近刊検索 デルタ

2020年12月15日発売

弦書房

出版社名ヨミ:ゲンショボウ

感染症と日本人

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内容紹介
天然痘、コレラ、スペインかぜ、ハンセン病、そして新型コロナウイルス。本書は、これら感染症を医学、生理学、衛生学的に扱ったものではない。過去と現在の感染症の流行が、社会や人間の行動にどのように影響を与えたかをみるものである。
 本書の特徴は、個々の感染症の流行をみるときの切り口(視点)の独自性にある。感染症との付き合い方、さらに感染症と戦争・衛生行政・差別・貧困などの諸問題をどのように乗り越えて行けばよいのか、を具体的な事実を明示しながら提案した労作。
目次
第一章 天然痘(てんねんとう)と種痘―絶望と「歓び」―
    疱瘡神・疱瘡祭・錦絵/天然痘の病状と経過

第二章 明治一〇年のコレラ流行―戦争と感染症―
    コレラの日本初上陸/千葉県のコレラ一揆

第三章 明治一二年のコレラ大流行―「文明」と「蒙昧(もうまい)」のあいだ―
    別府温泉と感染の拡大/コレラ祭という伝統的民俗儀礼

第四章 スペインかぜ「猖獗(しょうけつ)」なり―パンデミックの現実―
    スペインかぜのウイルス発見/多難な一九一八(大正七)年

第五章 ハンセン病―偏見・差別・隔離・隠蔽― 
    高群逸枝がみたらい者/四国の浮浪らい(「乞食遍路」)

終章 新型コロナウイルス感染症――コロナ危機でみえたこと――
   格差と貧困と感染症/「一九一八」と「二〇二〇」
著者略歴
長野浩典(ナガノ ヒロノリ nagano hironori)
1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村生まれ。熊本大学大学院修了(日本近現代史)。元大分東明高等学校教諭。著書に『街道の日本史 五十二 国東・日田と豊前道』(共著、吉川弘文館)『ある村の幕末・明治』『生類供養と日本人』『放浪・廻遊民と日本の近代』(以上、弦書房)『川の中の美しい島・輪中 熊本藩豊後鶴崎からみた世界』がある。
タイトルヨミ
カナ:カンセンショウトニホンジン
ローマ字:kansenshoutonihonjin

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