近刊検索 デルタ

2019年3月6日発売

八朔社

出版社名ヨミ:ハッサクシャ

基地社会・沖縄と「島ぐるみ」の運動

B52撤去運動から県益擁護運動へ
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内容紹介
「爆発事故のさい死の恐怖にさらされた村民が避難していいのかどうかきいてきても
“適当に判断して…”としか答えられない村長、警察、消防署――
 そこに果たして政治があるというのかね。
 私はたしかに政党人で、しかも保守系だが、なにもロボットではない。
 村民に背は向けられないよ。
 B52をどけるために効果があれば、村民大会もやるし、ほかの集会にでも参加する」
 (嘉手納村長(1968年当時)古謝得善)
日本復帰前、沖縄の「島ぐるみ」の運動に託された「想い」と現実に迫る。
目次
序章 本書の課題と視座
 Ⅰ 課題と対象
 Ⅱ 研究史の整理と研究手法
 Ⅲ 本書の構成

第1章 1960年代後半の沖縄における基地社会の諸相
  はじめに
 Ⅰ 「島ぐるみ闘争」としての土地闘争:1950年代から60年代へ
 Ⅱ 1960年代後半とはどのような時代か
 Ⅲ 1960年代後半の基地社会と中部地域(コザ,嘉手納)
  まとめと小括

第2章 即時復帰反対論の展開と「島ぐるみ」の運動の困難
  はじめに
 Ⅰ 即時復帰反対論をめぐる社会・経済的背景とその論理 
 Ⅱ 一体化政策の展開と即時復帰反対論の帰結
 Ⅲ 即時復帰反対論からイモ・ハダシ論への展開
  まとめと小括

第3章 B52撤去運動と生活/生存(生命)をめぐる「島ぐるみ」の運動
  はじめに
 Ⅰ 日常化する基地被害とB52戦略爆撃機の常駐化
 Ⅱ 嘉手納村長選挙においてなにが問われたのか
 Ⅲ B52爆発事故によって喚起された生活/生存(生命)への危機
  まとめと小括

第4章 B52撤去運動の「島ぐるみ」での広がりと2・4ゼネスト
  はじめに
 Ⅰ 「島ぐるみ」で広がるB52撤去運動と2・4ゼネストに向けた動き
 Ⅱ 2・4ゼネスト決行と回避をめぐる動き
  まとめと小括

第5章 尖閣列島の資源開発をめぐる県益擁護運動の模索と限界
  はじめに
 Ⅰ 1960年代後半における「『援助』から『開発』への転換」
 Ⅱ 1960年代後半における外資導入と県益の顕在化
 Ⅲ 尖閣列島の資源開発をめぐる県益擁護の運動
  まとめと小括

終章 「島ぐるみ」の運動からみえるもの
 Ⅰ 本論全体のまとめ
 Ⅱ 日本復帰前における「島ぐるみ」の運動とはなにか
 Ⅲ 基地社会における「生活・生命への想い」のありよう
 Ⅳ 本書において残された課題
著者略歴
秋山 道宏(アキヤマ ミチヒロ akiyama michihiro)
1983年 沖縄県南風原町に生まれる 2006年 東京都立大学法学部法律学科卒業 2008年 首都大学東京大学院社会科学研究科博士前期課程修了 2017年 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了      博士(社会学)学位取得     明治学院大学国際平和研究所(PRIME)助手(~2019) 現 在 沖縄国際大学准教授 博士(社会学)
タイトルヨミ
カナ:キチシャカイオキナワトシマグルミノウンドウ
ローマ字:kichishakaiokinawatoshimaguruminoundou

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