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定価:13,200円(12,000円+税)
判型:A5変形
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内容紹介
◆中村睦男憲法学の全体像に迫る、28論稿ー中村先生の経歴と業績、また、岡田信弘教授による解説も掲載◆
中村睦男憲法学の全体像に迫る ― 「社会権」研究を通じて得られたフランス的「自由」を土台に、日本国憲法の研究を長く牽引してきた、中村睦男北海道大学名誉教授(元北海道大学総長)の主要論文を1冊にまとめる(全28論稿を収載)。巻末には、中村先生の経歴と業績、また、岡田信弘教授による解説も掲載した充実の書。
中村睦男憲法学の全体像に迫る ― 「社会権」研究を通じて得られたフランス的「自由」を土台に、日本国憲法の研究を長く牽引してきた、中村睦男北海道大学名誉教授(元北海道大学総長)の主要論文を1冊にまとめる(全28論稿を収載)。巻末には、中村先生の経歴と業績、また、岡田信弘教授による解説も掲載した充実の書。
目次
『人権の法理と統治過程』
中村睦男(北海道大学名誉教授) 著
【目 次】
第1章 人権観念の歴史的展開
Ⅰ 「人権」という用語の意味
Ⅱ 欧米諸国における人権の観念
Ⅲ 明治憲法と人権
Ⅳ 日本国憲法における人権
第2章 私人相互関係と人権
Ⅰ 学説および判例の一般的動向
Ⅱ 近代憲法における人権保障の意義とその変遷
Ⅲ 人権規定を私人間に適用する方法
Ⅳ 人権と私的自治の原則をどう調整するか
第3章 人権規定の第三者効力―書評:芦部信喜著『現代人権論』(有斐閣・1964年)
第4章 法の下の平等と「合理的差別」
はじめに
Ⅰ 憲法14条1項の意味
Ⅱ 「合理的差別」と違憲審査基準
Ⅲ 違憲審査基準の検討
第5章 表現の自由と事前規制の合憲性
Ⅰ 事前抑制の理論
Ⅱ 事前抑制の2つの類型
Ⅲ 個別的問題の検討
第6章 教科書執筆と教育の自由・表現の自由
Ⅰ 教科書執筆と教育の自由
Ⅱ 教科書執筆と表現の自由
第7章 国立大学の法人化と大学の自治
はじめに
Ⅰ 大学の自治の憲法上の保障
Ⅱ 国立大学法人化の経緯とその概要
Ⅲ 国立大学法人法制の問題点
おわりに
第8章 社会権の法理
Ⅰ 社会権研究の取組み
Ⅱ 個別社会権の法的権利性の主張
Ⅲ 社会権の新しい展開
おわりに
第9章 生存と憲法
Ⅰ 生存権の基本的人権としての特質
Ⅱ 生存権の法的性格
Ⅲ 福祉国家と憲法学
Ⅳ 生存権の新しい展開
第10章 福祉国家のゆくえ
はじめに
Ⅰ 憲法25条の生存権規定の誕生
Ⅱ 生存権の裁判における主張
Ⅲ 福祉国家の観念
Ⅳ 自由権と社会権との調和
第11章 社会権再考
はじめに
Ⅰ 日本国憲法制定における社会権規定の成立
Ⅱ 憲法制定初期における学説による社会権の位置づけ
Ⅲ 社会権の再検討
Ⅳ 社会権に対する新たな問題の提起
Ⅴ 福祉国家論
おわりに
第12章 フランス憲法における社会権の保障
Ⅰ 第4共和制憲法における社会権の宣言
Ⅱ 第5共和制憲法と憲法院の創設
Ⅲ 憲法院判例による社会権の保障
おわりに
第13章 環境権の国内的および国際的保障
Ⅰ 環境権の主張
Ⅱ 環境権保障のシステム
Ⅲ 環境権の確立に向けての問題点
第14章 労 働 権
Ⅰ 総 説
Ⅱ 労働権の内容
Ⅲ 労働の義務
第15章 労働基本権
Ⅰ 総 説
Ⅱ 団 結 権
Ⅲ 団体交渉権
Ⅳ 争 議 権
第16章 統治過程と「民意」―直接民主制的諸制度の運用と諸改革案をめぐって
はじめに
Ⅰ 直接民主制的制度の運用実態
Ⅱ 直接民主制的制度の改革に関する諸提案
おわりに
