近刊検索 デルタ

2012年9月23日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

女学生の系譜・増補版 彩色される明治

彩色される明治
青弓社ルネサンス
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内容紹介
断髪、自転車、海老茶袴、ラブ……。学校という近代化装置に組み込まれた少女たち=女学生は、明治期以降に何者として存在し、社会はどのようなまなざしを向けたのか。装いや小説・少女雑誌での表象などを手がかりに、女学生の誕生とその系譜をたどる。
目次
第1章 「女学生」の誕生
 1 装飾される都市
 2 時代のヒロイン

   開化の記号――女学生のイコノロジー

第2章 髷からの解放
 1 丸う結ぶや束髪
 2 断髪――近代の視覚化
 3 女たちのディスクール
 4 風俗と思想

   花開く明治、登場する女学生――女学生のイコノロジー

第3章 風のいたずら
 1 翻る娘たち
 2 カーテン製舞踏服
 3 海老茶式部の登場
 4 「女学生」――挑発する「性」の象徴

   時代のヒロイン――女学生のイコノロジー

第4章 宙に揺れることば
 1 囲いのなかのジャーゴン
 2 「書生ことば」の近代
 3 虚妄としての平等
 4 江戸からの贈りもの
 5 宙吊りされることばたち

第5章 恋(ルビ:ラブ)と脳病
 1 ヒステリーの登場
 2 脳病と心の病
 3 分裂の発見
 4 ラブすること
 5 「恋(ルビ:ラブ)」と「愛(ルビ:ラブ)」――その虚妄性

   少女幻想――女学生のイコノロジー

第6章 「少女」への凝集化
 1 置き去りにされる娘たち
 2 少女幻想共同体
 3 「女学」の雑誌から「少女」の雑誌へ
 4 メディエーターとしての若松賤子
 5 少女小説の始まり

   明治の終焉――女学生のイコノロジー

第7章 『森』――近代型女人の神話と時代
 1 内なる明治
 2 にんじんとあんパンと鉱毒事件
 3 「女学生」という不器量
 4 猶予期間の出現
 5 プラトニックラブ――囲い地のなかの神話
 6 明治の終焉

第8章 フェミニティーの世紀末
 1 ジャーナリズムと女流
 2 物書く女たちの栄光と受難――欲望する視線の前に
 3 「見られること」による「見ること」の精練
 4 逆風を追い風に
 5 神は細部に宿りたもう

あとがき
増補版あとがき

解題 「本田学」の魅力 今田絵里香
著者略歴
本田 和子(ホンダ マスコ honda masuko)
1931年、新潟県生まれ。お茶の水女子大学卒業。お茶の水女子大学学長を経て、お茶の水女子大学名誉教授。専攻は児童文化論、児童社会史。著書に『それでも子どもは減っていく』『異文化としての子ども』(ともに筑摩書房)、『子どもが忌避される時代』(新曜社)、『変貌する子ども世界』(中央公論新社)、共著に『〈少女マンガ〉ワンダーランド』(明治書院)、『誕生から死までのウェルビーイング』(金子書房)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:ジョガクセイノケイフ ゾウホバン
ローマ字:jogakuseinokeifu zouhoban

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