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2023年12月26日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

日本型多文化教育とは何か

「日本人性」を問い直す学びのデザイン
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内容紹介
2018年の入管法改定を契機に「移民時代」を迎えた日本では、多文化共生の課題は新たな段階を迎えている。本書は、それに対する考え方や進め方を具体的に構想し、「日本人性」の概念を問い直すことで、日本型多文化教育のグランドデザインを提案する。
目次
 はじめに

第Ⅰ部 日本型多文化教育の基本的な理念と枠組み

第1章 多文化主義をめぐる争点――多文化教育を支える理念とは
 はじめに
 1.論争的な焦点としての多文化主義
 2.多文化主義の誕生と歴史的展開
 3.マネジメントの道具へと変容する多文化主義
 4.ネオリベラル化する多文化主義
 5.批判的多文化主義と多文化共生
 6.ジャズとしての多文化主義
 おわりに

第2章 日本人性の問い直しとしての多文化教育――マジョリティ性の脱構築
 はじめに
 1.日本人の物語と意味の生成
 2.日本人性と自民族中心主義
 3.日本人性と不平等な社会構造
 4.日本人性を問い直す教育のアプローチに向けて
 おわりに

第3章 原点に回帰する多文化教育からの示唆――多文化市民としての資質・能力
 はじめに
 1.多文化教育の展開と課題
 2.白人性と多文化教育
 3.社会的不平等と多文化教育
 4.多文化教育で育成が求められる資質・能力
 おわりに

第4章 日本型多文化教育の基本的な枠組み――21世紀の学校教育を拓く
 はじめに
 1.多文化教育が必要とされる背景
 2.ユニバーサルデザインとしての多文化教育
 3.外国人児童生徒教育から多文化教育へのコペルニクス的転回
 おわりに

第Ⅱ部 日本型多文化教育のカリキュラムと授業デザイン

第5章 多文化教育のカリキュラムデザイン――学びの経験をどうつくるのか
 はじめに
 1.日本人性を脱構築する視点――同心円的から多文化・グローバルなパースペクティブへ
 2.日本人性と異文化間能力
 3.多文化教育のカリキュラムデザイン
 おわりに

第6章 多文化市民を育てる授業デザイン――社会認識と問題発見解決力を育む
 はじめに
 1.社会認識と課題発見解決力の育成に向けて
 2.資質・能力を育てるための授業づくりのポイント
 3.日本型多文化教育の授業づくりの類型と授業事例
 おわりに

第7章 多文化クラスの授業とユニバーサルデザイン――外国につながる子どもの学習方略
 はじめに
 1.教科内容ベースの授業づくりの必要性
 2.学習方略とは
 3.学習方略の指導
 4.多文化クラスの授業のユニバーサルデザイン化に向けて
 おわりに

第8章 多文化教育と海外研修――海外体験学習のプログラムデザイン
 はじめに
 1.異文化間能力を育てる海外体験学習の考え方と進め方
 2.キャリア体験学習(国際・台湾)の教育目標・内容の設定
 3.キャリア体験学習(国際・台湾)プログラムのデザイン
 4.キャリア体験学習(国際・台湾)の評価
 5.海外体験学習の意義
 おわりに

終章 マジョリティ性を問う日本型多文化教育への展開
 はじめに
 1.多様性をどう捉えるのか
 2.日本人性の概念の拡張とマジョリティ性を捉える枠組み
 3.多文化共生への社会変革のプロセス
 4.多文化共生空間の創造
 おわりに

 資料
 索引
著者略歴
松尾 知明(マツオ トモアキ matsuo tomoaki)
法政大学キャリアデザイン学部教授。国立教育政策研究所総括研究官等を経て現職。専門は、多文化教育とカリキュラム。著書に『多文化クラスの授業デザイン』『「移民時代」の多文化共生論』『多文化教育の国際比較』『21世紀型スキルとは何か』『多文化教育がわかる事典』『多文化共生のためのテキストブック』『アメリカ多文化教育の再構築』(以上、明石書店)、『多文化教育をデザインする』(編著、勁草書房)、『アメリカの現代教育改革』(東信堂)、『未来を拓く資質・能力と新しい教育課程』(学事出版)、『新版教育課程・方法論』(学文社)等多数。
タイトルヨミ
カナ:ニホンガタタブンカキョウイクトハナニカ
ローマ字:nihongatatabunkakyouikutohananika

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