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定価:9,900円(9,000円+税)
判型:A5
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内容紹介
「蒐集」によって何が生まれるのか?
▼古代からルネサンスを経て近世まで美術コレクションがどのような過程で発生し、現在の形となり、成立していったのか――。
▼コレクションとは、美術品が博物館・美術館までに到達する状態を含む。本書では、芸術家のみならず、その時代の所蔵家=権力者の動向をも研究対象とし、両者のかかわりを精査するという、きわめて歴史的な問題を扱っている。
▼「古代・中世」「メディチ家」「イタリア・フランス・スペイン」という観点から、各時代の財産目録等の膨大な資料をもとに、「蒐集」を読み解く、美術史研究の最新成果!
▼古代からルネサンスを経て近世まで美術コレクションがどのような過程で発生し、現在の形となり、成立していったのか――。
▼コレクションとは、美術品が博物館・美術館までに到達する状態を含む。本書では、芸術家のみならず、その時代の所蔵家=権力者の動向をも研究対象とし、両者のかかわりを精査するという、きわめて歴史的な問題を扱っている。
▼「古代・中世」「メディチ家」「イタリア・フランス・スペイン」という観点から、各時代の財産目録等の膨大な資料をもとに、「蒐集」を読み解く、美術史研究の最新成果!
目次
はじめに 遠山公一
I 古代から中世のコレクション
古代ローマ庭園の美術コレクション
――サルスティウス庭園にみる諸問題とともに・・・・・小泉 篤士
都市のコレクションとしての聖遺物
――ヴェネツィアの聖遺物蒐集・・・・・星 聖子
ビガッロの画家の《聖ゼノビウス祭壇前面飾り》
――祭壇装飾/聖遺物から美術品へ・・・・・金原由紀子
II メディチ家のコレクション
一五世紀のメディチ家邸内における絵画
――「祈念像」から「美術品」へ・・・・・出 佳奈子
一五世紀メディチ家の古代彫玉(ジエム)蒐集
――その社会的及び政治的意義・・・・・西川しずか
一五世紀メディチ家彫刻コレクション
――新たな彫刻形式の発生および台座・・・・・遠山 公一
一五、一六世紀のイタリアにおける中国磁器の様相
――メディチ家の家財目録を視点として・・・・・佐藤サアラ
調度としての絵画
――一七世紀ピッティ宮内のタブローの配置・・・・・金山 弘昌
III イタリア・フランス・スペインのコレクション
ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンのコレクション
――アレクサンダー大王のタペストリーにみる政治的役割・・今井 澄子
ルネサンス期の都市国家マントヴァにおけるコレクション
――イザベッラ・デステによる蒐集とその展示・・・・・神谷くみこ
ルネサンス期のヴェネツィアにおけるグリマーニ・カメオ・・細野 喜代
一六世紀イタリアにおける自然の蒐集
――ウリッセ・アルドロヴァンディの博物図譜をめぐって・・小林 明子
一七世紀パリにおける「好事家(キュリュ―)」たちの絵画への眼差し・・・・望月 典子
フェリペ三世時代のスペインのコレクション
――静物を主題とする絵画の成立と発展・・・・・・諸星 妙
フランソワ・カコー、イタリア駐在フランス人外交官の絵画コレクション・・・・大谷 公美
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
――その評価の変遷と作品の流通・・・・・・林 克彦
コレクターと画家
――セガンティーニの場合・・・・・末吉 雄二
人名索引
メディチ家系譜
編者・執筆者紹介
I 古代から中世のコレクション
古代ローマ庭園の美術コレクション
――サルスティウス庭園にみる諸問題とともに・・・・・小泉 篤士
都市のコレクションとしての聖遺物
――ヴェネツィアの聖遺物蒐集・・・・・星 聖子
ビガッロの画家の《聖ゼノビウス祭壇前面飾り》
――祭壇装飾/聖遺物から美術品へ・・・・・金原由紀子
II メディチ家のコレクション
一五世紀のメディチ家邸内における絵画
――「祈念像」から「美術品」へ・・・・・出 佳奈子
一五世紀メディチ家の古代彫玉(ジエム)蒐集
――その社会的及び政治的意義・・・・・西川しずか
一五世紀メディチ家彫刻コレクション
――新たな彫刻形式の発生および台座・・・・・遠山 公一
一五、一六世紀のイタリアにおける中国磁器の様相
――メディチ家の家財目録を視点として・・・・・佐藤サアラ
調度としての絵画
――一七世紀ピッティ宮内のタブローの配置・・・・・金山 弘昌
III イタリア・フランス・スペインのコレクション
ブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンのコレクション
――アレクサンダー大王のタペストリーにみる政治的役割・・今井 澄子
ルネサンス期の都市国家マントヴァにおけるコレクション
――イザベッラ・デステによる蒐集とその展示・・・・・神谷くみこ
ルネサンス期のヴェネツィアにおけるグリマーニ・カメオ・・細野 喜代
一六世紀イタリアにおける自然の蒐集
――ウリッセ・アルドロヴァンディの博物図譜をめぐって・・小林 明子
一七世紀パリにおける「好事家(キュリュ―)」たちの絵画への眼差し・・・・望月 典子
フェリペ三世時代のスペインのコレクション
――静物を主題とする絵画の成立と発展・・・・・・諸星 妙
フランソワ・カコー、イタリア駐在フランス人外交官の絵画コレクション・・・・大谷 公美
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
――その評価の変遷と作品の流通・・・・・・林 克彦
コレクターと画家
――セガンティーニの場合・・・・・末吉 雄二
人名索引
メディチ家系譜
編者・執筆者紹介
著者略歴
遠山 公一(トオヤマ コウイチ tooyama kouichi)
慶應義塾大学文学部教授。東京大学人文系大学院博士課程中退。
主要業績:Sassetta,The Borgo San Sepolcro Altarpiece,ed. Machtelt Israëls,Villa I Tatti the Harvard University Center for Italian Renaissance Studies,Florence-Primavera Press,
Leiden,2009,『ルネサンスの名画101』(共著、新書館、2011年)。
金山 弘昌(カネヤマ ヒロマサ kaneyama hiromasa)
慶應義塾大学文学部准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。
主要業績:『彫刻の解剖学――ドナテッロからカノーヴァへ』(共著、ありな書房、2010年)、「宮廷と宮殿――17世紀のピッティ宮における宮廷儀礼と建築の関連」(『西洋美術研究』no.12、三元社、2006年)。
タイトルヨミ
カナ:ビジュツコレクションヲヨム
ローマ字:ビジュツコレクションヲヨム
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