近刊検索 デルタ

2021年7月30日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

フランス経済学史教養講義

資本主義と社会主義の葛藤
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内容紹介
資本主義を肯定する思想と否定する思想の両方に貢献し、あまたの数理経済学者をも生んだフランス経済学。なぜ傑出した者たちが登場し、課題解決のための理論と政策を主張するに至ったのか。格差と不平等に満ちた現代社会を読みとくため、今こそ軌跡をたどろう。
目次
序文:なぜフランス経済学史か

第1講 重商主義、重工主義、初期重農主義の経済学
 1 はじめに
 2 重商主義と重工主義
 3 ボワギルベール
 4 カンティロン
 5 ムロン

第2講 重農主義
 1 はじめに
 2 ケネーの一生と存在価値
 3 ケネーの経済表
 4 重農主義の評価と批判
 5 自由放任主義

第3講 ポスト重農主義と産業主義
 1 はじめに
 2 カナールとセー
 3 サン=シモン主義
 4 ミッシェル・シュヴァリエ

第4講 空想的社会主義
 1 はじめに
 2 ロバート・オーエン
 3 クロード・アンリ・ド・サン=シモン
 4 シャルル・フーリエ

第5講 クールノー均衡とゲーム理論の先駆け
 1 はじめに
 2 クールノー
 3 需要曲線
 4 独占、寡占
 5 ベルトラン均衡
 6 ゲーム理論

第6講 一般均衡論者ワルラスの輝き
 1 はじめに
 2 ワルラスの人となり
 3 限界革命
 4 一般均衡の世界
 5 模索過程
 6 均衡の存在と安定
 7 ワルラスは社会主義者か
 8 パレート
 9 ワルラスの総合評価

第7講 エンジニア・エコノミスト
 1 はじめに
 2 エンジニア・エコノミストとは
 3 エコール・ポリテクニク
 4 ジュール・デュピュイ
 5 公共財の経済学
 6 政府の役割
 7 現代のエンジニア・エコノミスト
 8 ディリジスム

第8講 資本主義(自由経済主義)と社会主義の闘い
 1 はじめに
 2 バスティア
 3 Ce qu'on voit et ce qu'on ne voit pas(見えるものと見えないもの)
 4 その他の自由主義経済派の群像
 5 ルイ・オーギュスト・ブランキ
 6 プルードンとソレル
 7 ルシアン・サニエル、アルギリ・エマニュエル、シャルル・ベッテライム
 8 レギュラシオン理論の誕生と推移
 9 レギュラシオン理論の本質
 10 資本主義の類型

第9講 ピケティの格差論
 1 はじめに
 2 ピケティの衝撃
 3 20世紀フランスにおける所得分配
 4 『21世紀の資本』の衝撃
 5 内容
 6 評価
 7 ピケティを日本の立場で考える
 8 『21世紀の資本』への論者からのコメント
 9 資本とイデオロギー
 10 エスター・デュフロ

第10講 フランス以外の経済学の特色
 1 はじめに
 2 イギリス経済学史の素描
 3 ドイツ経済学史の素描
 4 カール・マルクスとフリードリッヒ・エンゲルス
 5 英・独・仏以外の経済学

最終講 フランス経済学の特色
 1 はじめに
 2 特色①:重農主義と経済自由主義
 3 特色②:空想的社会主義
 4 特色③:数理経済学
 5 特色④:一般均衡理論
 6 特色⑤:エンジニアリング経済学
 7 特色⑥:フランス語文献の地位低下
 8 おわりに

補講 日本におけるフランス経済学研究の系譜
 1 はじめに
 2 ケネーとワルラス
 3 ケネー、ワルラス以外の経済学者

 あとがき
 参考文献一覧
著者略歴
橘木 俊詔(タチバナキ トシアキ tachibanaki toshiaki)
京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授 1943年兵庫県生まれ。 小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。 専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。 和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。 〔主要近著〕 『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年) 『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年) 『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年) 『日本の経済学史』(法律文化社,2019年) 『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年) 『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)
タイトルヨミ
カナ:フランスケイザイガクシキョウヨウコウギ
ローマ字:furansukeizaigakushikyouyoukougi

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