第17章 参議院の選挙制度改革
はじめに
Ⅰ 両 院 制
Ⅱ 参議院の選挙制度の変遷
Ⅲ 参議院選挙制度改革構想
Ⅳ 地域代表的第二院の合憲性
第18章 内閣の組織,国会に対する連帯責任(第66条)
はじめに
Ⅰ 内閣の組織
Ⅱ 国務大臣の文民資格
Ⅲ 内閣の連帯責任
第19章 国民の権利実現と違憲審査制
Ⅰ 違憲審査制の現状と憲法訴訟論
Ⅱ 違憲審査権の性格
Ⅲ 最高裁判所に憲法裁判所的性格を付加することの可否
第20章 憲法裁判の現状と課題
はじめに
Ⅰ 違憲立法審査権の性格
Ⅱ 事件性の要件と客観訴訟
Ⅲ 違憲の争点を提起しうる当事者適格
Ⅳ 訴の利益とムートネスの法理
Ⅴ 立法の不作為と国家賠償請求訴訟
おわりに
第21章 在宅投票制度廃止違憲訴訟最高裁判決―最高裁昭和60年11月21日第一小法廷判決
Ⅰ 事実の概要
Ⅱ 判 旨
Ⅲ 解 説
第22章 最高裁判所の違憲判決に対する立法府の対応
Ⅰ 法律案を作成する動機
Ⅱ 違憲判決の効力
Ⅲ 最高裁判所の違憲判決に対する対応例
おわりに
第23章 フランス憲法院の機能と役割―国有化法違憲判決を契機に
はじめに
Ⅰ 憲法院による法律の合憲性審査
Ⅱ 憲法院の裁判機関としての性格
Ⅲ 国有化法違憲判決の概要
第24章 フランスにおける私学助成をめぐる憲法問題
はじめに
Ⅰ 私学助成の仕組み
Ⅱ 憲法上の論点の検討
おわりに
第25章 私学助成の合憲性
はじめに
Ⅰ 憲法89条の制定と政府・議会の解釈
Ⅱ 私学助成の推移と実態
Ⅲ 政教分離原則と私学助成
Ⅳ 憲法89条後段と私学助成
第26章 憲法からみた地方分権
はじめに
Ⅰ 憲法と地方自治
Ⅱ 憲法と地方分権推進法
Ⅲ 二層制と道州制
第27章 現代国際社会と条約の国内法的効力
はじめに
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 憲法と条約
Ⅲ 条約と法律
第28章 憲法改正論50年と憲法学
はじめに
Ⅰ 憲法施行直後の憲法改正論
Ⅱ 全面改正論の登場
Ⅲ 憲法調査会報告書の提出
Ⅳ 1980年代の憲法改正論議
Ⅴ 最近の憲法改正論議
・初出一覧
・中村睦男教授の経歴と業績
中村睦男先生の憲法学の全体像に迫る―本論文集を読解することの意義〔岡田信弘〕
中村睦男(北海道大学名誉教授) 著
【目 次】
第1章 人権観念の歴史的展開
Ⅰ 「人権」という用語の意味
Ⅱ 欧米諸国における人権の観念
Ⅲ 明治憲法と人権
Ⅳ 日本国憲法における人権
第2章 私人相互関係と人権
Ⅰ 学説および判例の一般的動向
Ⅱ 近代憲法における人権保障の意義とその変遷
Ⅲ 人権規定を私人間に適用する方法
Ⅳ 人権と私的自治の原則をどう調整するか
第3章 人権規定の第三者効力―書評:芦部信喜著『現代人権論』(有斐閣・1964年)
第4章 法の下の平等と「合理的差別」
はじめに
Ⅰ 憲法14条1項の意味
Ⅱ 「合理的差別」と違憲審査基準
Ⅲ 違憲審査基準の検討
第5章 表現の自由と事前規制の合憲性
Ⅰ 事前抑制の理論
Ⅱ 事前抑制の2つの類型
Ⅲ 個別的問題の検討
第6章 教科書執筆と教育の自由・表現の自由
Ⅰ 教科書執筆と教育の自由
Ⅱ 教科書執筆と表現の自由
第7章 国立大学の法人化と大学の自治
はじめに
Ⅰ 大学の自治の憲法上の保障
Ⅱ 国立大学法人化の経緯とその概要
Ⅲ 国立大学法人法制の問題点
おわりに
第8章 社会権の法理
Ⅰ 社会権研究の取組み
Ⅱ 個別社会権の法的権利性の主張
Ⅲ 社会権の新しい展開
おわりに
第9章 生存と憲法
Ⅰ 生存権の基本的人権としての特質
Ⅱ 生存権の法的性格
Ⅲ 福祉国家と憲法学
Ⅳ 生存権の新しい展開
第10章 福祉国家のゆくえ
はじめに
