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2017年10月31日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

ドーピングの哲学 タブー視からの脱却

タブー視からの脱却
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内容紹介
◆東京オリンピックを前にぜひ読んで欲しい本!
 東京オリンピックを三年後に控えて、日本のアスリート界も盛り上がりつつあるようですが、それを脅かすのがドーピング問題。ソ連陸上界の国家ぐるみの疑惑は記憶に新しいところです。本書は、ドーピングの根拠とされる「健康に害がある」「不公平性(スポーツ精神にもとる)」のいい加減さ・根拠のなさから始めて、パフォーマンス向上を目指す近代スポーツにはドーピングは必然的と喝破し、その本質的関係を明らかにします。たとえばヴィクトリア時代の英国では、トレーニングは「ずる(不公平)」として禁止されていました。まさにトレーニングはドーピングだったのです。現代の過剰トレーニングによる不健康化にも多くの示唆を与えます。その他多くの「不祥事」「メダル剥奪事件」などを例に、まるで選手を犯罪者扱いするドーピング撲滅運動の非人間性を暴き、スポーツと人間のありうべき姿からの「対処法」を提案します。
目次
ドーピングの哲学 目次
序 ドミニク・ルクール
序章 クロード・オリヴィエ・ドロン
Ⅰ章 エーロ・マンティランタ、(自然によって)遺伝子的に組み換えられたチャンピオン
           パスカル・ヌーヴェル
Ⅱ章 ドーピング、向上医学、スポーツの未来   ジャン=ノエル・ミサ
Ⅲ章 明日のチャンピオン―生まれつきの素質の最適化か、構造的な向上の
           プログラムか?   ジェラール・ディヌ
Ⅳ章 反ドーピング政策―倫理的ジレンマ   ベンクト・カイザー
Ⅴ章 ドーピングと(は)スポーツ精神(である?)   アレクサンドル・モロン
Ⅵ章 医療倫理とスポーツ的規範の押し付け(一九八五―二〇〇九)
           クリストフ・ブリソノー
Ⅶ章 ドーピングおよび諸々のドーピング的振舞いの防止―シシュポスの岩
           パトリック・ロール
Ⅷ章 医学的パフォーマンス、あるいはドーピングする医師   ジャン=ポール・トマ
Ⅸ章 スポーツ選手の身体の「自然」と「超自然」   イザベル・クヴァル
Ⅹ章 ハイレベルのスポーツ選手の活動の理解における「司令」と「自律」―ドーピング倫理
           にとって必要な知とは?   ドゥニ・アウ


訳者解説
事項索引
人名索引

  装幀―難波園子
著者略歴
ジャン=ノエル・ミサ(ジャン ノエル ミサ jan noeru misa)
パスカル・ヌーヴェル(パスカル ヌーヴェル pasukaru nuuveru)
橋本一径(ハシモト カズミチ hashimoto kazumichi)
タイトルヨミ
カナ:ドーピングノテツガク
ローマ字:doopingunotetsugaku

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