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2015年7月15日発売

筑波書房

出版社名ヨミ:ツクバショボウ

野の道の農学論 「総合農学」を歩いて

「総合農学」を歩いて
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内容紹介
『戦後農学史における「総合農学」』、『昭和戦後期における民間稲作農法の展開』、『地形や土壌の条件と土地利用の諸相』、『農村のゴミ問題と循環型社会論』、『農耕文化論』のテーマで農学を論じた。
目次
まえがき 農学徒としての50年を振り返って
第1章 戦後農学史における「総合農学」─農家とともに歩む農学への模索─
 第1章 はしがき
1.はじめに
2.「総合農学科」の誕生と展開
(1) 「総合農学科」の概要
(2) 「総合農学科」誕生の経緯
(3) 「総合農学」の展開
3.「総合農学」論をめぐって
4.「総合農学科」の解体、廃止
5.戦後農学史における「総合農学」
第2章 昭和戦後期における民間稲作農法の展開
 第2章 はしがき
1.はじめに─戦後農業技術史論への視点─
2.健苗稲作の本流─寒地型の黒沢式稲作─
3.地力増強・多毛作型暖地稲作─松田式革新米麦作法─
4.微生物発醇肥料の活用─島本式稲作心土栽培─
5.民間稲作農法の特色と評価
(1) 民間稲作農法の全国的展開状況
(2) 育苗技術の計価をめぐって
(3) 肥培管理技術の評価をめぐって
(4) 作付体系技術の評価をめぐって
(5) 技術の普及性をめぐって
6.むすび─喪われた民間農法の復権のために─
第3章 地形や土壌の条件と土地利用の諸相
 第3章 はしがき
 第1節 野菜は都市でつくるもの
 第2節 地形・土壌立地と畑作農法の類型─埼玉県畑作を事例として─
1.はじめに
2.地形・土壌立地と畑作農法
(1) 地形・土壌立地と農法類型
(2) 地形・土壌立地に関する既往の農法論研究
(3) 地形・土壌立地と野菜の栽培技術研究
3.低地畑と台地畑の畑作農法
(1) 低地畑と台地畑の開発・土地利用略史
(2) 低地畑と台地畑の畑作農法
4.むすび
 第3節 低地畑地域の畑利用方式─茨城県那珂川下流域の事例─
1.低地畑地域の畑利用方式の特徴
2.圷畑野菜産地の形成
3.圷畑野菜産地の展開と再編動
(1) 岩根地区
(2) 中河内地区
(3) 吉沼地区
4.低地畑地域の土地利用の展望
 第4節 霞ヶ浦の水源地としての谷津田の構造と保全
1.はじめに
2.関東ローム層台地を主な水源とする霞ヶ浦
3.霞ヶ浦台地の伝統的土地利用
4.高度経済成長期以降の新しい土地利用
5.農業空洞化と耕作放棄地の広がり
6.林野利用の変遷と実態
7.谷津田の存在と構造─特にその源流域に注目して─
8.耕作放棄される谷津田の源流部
9.市民参加の谷津田再生=谷津田耕作と自然共生型地域づくりの展望
10.市民参加による谷津田再生=谷津田耕作の可能性
 第5節 関東地方平地林の農業的利用と都市的緑地利用の事例
1.はじめに
2.関東地方の平地林の現況
3.平地林の利用構造の原型
4.平地利用の崩壊と新規需要の形成
5.調査事例
(1) 茨城県筑波郡豊里町(現つくば市)
(2) 埼玉県川越市福原地区
(3) 神奈川県横浜市
6.むすび
 第6節 山村における農業的林野利用─岐阜県白川町黒川の事例
1.はじめに
2.聞き書き
(1) 古田行雄さんの話
(2) 藤井甲三さん キヌさんの話
(3) 西尾勝治さんの話
3.黒川における山林利用の変遷
4.まとめにかえて
第4章 農村のゴミ問題と循環型社会論
 第4章 はしがき
 第1節 立ちどまって考えてみたい「循環型社会」論議
1.ブームとしての「循環型社会論
2.農業・農村は都市の生ゴミを必要としているのか
3.都市の生ゴミリサイクル事業に農業・農村はどう対処すべきか
 第2節 有機農業と資源循環論
1.有機農業の基本理念と循環論
2.分業的循環論と統合的自給論
3.循環論的な生ゴミ対策はまずは都市内部の取り組みとして
4.農業・農村における有機物資源の循環利用の課題
 第3節 農村環境政策の基本的枠組み
 第4節 緊急特集 田舎が危ない!
第5章 農耕文化論
 第5章 はしがき
 第1節 あえて農業を選ぶ若者たちの登場
 第2節 地人の道を歩もうとした宮沢賢治─農業技師という側面から─
はじめに
農業技師としての賢治の歩み
賢治の農事詩
「農業労働詩」の断片から
「稲作詩」への展開
未完の賢治の道─宮沢賢治と有機農業
第3節 「農耕文化論」の落とし穴
 第4節 東北アジアの水田農業の歩みとこれから
1.東北アジア稲作形成の骨格をめぐって
2.国際貿易資源となった東北アジア稲作
3.地域自給の基礎としての東北アジア稲作
4.農業のバランスのとれた発展と有機農業
 第5節 平和こそ農と食の大前提
 付 山上憶良 貧窮問答の歌 口訳
あとがき
著者略歴
中島 紀一(ナカジマ キイチ nakajima kiichi)
東京教育大学農学部助手 1972/04-1978/03 筑波大学農林学系助手 1978/04-1993/03 農民教育協会鯉淵学園教授 1993/04-2001/03 茨城大学農学部教授 2001/04-2012/03 現在 茨城大学名誉教授、放送大学客員教授 NPO法人 有機農業技術会議理事長
タイトルヨミ
カナ:ノノミチノノウガクロン
ローマ字:nonomichinonougakuron

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