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2018年9月20日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

保育政策の国際比較

子どもの貧困・不平等に世界の保育はどう向き合っているか
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内容紹介
近年、世界各国で保育・幼児教育の推進は重要な政策課題であり、特に貧困によって社会的排除されがちな子どもの育ちを保障する「質の高い保育」に注目が集まっている。本書は欧米8ヵ国の保育政策を概観することを通して、日本が抱える保育問題を照射する。
目次
第1章 はじめに[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第2章 イギリス 保育・幼児教育への平等なアクセスは保証されているのか?[ルドヴィクァ・ガンバロ/キティ・スチュワート/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第3章 ノルウェー 普遍的で質の高い乳幼児期の保育をめざして[アンネ・リセ・エリンセター]

第4章 フランス 質が高く費用負担の少ない保育・幼児教育システムについての教訓[ジャンヌ・ファニャーニ]

第5章 オランダ 質の高い保育への平等なアクセス[ユースフ・エムレ・アグンドゥス]

第6章 ドイツ 保育・幼児教育におけるアクセスと質をめぐる問題[パメラ・オーバーヒューマ]

第7章 ニュージーランド 乳幼児期の教育とケアに対する政策の転換に関する1つの解説[ヘレン・メイ]

第8章 オーストラリア 乳幼児教育と保育:混合市場体制における公正とは?[デボラ・ブレナン/マリアンヌ・フェネック]

第9章 アメリカ 低所得の子どもに対する質の高い幼児教育と保育の提供[キャサリン・マグナソン/ジェーン・ウォルドフォーゲル]

第10章 共通した政策上の課題および教訓[キティ・スチュワート/ルドヴィクァ・ガンバロ/ジェーン・ウォルドフォーゲル/ジル・ラター]

 監訳者あとがき
著者略歴
ルドヴィクァ・ガンバロ(ルドヴィクァ ガンバロ rudovikuァ ganbaro)
本書執筆の時点で社会排除分析センター(CASE)の研究責任者を務め、現在ロンドン大学教育研究所の縦断研究センターの研究責任者になっている。研究のテーマは、乳幼児期サービス、家族政策、労働市場政策などである。
キティ・スチュワート(キティ スチュワート kiti suchuwaato)
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会政策学准教授であり、社会排除分析センターの研究員である。現在の研究は、子どもの貧困と子どもたちのライフチャンスに関する政策の効果、世帯所得とさまざまな成果との関係に焦点を当てている。最近の出版物には、ジョン・ヒルズJohn Hillsとトム・セフトンTom Seftonとの共同編著である、Towards a More Equal Society? Poverty, Inequality and Policy Since 1997(Policy Press, 2009)などが含まれている。
ジェーン・ウォルドフォーゲル(ジェーン ウォルドフォーゲル jeen worudofoogeru)
ニューヨーク、コロンビア大学ソーシャルワークスクールの子ども・若者問題の予防を専門とするCompton Foundation Centennial教授であり、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会排除分析センター(CASE)の客員教授である。公共政策が子ども・家族のウェルビーイングに及ぼす影響について広範に著作がある。現在の研究には、各国の労働と家族政策、貧困の測定と不平等、社会の流動性に関するものが含まれる。
山野 良一(ヤマノ リョウイチ yamano ryouichi)
沖縄大学人文学部教授。名寄市立大学特命教授。米国・ワシントン大学(セントルイス)社会福祉大学院修士課程修了。研究テーマは、貧困など社会的な不利を抱える子どもや家族についての調査分析など。児童相談所での現場経験や保育者養成校で教員経験を経て、2018年より現職。近著に「発達格差の中の子どもたち――保育と文化資本の観点から」秋田喜代美ほか編『岩波講座 教育 変革への展望 第3巻・変容する子どもの関係』(岩波書店、2016)、『子どもに貧困を押しつける国・日本』(光文社新書、2014)などがある。
中西 さやか(ナカニシ サヤカ nakanishi sayaka)
名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科講師。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期在学中。教育学修士。専門は保育学・幼児教育学。学童保育の現場を経験し、2013年より名寄市立大学短期大学部講師、2016年4月より現職。近著に「ドイツにおける幼児期の学びのプロセスの質をめぐる議論」(『保育学研究』第54巻第2号、2016年)、「ドイツにおける保育の教育的課題の概念化をめぐる議論」(『教育学研究』第81巻第4号、2014年)がある。
大野 歩(オオノ アユミ oono ayumi)
山梨大学教育学部准教授。広島大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(教育学)。専門は保育学・幼児教育学。研究テーマは、スウェーデンにおける保育改革(保育政策・保育制度・保育実践)の分析及び、日本における保育実践観察をベースにした乳幼児期における学びの理解と質的な保育評価。共訳書に『文化を映し出す子どもの身体 文化人類学からみた日本とニュージーランドの幼児教育』(福村出版、2017)がある。
鈴木 佐喜子(スズキ サキコ suzuki sakiko)
元東洋大学教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は保育学。最近の研究テーマは、保育評価、ニュージーランドの保育・幼児教育。近著に『なぜ、世界の幼児教育・保育を学ぶのか――子どもの豊かな育ちを保障するために』(共著、ミネルヴァ書房、2017)、『保育の場で子どもの学びをアセスメントする――「学びの物語」アプローチの理論と実践』(共訳、ひとなる書房、2013)、『乳幼児の「かしこさ」とは何か――豊かな学びを育む保育・子育て』(大月書店、2010)がある。
田中 葵(タナカ アオイ tanaka aoi)
千葉明徳短期大学保育創造学科准教授。筑波大学大学院体育研究科舞踊教育論修士課程修了。研究テーマは、保育における創造的なダンス・身体表現、保育者の身体表現教育。2008年より同短期大学講師、2017年より現職。近著に『うきうきわくわく身体表現あそび――豊かに広げよう!子どもの表現世界』(共著、同文書院、2016)がある。
南野 奈津子(ミナミノ ナツコ minamino natsuko)
東洋大学ライフデザイン学部教授。米国・ワシントン大学(セントルイス)社会福祉大学院修士課程修了。社会福祉学修士。研究テーマは、児童家庭福祉、多文化ソーシャルワーク。2017年4月より現職。近著に、『外国人の子ども白書』(明石書店、編著、2017)、『保育の学びを深める子育て支援の実際』(共著、大学図書出版、2017)がある
森 恭子(モリ キョウコ mori kyouko)
文教大学人間科学部准教授。日本女子大学院人間社会研究科社会福祉学専攻博士課程後期修了。社会福祉学博士。国際ソーシャルワーク論、地域福祉論が専門。研究テーマは、多文化共生社会における外国人支援。とくにオーストラリアのソーシャルワーク教育、移民・難民支援について研究。近著に『難民のソーシャル・キャピタルと主観的統合――在日難民の生活経験への社会福祉学の視座』(現代人文社、2018)がある。
タイトルヨミ
カナ:ホイクセイサクノコクサイヒカク
ローマ字:hoikuseisakunokokusaihikaku

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