近刊検索 デルタ

2015年5月15日発売

現代企画室+BankART出版

日本近代美術史

西洋美術の受容とそのゆくえ
中原佑介美術批評 選集

北川フラム/編集代表
池田修/編集代表
加治屋健司/解題執筆
粟田大輔/解題執筆

定価:2,750円(2,500円+税)

判型:B5変形

openbd

このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
[中原佑介美術批評選集第2巻]
中原佑介こそ日本現代美術のパラダイムだった。しかし芸術のパラダイム革新の可能性(構造)を終生追求しつづけた。中原批評最大のスリルはこの点にある。
—岡﨑乾二郎

若き中原の舌鋒鋭い「日本近代美術史」(明治初期から終戦まで)待望の書籍化と、世界との関係における戦後日本美術の動向についての分析。

本巻は、1950年代後半から60年代後半にかけて書かれた文章のうち、日本の近代美術・戦後美術を西洋美術の受容の観点から考察した論考をまとめる。第1章には、1957年から58年にかけて『美術批評』と『美術手帖』に連載された「日本近代美術史」を収録した。第2章は、日本の戦後美術を、世界の動向との関わりから論じたテキストを選んでまとめた。
目次
第1章 日本近代美術史
 はじめに 現実と幻想
 不幸な完成
 西洋画の手術
 衣裳の効果
 あたらしい照明
 感覚派と古典派
 混迷期の美術家
 幻想の萌芽
 前衛芸術の源流
 革命のための美術 1
 革命のための美術 2
 シュルレアリスムの運動 1
 シュルレアリスムの運動 2
 戦争記録画の問題から「リアリズム論争」へ

第二章 世界のなかの日本美術
 戦後美術の一〇年
 日本美術に不要なある「現代の意識」
 世界のなかの日本美術
 辺境芸術考
 美術の国際性と民族性 ポーランドで開かれた国際美術評論家会議に出席して
 海外美術の受け取り方をめぐって
 日本におけるピカソ像
 第八回東京国際美術展を見て
 コラージュ風な戦後美術の歩み 一九五六〜六七
著者略歴
中原 佑介(ナカハラ ユウスケ nakahara yuusuke)
1931年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部物理学科卒業、同大学院の湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻。1955年、修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が、美術出版社主催第二回美術評論募集第一席に入選したのを機に美術批評の道に進む。1970 年に第10 回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」のコミッショナー、1976 年と1978 年にヴェネツィア・ビエンナーレのコミッショナー。2000 年からは越後妻有アートトリエンナーレのアートアドバイザーを務めた。京都精華大学学長、水戸芸術館美術部門芸術総監督、兵庫県立美術館長などを歴任。2011 年没。 主な著書:『見ることの神話』フィルムアート社、1972 年/『人間と物質のあいだ―現代美術の状況』田畑書店、1972 年/『ナンセンス芸術論』フィルムアート社、1972 年/『大発明物語』美術出版社、1975 年/『現代芸術入門』美術出版社、1979 年/『現代彫刻』美術出版社、1987 年/『ブランクーシ― Endlessbeginning』美術出版社、1986 年/『一九三〇年代のメキシコ』メタローグ、1994 年/『なぜヒトは絵を描くのか』フィルムアート社、2001 年など
北川 フラム(キタガワ フラム kitagawa furamu)
池田 修(イケダ オサム ikeda osamu)
加治屋 健司(カジヤ ケンジ kajiya kenji)
粟田 大輔(アワタ ダイスケ awata daisuke)
タイトルヨミ
カナ:ニホンキンダイビジュツシ
ローマ字:nihonkindaibijutsushi

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
緑の書 リビアのカダフィ大佐の理論
2011年10月20日、カダフィ大佐は殺された

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。