解されていない社会を変えていくために、ティーチング・アーティストのエリック・ブースによって書き下ろされた提言の書であり、そうした状況に一石を投じる一冊。ティーチング・アーティストとは、創作や表現、演奏等の活動と同時に、観客や聴衆がより深い芸術経験をより効果的にできるように、教育活動を行う芸術家のこと。もとは1980年代のアメリカで公教育から音楽教育が排除されたときに、プロの音楽家たちが学校に赴き、子どもたちに音楽を届けた活動にはじまる。現在世界では、音楽を含む多岐にわたる芸術の分野で、このような芸術家(ティーチング・アーティスト)が活動している。しかしコロナ禍以降、芸術活動はいまだ低迷し続けており、世界中のティーチング・アーティストは、社会での認知も進まない中で活動を継続している。本書は著者と親交のある訳者ならではの翻訳となっており、芸術や音楽の世界が新たな時代を迎えるための貴重な一冊となるだろう。
目次
イントロダクション
第1部 アーティストリを活性化させる
 ティーチング・アーティストリの目的はなんでしょうか?
 ティーチング・アーティストは実際に何ができるのでしょうか?
 ティーチング・アーティストリの仕事は実際にどのように見えるのでしょうか?
 ティーチング・アーティストリの歴史
 どういう人が、どのような理由からティーチング・アーティストになるのでしょうか
 ティーチング・アーティストとアートの教師の違いはなんですか
 アーティストリの事例紹介
 なぜティーチング・アーティストリのことを知っている人は少ないのですか
 なにができるかを想像してみてください
 大きな投資をどう使いますか

第2部 ティーチング・アーティストの手法と指針
 ティーチング・アーティストの手法
 ティーチング・アーティストの実践を支えるルーティンとリチュアル
 ティーチング・アーティストリと演奏の交わるところ
 からまりあう目的
 具体的な目的を越えて
著者略歴
エリック・ブース(ブース エリック buusu erikku)
1950年ニューヨーク生まれ。スタンフォード大学で演劇を学ぶ。芸術学修士。修了後10年間は、ニューヨークで舞台俳優として活躍し、とりわけシェークスピア俳優として高く評価される。1979年からリンカーン・センターでティーチング・アーティスト(TA)として活動をはじめ、またジュリアード音楽院でもTAの養成に携わり、アメリカを代表するTAとなる。州や市の行政、オーケストラのアドヴァイザーを務めるほか、ユネスコ主催の世界初の芸術教育会議で最終講演を行う。2012年、ティーチング・アーティストの活動により世界で初めて、ニューイングランド音楽院から名誉博士を授与される。また2015年には、非営利団体「アメリカン・フォー・ジ・アーツ(Americans for the Arts)」から、彼の生涯芸術教育活動に対して最高賞が与えられる。近年ではエル・システマの世界的普及に貢献し、日本でのエル・システマジャパンの活動に参画しているほか、テイ-チング・アーティストの世界的団体ITAC(International Teaching Artist Collaborative)の設立にも尽力した。 ティーチング・アーティストの「バイブル」と呼ばれるガイドブック“The Music Teaching Artist’s Bible”(2009)は、2016年に『ティーチング・アーティスト 音楽の世界に導く職業』として、邦訳出版されている。
久保田 慶一(クボタ ケイイチ kubota keiichi)
専門分野は音楽史研究だが、音楽家のキャリア形成に関する研究も行っている。著書に『音楽とキャリア』(2008年)、『新・音楽とキャリア』(2019年)、『モーツァルト家のキャリア教育』(2014年)、共訳書に『ティーチング・アーティスト:音楽の世界に導く職業』(2016年)などがある。現在、東京経済大学客員教授。
大島 路子(オオシマ ミチコ ooshima michiko)
ヴィオリスト。桐朋学園大学非常勤講師(英語およびキャリア教育)。同大学キャリア支援センタースタッフとして2014年より音大生のキャリアに関する企画や授業に携わっている。カントゥス・クァルテット等との室内アンサンブルの他、リトルクラッシック in Kawasakiのメンバーとして音楽を通した社会貢献活動の実践と研究を続けている。桐朋学園大学卒業。イーストマン音楽院にてパフォーマーズ・サーティフィケイト取得後、ニューヨークのカサット弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として14年間活動した。
大類 朋美(オオルイ トモミ oorui tomomi)
地域社会のいろいろな人と音楽を通したつながりを目指して、ティーチング・アーティストとして活動するピアニスト。小学校、美術館、児童養護施設、高齢者施設等で音楽劇や映像、即興演奏などを取り入れた様々な形態の音楽活動を展開中。3才からピアノをはじめ、7才のときから延べ16年間、アメリカ東海岸に在住。ジュリアード音楽院卒業。イェール大学音楽学部修士課程修了。マンハッタン音楽院にて博士号取得。演奏活動の傍ら、国立音楽大学、洗足学園音楽大学にて教鞭をとり、未来のティーチング・アーティストの教育にも力を注いでいる。リトルクラシック inKawasaki主宰。
タイトルヨミ
カナ:オンガクデセカイヲカエル
ローマ字:ongakudesekaiokaeru

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