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定価:3,300円(3,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
ヘイトスピーチや排外主義による他者への憎悪が拡大する現状を踏まえて、沖縄、基地、戦後復興、「慰安婦」問題、3・11、2015年の安保法制など、暴力が表出する現場を〈痛み〉という感情から思索し、今日的な軍事的暴力の意味を考察する。
目次
序 章 ポストという「まだ見ぬ地平」へ──痛みをめぐる議論に着目して 鄭柚鎮
1 「うんざり」感、あるいは「語りえぬことを語ることについて」
2 旅するという動詞
3 「問題=物質となる身体」へ流─着
4 ポストという生成の場所へ、チラシのような関係へ
第1部 軍事的暴力に関わる言葉
第1章 言葉の始まりについて 冨山一郎
1 平和を作る
2 言葉の停留と始まりについて
3 集団自決
4 証言の手前
5 沈黙は新たな言葉の姿を求めている
第2章 軍隊がある社会で凝視すべき身体の言葉──志願制への主張(韓国)と基地撤去論(沖縄/日本)をめぐる小考 鄭柚鎮
1 ある鈍感さ
2 軍隊がある社会で
3 「基地がある限り」
4 「女と子ども」
5 軍隊がある社会で凝視すべき身体の言葉
第3章 軍事主義に抗する言葉──二〇一五年安保法案をめぐる政治空間を中心に 鄭柚鎮
1 「安全不保障」
2 「苦役」の「プロフェッショナル」
3 「選択」という「責任」
4 軍事化を生きるということ
第4章 占領を語るということ──「沖縄イニシアティブ」と占領状況における「知的戦略」 古波藏 契
1 占領を語るということ、占領状況で語るということ
2 共同事業者を名乗る奴隷
3 継続する占領の鳥瞰図
4 現実主義者のいらだつ身体
5 「沖縄イニシアティブ」を読み直すための指針
第2部 廃墟の予感
第5章 戦後復興を考える──鶴見俊輔の戦後 冨山一郎
1 廃墟について
2 戦後復興
3 研究するということ
第6章 廃墟から紡ぐ絵と言葉──大田洋子がまなざす原爆ドーム 西川和樹
1 カリフォルニアで見た原爆ドーム
2 廃墟の絵と言葉
3 大田洋子が描く原爆ドーム
第7章 三月十一日から軍事的暴力を考える 冨山一郎
1 態度ということ
2 三月十一日を言葉にすること
3 防災の共同体
4 饒舌
5 被曝労働
6 軍事的論理と臆病者の未来
7 そして今
第3部 旅する痛み
第8章 「国民基金」をめぐる議論を再び考える──「支援者から当事者へ」という過程を中心に 鄭柚鎮
1 「被害者のために」「新しい歴史のために」
2 救うべき者
3 保護すべき者
4 聞くということ
第9章 抵抗運動と当事者性──基地引き取り運動をめぐって 大畑 凜
1 基地引き取りという主張と運動の背景
2 連帯をめぐる痛み
3 別の未来へ
第10章 痛みが消えるときをめぐって 島本咲子
1 「痛み」の行方
2 旅する「痛み」へ
3 ゼロを目指して
終 章 旅する痛み──新たな言葉の姿を求めて 冨山一郎
1 すだ
2 自分自身を説明するということ
3 聴く
4 「いいね!」
5 当事者
6 旅する痛み
1 「うんざり」感、あるいは「語りえぬことを語ることについて」
2 旅するという動詞
3 「問題=物質となる身体」へ流─着
4 ポストという生成の場所へ、チラシのような関係へ
第1部 軍事的暴力に関わる言葉
第1章 言葉の始まりについて 冨山一郎
1 平和を作る
2 言葉の停留と始まりについて
3 集団自決
4 証言の手前
5 沈黙は新たな言葉の姿を求めている
第2章 軍隊がある社会で凝視すべき身体の言葉──志願制への主張(韓国)と基地撤去論(沖縄/日本)をめぐる小考 鄭柚鎮
1 ある鈍感さ
2 軍隊がある社会で
3 「基地がある限り」
4 「女と子ども」
5 軍隊がある社会で凝視すべき身体の言葉
第3章 軍事主義に抗する言葉──二〇一五年安保法案をめぐる政治空間を中心に 鄭柚鎮
1 「安全不保障」
2 「苦役」の「プロフェッショナル」
3 「選択」という「責任」
4 軍事化を生きるということ
第4章 占領を語るということ──「沖縄イニシアティブ」と占領状況における「知的戦略」 古波藏 契
1 占領を語るということ、占領状況で語るということ
2 共同事業者を名乗る奴隷
3 継続する占領の鳥瞰図
4 現実主義者のいらだつ身体
5 「沖縄イニシアティブ」を読み直すための指針
第2部 廃墟の予感
第5章 戦後復興を考える──鶴見俊輔の戦後 冨山一郎
1 廃墟について
2 戦後復興
3 研究するということ
第6章 廃墟から紡ぐ絵と言葉──大田洋子がまなざす原爆ドーム 西川和樹
1 カリフォルニアで見た原爆ドーム
2 廃墟の絵と言葉
3 大田洋子が描く原爆ドーム
第7章 三月十一日から軍事的暴力を考える 冨山一郎
1 態度ということ
2 三月十一日を言葉にすること
3 防災の共同体
4 饒舌
5 被曝労働
6 軍事的論理と臆病者の未来
7 そして今
第3部 旅する痛み
第8章 「国民基金」をめぐる議論を再び考える──「支援者から当事者へ」という過程を中心に 鄭柚鎮
1 「被害者のために」「新しい歴史のために」
2 救うべき者
3 保護すべき者
4 聞くということ
第9章 抵抗運動と当事者性──基地引き取り運動をめぐって 大畑 凜
1 基地引き取りという主張と運動の背景
2 連帯をめぐる痛み
3 別の未来へ
第10章 痛みが消えるときをめぐって 島本咲子
1 「痛み」の行方
2 旅する「痛み」へ
3 ゼロを目指して
終 章 旅する痛み──新たな言葉の姿を求めて 冨山一郎
1 すだ
2 自分自身を説明するということ
3 聴く
4 「いいね!」
5 当事者
6 旅する痛み
著者略歴
冨山 一郎(トミヤマ イチロウ tomiyama ichirou)
1957年生まれ。同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授。専攻は沖縄近現代史。著書に『流着の思想』(インパクト出版会)、『暴力の予感』(岩波書店)、『増補 戦場の記憶』(日本経済評論社)、『近代日本社会と「沖縄人」』(日本経済評論社)、共編著に『ポスト・ユートピアの人類学』(人文書院)、『現代沖縄の歴史経験』(青弓社)など。
鄭 柚鎮(チョン ユジン chon yujin)
1969年生まれ。同志社大学グローバル・スタディーズ研究科客員教員。専攻はジェンダー論。共著に『東アジアの冷戦と国家テロリズム』(御茶の水書房)、『現代沖縄の歴史経験』(青弓社)、『「慰安婦」問題の解決に向けて』(白澤社)、論文に「「慰安婦」問題とポストコロニアル状況」(「人権問題研究」第14号)など。
タイトルヨミ
カナ:グンジテキボウリョクヲトウ
ローマ字:gunjitekibouryokuotou
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