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定価:4,400円(4,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
ジャーナリストとして戦争報道の現場を経験し、メディア教育・研究者として活動してきた著者が、第二次世界大戦から現在にいたる日本および世界の戦争報道のあり方を問い、「メディアリテラシー」の観点から、今後のジャーナリズムの役割を深く考察する。
目次
はじめに
第1章 真実へのテロをゆるすな
Ⅰ 九・一一から対テロ戦争へ
米国メディアは「愛国」報道一色に
アルジャジーラのアフガン戦場報道
Ⅱ 「一つの意見があれば、また別の意見もある」
「解放軍」か「侵略軍」か
メディアは金持ちに、民主主義は貧困に
欧米の情報支配への挑戦
アジアが見た「正義の戦争」
Ⅲ メディアの日米同盟
「文明世界」の軍楽隊の一員に
「誤爆」という民間人の無差別殺りく
アフガンの大地から近代文明を見据える
イラク「群衆」はフセイン像崩壊に「歓喜」
胸に「貢献」、背に「不安」
第2章 地球市民メディアの台頭
Ⅰ 「反戦」の声、世界を一つに
イラクの子どもは「私」
リバーベンドの日記
「石油のために死ぬのはイヤだ」
Ⅱ 「日刊ベリタ」の市民記者たち
アラビア語の達人から元日本軍特務機関員まで
海外の元気な女性記者たち
啄木の「ココアのひと匙」
Ⅲ アラブメディアのイラク戦争報道
欧米メディアとは違った世界が見えてくる
ファルージャ──「21世紀のゲルニカ」
米軍撃破「神は偉大なり!」
戦火のなかの女性と子どもたち
米国軍産複合体の新たな膨張
第3章 自衛隊派兵へのきびしい目
Ⅰ 急変したアラブ世界の日本観
「経済大国」から「侵略者の傭兵」に
サマワ住民の期待と怒り
被爆国日本がなぜ米国の戦争を支持?
Ⅱ 「貢献」とは何だったのか
「大本営発表」の悪夢
人質事件と「自己責任」論
「成功」報道の陰で加速する日米一体化
軍産複合体の日米提携
Ⅲ 「成功」のあとの重い課題
劣化ウラン弾の恐怖
還暦戦場ジャーナリストとモハマド少年
第4章 原点としての日本の戦争と「アジア」
Ⅰ 「対テロ戦争」報道への既視感
「正義の戦争よりも不正義の平和の方がいい」
「アジア」不在の戦争責任論
東南アジアからの留学生の失望
Ⅱ 「脱亜入米」へ
『ビルマの竪琴』幻想
日米同盟のなかの「原爆神話」
Ⅲ 「反日」への対応「福田ドクトリン」
戦争責任不明確な賠償のねらい
新しいサムライたちがやって来た
「日本の軍事大国化の否定」消滅
第5章 ベトナム戦争報道の栄光と挫折と遺産
Ⅰ 「泥と炎のインドシナ」の衝撃
戦火のなかの民衆を徹底ルポ
ライシャワー米大使の毎日・朝日分断工作
言論の自由への日米の落差
Ⅱ 戦火の犠牲者への共感
よみがえる二〇年まえの記憶
「民衆」の英雄化
忘れ去られる日本の宿題
Ⅲ イラク戦争の「ベトナム化」
先輩ジャーナリストたちの危機感
「ポスト・ベトナム戦争」世代への期待と失望
第6章 国境を超えて戦争体験を語り広げる
Ⅰ 「国際貢献」従軍記者の誕生
「湾岸のトラウマ」論のひとり歩き
「日本の物語」としてのカンボジアPKO
米海兵隊、沖縄からファルージャへ出撃
Ⅱ 相互理解への道
他者の苦悩への共感
戦争を問いつづける元日本軍砲兵隊長
生涯をかけた贖罪と和解の旅
Ⅲ グローバルとローカルの回路
さまざまな「九・一一」
未来の天才としての「九条」
『ビルマからの手紙』
参考文献
あとがき
第1章 真実へのテロをゆるすな
Ⅰ 九・一一から対テロ戦争へ
米国メディアは「愛国」報道一色に
アルジャジーラのアフガン戦場報道
