近刊検索 デルタ

2021年10月21日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

進化政治学と戦争

自然科学と社会科学の統合に向けて
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
気鋭の若手研究者が政治学に新たな切り口を提示した
『進化政治学と国際政治理論』に続く第2弾

✺なぜ指導者はしばしば過信に陥り、非合理的な戦争を始めるのか?
✺なぜ人間は自己の命を犠牲にして、自爆テロを試みるのか?
✺なぜ第三世界の独裁者は瀬戸際外交の一環としてリスクを負ってでも核武装を目指すのか?
 ――こうした合理的アプローチでは説明できない逸脱事象の原因を「進化政治学」の視点で科学的に分析。既存の安全保障研究では見逃されていた興味深い知見を提供する。

人間行動に関する新たな進化論的なモデル「進化行動モデル」を構築する。
人間には戦争をする本性が備わっている。これを体系的に明らかにする「戦争適応仮説」を提示する。
目次
序 章 進化政治学と社会科学の科学的発展
社会科学の進化論的なパラダイムシフト/進化政治学の台頭/進化政治学をめぐる研究の状況……
 
第1章 進化政治学を再考する
進化政治学とは何か/心理メカニズム/進化的適応環境

第2章 進化行動モデル ――人間行動を理論化する
心と行動/新たな進化政治学モデル/進化政治学に想定される批判

第3章 進化的リアリズム ――進化政治学に基づいたリアリズム
戦争原因理論/国際政治理論研究のパラダイムシフト/進化的リアリズムの体系化

第4章 戦争の原因とその進化 ――戦争適応仮説
戦争と人間本性/個人レベルの攻撃/集団間闘争の進化

第5章 戦争適応仮説に想定される批判
決定論の誤謬/適応の普遍性と行動の多様性/戦争にむけた淘汰圧の熾烈さ/戦争の性質

終 章 人間本性を踏まえた平和と繁栄にむけて
コンシリエンス――自然科学と社会科学の統合/合理性仮定のパラダイムシフト/認知バイアスの陥穽/人間本性リアリズム/科学哲学の科学的実在論/仮説の新奇性――既知の現象に対する新たな理論的説明の付与/理論の目的――科学的実在論論争/観察可能性――検出と最善の説明への推論/今後の研究課題/啓蒙を通じた平和と繁栄
著者略歴
伊藤 隆太(イトウ リュウタ itou ryuuta)
広島大学大学院人間社会科学研究科助教、博士(法学)。 2009年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同大学大学院法学研究科前期および後期博士課程修了。同大学大学院研究員および助教、日本国際問題研究所研究員を経て今に至る。戦略研究学会編集委員・書評小委員会副委員長、国際安全保障学会総務委員、コンシリエンス学会学会長。政治学、国際関係論、進化学、歴史学、哲学、社会科学方法論など学際的研究に従事。主な研究業績には、『進化政治学と国際政治理論――人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ(芙蓉書房出版、2020年)がある。
タイトルヨミ
カナ:シンカセイジガクトセンソウ
ローマ字:shinkaseijigakutosensou

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。