近刊検索 デルタ

2019年12月10日発売

北大路書房

出版社名ヨミ:キタオオジショボウ

科学的な教育研究をデザインする

証拠に基づく政策立案(EBPM)に向けて
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内容紹介
教育研究はいかにして科学たりうるのか? 豊富な事例とともに「科学的探究のための原則」を示す。また,その実現に向けて,連邦政府の「教育研究機関」をどのようにデザインすべきかについても,具体的に解説する。邦訳版では,近年その重要性が高まりつつある「証拠に基づく政策立案」(Evidence Based Policy Making: EBPM)との関連性を丁寧に補足。

【主な目次】
要約
Chapter 1 イントロダクション
Chapter 2 科学的知識の蓄積
Chapter 3 科学的探究のための原則
訳者による補論:EBPM と科学的教育研究
Chapter 4 教育と教育研究の特徴
Chapter 5 教育における科学的研究計画    
Chapter 6 連邦政府教育研究機関において科学を育成するためのデザイン原則
目次
教育研究は科学であるか―訳者はしがきにかえて
日本語版に寄せて
献辞
緒言
謝辞


要 約

 1 節 科学の本質
  ◆ 科学的原則1 経験的に調査することができる重要な問いを提起すること
  ◆ 科学的原則2 研究を関係する理論と結び付けること
  ◆ 科学的原則3 問いの直接的な調査を可能にする方法を利用すること
  ◆ 科学的原則4 一貫した明示的な推論の連なりを提供すること
  ◆ 科学的原則5 研究をまたいで追試し,一般化すること
  ◆ 科学的原則6 研究を専門的な精査と批判を奨励するために開示すること
 2 節 教育への原則の適用
 3 節 連邦政府教育研究機関における科学を促進するためのデザインの原則
  ◆ デザイン原則1 教育研究機関は,科学,リーダーシップ,
             マネジメントに精通した人材を擁していること
  ◆ デザイン原則2 研究の課題をガイドし,出資の決定を知らせ,
  仕事をモニターするための構造を作り出すこと
  ◆ デザイン原則3 不適切な政治的干渉から教育研究機関を隔離すること
  ◆ デザイン原則4 政策と実践の重要性に関する短期,中期,長期的な問題に
  立ち向かう集中的かつバランスのとれた研究のポートフォリオを作成すること
  ◆ デザイン原則5 教育研究機関に適切に資金提供すること
  ◆ デザイン原則6 研究のインフラに対して投資すること


Chapter 1   イントロダクション 

 1 節 歴史的・哲学的な文脈
   1.人間の本質についてのモデル
   2.科学における発展
   3.高度に論争を呼ぶ分野としての教育
   4.研究計画と方法
   5.科学的な証拠とその厳密さ
 2 節 教育研究における社会と専門家の関心
 3 節 委員会の委任とアプローチ
   1.仮定
   2.本報告書の構造


Chapter 2   科学的知識の蓄積 

 1 節 知識の蓄積の実例
   1.遺伝子発現調節
   2.試験とその評価
   3.音韻意識と早期の読書スキル
   4.教育資源と生徒の到達度
 2 節 科学的な知識の蓄積のための条件と性質
   1.促進条件
   2.共通の性質
 3 節 結 語


Chapter 3   科学的探究のための原則 

 1 節 科学的なコミュニティー
 2 節 ガイドとなる原則
  ◆ 科学的原則1 経験的に調査することができる重要な問いを提起すること
   1.問いの重要性
   2.経験に基づく
  ◆ 科学的原則2 研究を関係する理論と結び付けること
  ◆ 科学的原則3 問いの直接的な調査を可能にする方法を利用すること
  ◆ 科学的原則4 一貫した明示的な推論の連なりを提供すること
  ◆ 科学的原則5 研究をまたいで追試し, 一般化すること
  ◆ 科学的原則6 研究を専門的な精査と批判を奨励するために開示すること
 3 節 原則の適用
 4 節 結 論


訳者による補論   EBPM と科学的教育研究 

 1 節 EBPM におけるエビデンスとは何か
 2 節 教育研究に再現性をもたらすためには何が求められるか
 3 節 証拠づくりのために展開されたEBPM のためのガイドライン
 4 節 EBPM のための再現性を向上させるために
 5 節 追試研究のためのガイドライン
 6 節 まとめにかえて―EBPM のために何ができるか


Chapter 4   教育と教育研究の特徴 

 1 節 教育の特徴
   1.価値観と政治
   2.人間の意志
   3.教育プログラムの変動性(ばらつき)
   4.教育という制度
   5.多様性
 2 節 教育研究の特徴
   1.多分野的視点
   2.倫理的配慮
   3.実践者との関係性

Chapter 5   教育における科学的研究計画 
 1 節 研究計画
 2 節 研究課題の種類
 3 節 何が起きているのか
   1.集団特性の推定
   2.単純な関係
   3.特定の教育環境についての記述
 4 節 体系的な影響が認められるか
   1.無作為化が可能な場合の因果関係
   2.無作為化が不可能な場合の因果関係
 5 節 なぜ,あるいはどうやってそれが起こるのか
   1.理論がかなりよく確立されている場合のメカニズムの探索
   2.十分な理論が確立されていない場合のメカニズムの探索
 6 節 結 語


Chapter 6   連邦政府教育研究機関において科学を育成するためのデザイン原則 

  ◆ デザイン原則1 教育研究機関は,科学,リーダーシップ,
             マネジメントに精通した人材を擁していること
  ◆ デザイン原則2 研究の課題をガイドし,出資の決定を知らせ,
仕事をモニターするための構造を作り出すこと
   1.運営委員会
   2.常任査読委員会
  ◆ デザイン原則3 不適切な政治的干渉から教育研究機関を隔離すること
  ◆ デザイン原則4 政策と実践の重要性に関する短期,中期,長期的な問題に
 立ち向かう集中的かつバランスのとれた研究のポートフォリオを作成すること
  ◆ デザイン原則5 教育研究機関に適切に資金提供すること
  ◆ デザイン原則6 研究のインフラに対して投資すること
   1.教育研究のコミュニティー
   2.データの開発,共有とアクセス
   3.実践者と政策のコミュニティーをつなぐ
  結 語

文 献
索 引
日米の教育システムとEBPM―訳者あとがきにかえて
著者略歴
米国学術研究会議(ベイコクガクジュツカイギ beikokugakujutsukaigi)
R.J.シャベルソン(シャベルソン アールジェイ shaberuson aarujei)
L.タウン(タウン エル taun eru)
齊藤 智樹(サイトウ トモキ saitou tomoki)
タイトルヨミ
カナ:カガクテキナキョウイクケンキュウヲデザインスル
ローマ字:kagakutekinakyouikukenkyuuodezainsuru

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