Ⅱ 「一つの意見があれば、また別の意見もある」
「解放軍」か「侵略軍」か
メディアは金持ちに、民主主義は貧困に
欧米の情報支配への挑戦
アジアが見た「正義の戦争」
Ⅲ メディアの日米同盟
「文明世界」の軍楽隊の一員に
「誤爆」という民間人の無差別殺りく
アフガンの大地から近代文明を見据える
イラク「群衆」はフセイン像崩壊に「歓喜」
胸に「貢献」、背に「不安」
第2章 地球市民メディアの台頭
Ⅰ 「反戦」の声、世界を一つに
イラクの子どもは「私」
リバーベンドの日記
「石油のために死ぬのはイヤだ」
Ⅱ 「日刊ベリタ」の市民記者たち
アラビア語の達人から元日本軍特務機関員まで
海外の元気な女性記者たち
啄木の「ココアのひと匙」
Ⅲ アラブメディアのイラク戦争報道
欧米メディアとは違った世界が見えてくる
ファルージャ──「21世紀のゲルニカ」
米軍撃破「神は偉大なり!」
戦火のなかの女性と子どもたち
米国軍産複合体の新たな膨張
第3章 自衛隊派兵へのきびしい目
Ⅰ 急変したアラブ世界の日本観
「経済大国」から「侵略者の傭兵」に
サマワ住民の期待と怒り
被爆国日本がなぜ米国の戦争を支持?
Ⅱ 「貢献」とは何だったのか
「大本営発表」の悪夢
人質事件と「自己責任」論
「成功」報道の陰で加速する日米一体化
軍産複合体の日米提携
Ⅲ 「成功」のあとの重い課題
劣化ウラン弾の恐怖
還暦戦場ジャーナリストとモハマド少年
第4章 原点としての日本の戦争と「アジア」
Ⅰ 「対テロ戦争」報道への既視感
「正義の戦争よりも不正義の平和の方がいい」
「アジア」不在の戦争責任論
東南アジアからの留学生の失望
Ⅱ 「脱亜入米」へ
『ビルマの竪琴』幻想
日米同盟のなかの「原爆神話」
Ⅲ 「反日」への対応「福田ドクトリン」
戦争責任不明確な賠償のねらい
新しいサムライたちがやって来た
「日本の軍事大国化の否定」消滅
第5章 ベトナム戦争報道の栄光と挫折と遺産
Ⅰ 「泥と炎のインドシナ」の衝撃
戦火のなかの民衆を徹底ルポ
ライシャワー米大使の毎日・朝日分断工作
言論の自由への日米の落差
Ⅱ 戦火の犠牲者への共感
よみがえる二〇年まえの記憶
「民衆」の英雄化
忘れ去られる日本の宿題
Ⅲ イラク戦争の「ベトナム化」
先輩ジャーナリストたちの危機感
「ポスト・ベトナム戦争」世代への期待と失望
第6章 国境を超えて戦争体験を語り広げる
Ⅰ 「国際貢献」従軍記者の誕生
「湾岸のトラウマ」論のひとり歩き
「日本の物語」としてのカンボジアPKO
米海兵隊、沖縄からファルージャへ出撃
Ⅱ 相互理解への道
他者の苦悩への共感
戦争を問いつづける元日本軍砲兵隊長
生涯をかけた贖罪と和解の旅
Ⅲ グローバルとローカルの回路
さまざまな「九・一一」
未来の天才としての「九条」
『ビルマからの手紙』
参考文献
あとがき
著者略歴
永井 浩(ナガイ ヒロシ nagai hiroshi)
1941年、東京生まれ。東京外国語大学ロシア科を卒業後、毎日新聞に入社。バンコク特派員、外信部編集委員などをへて神田外語大学教授。現在は同大学名誉教授。著書に『される側から見た「援助」――タイからの報告』(勁草書房、1983年)、『見えないアジアを報道する』(晶文社、1986年)、『アジアはどう報道されてきたか』(筑摩書房、1998年)、共著に『沖縄基地とイラク戦争』(岩波ブックレット、2005年)、共訳書にアウンサンスーチー『ビルマからの手紙』(毎日新聞社、1996年)など。
タイトルヨミ
カナ:センソウホウドウロン
ローマ字:sensouhoudouron
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