Ⅰ 憲法25条の生存権規定の誕生
Ⅱ 生存権の裁判における主張
Ⅲ 福祉国家の観念
Ⅳ 自由権と社会権との調和
第11章 社会権再考
はじめに
Ⅰ 日本国憲法制定における社会権規定の成立
Ⅱ 憲法制定初期における学説による社会権の位置づけ
Ⅲ 社会権の再検討
Ⅳ 社会権に対する新たな問題の提起
Ⅴ 福祉国家論
おわりに
第12章 フランス憲法における社会権の保障
Ⅰ 第4共和制憲法における社会権の宣言
Ⅱ 第5共和制憲法と憲法院の創設
Ⅲ 憲法院判例による社会権の保障
おわりに
第13章 環境権の国内的および国際的保障
Ⅰ 環境権の主張
Ⅱ 環境権保障のシステム
Ⅲ 環境権の確立に向けての問題点
第14章 労 働 権
Ⅰ 総 説
Ⅱ 労働権の内容
Ⅲ 労働の義務
第15章 労働基本権
Ⅰ 総 説
Ⅱ 団 結 権
Ⅲ 団体交渉権
Ⅳ 争 議 権
第16章 統治過程と「民意」―直接民主制的諸制度の運用と諸改革案をめぐって
はじめに
Ⅰ 直接民主制的制度の運用実態
Ⅱ 直接民主制的制度の改革に関する諸提案
おわりに
第17章 参議院の選挙制度改革
はじめに
Ⅰ 両 院 制
Ⅱ 参議院の選挙制度の変遷
Ⅲ 参議院選挙制度改革構想
Ⅳ 地域代表的第二院の合憲性
第18章 内閣の組織,国会に対する連帯責任(第66条)
はじめに
Ⅰ 内閣の組織
Ⅱ 国務大臣の文民資格
Ⅲ 内閣の連帯責任
第19章 国民の権利実現と違憲審査制
Ⅰ 違憲審査制の現状と憲法訴訟論
Ⅱ 違憲審査権の性格
Ⅲ 最高裁判所に憲法裁判所的性格を付加することの可否
第20章 憲法裁判の現状と課題
はじめに
Ⅰ 違憲立法審査権の性格
Ⅱ 事件性の要件と客観訴訟
Ⅲ 違憲の争点を提起しうる当事者適格
Ⅳ 訴の利益とムートネスの法理
Ⅴ 立法の不作為と国家賠償請求訴訟
おわりに
第21章 在宅投票制度廃止違憲訴訟最高裁判決―最高裁昭和60年11月21日第一小法廷判決
Ⅰ 事実の概要
Ⅱ 判 旨
Ⅲ 解 説
第22章 最高裁判所の違憲判決に対する立法府の対応
Ⅰ 法律案を作成する動機
Ⅱ 違憲判決の効力
Ⅲ 最高裁判所の違憲判決に対する対応例
おわりに
第23章 フランス憲法院の機能と役割―国有化法違憲判決を契機に
はじめに
Ⅰ 憲法院による法律の合憲性審査
Ⅱ 憲法院の裁判機関としての性格
Ⅲ 国有化法違憲判決の概要
第24章 フランスにおける私学助成をめぐる憲法問題
はじめに
Ⅰ 私学助成の仕組み
Ⅱ 憲法上の論点の検討
おわりに
第25章 私学助成の合憲性
はじめに
Ⅰ 憲法89条の制定と政府・議会の解釈
Ⅱ 私学助成の推移と実態
Ⅲ 政教分離原則と私学助成
Ⅳ 憲法89条後段と私学助成
第26章 憲法からみた地方分権
はじめに
Ⅰ 憲法と地方自治
Ⅱ 憲法と地方分権推進法
Ⅲ 二層制と道州制
第27章 現代国際社会と条約の国内法的効力
はじめに
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 憲法と条約
Ⅲ 条約と法律
第28章 憲法改正論50年と憲法学
はじめに
Ⅰ 憲法施行直後の憲法改正論
Ⅱ 全面改正論の登場
Ⅲ 憲法調査会報告書の提出
Ⅳ 1980年代の憲法改正論議
Ⅴ 最近の憲法改正論議
・初出一覧
・中村睦男教授の経歴と業績
中村睦男先生の憲法学の全体像に迫る―本論文集を読解することの意義〔岡田信弘〕
著者略歴
中村睦男(ナカムラ ムツオ nakamura mutsuo)
北海道大学名誉教授
タイトルヨミ
カナ:ジンケンノホウリトトウチカテイ
ローマ字:jinkennohouritotouchikatei
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