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2023年11月30日発売

日本医療企画

出版社名ヨミ:ニホンイリョウキカク

国民の介護白書2023年度版

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内容紹介
経済産業省の発表によると、ビジネスケアラー(仕事をしながら家族等の介護に従事する者)は、2030 年には318 万人と推計されています。また、近年、子どもがケアの役割を担うヤングケアラーが社会問題となっていますが、子ども本人に自覚がないままヤングケアラーとなっているケースもあり、支援が遅れる要因になることもあります。さらに、中高年や高齢期になると介護について身近に感じることが多くなるものの学ぶ場はほとんどありません。介護についての理解を深めるための教育や情報提供が必要な社会背景がありながら、学校や職場で介護を教わる機会は極端に少ないという現実があります。
世界トップクラスの高齢化大国において、国民一人ひとりの介護の知識レベルや理解力を向上させることは、介護の課題を解決していくための重要な取り組みであり、全世代で社会を支える意識を醸成することにもつながるものと考えます。
 本書では、子どもの介護教育や、専門学校における授業の実際、介護事業者による職員育成、企業で広がる介護に関する情報発信、中高年になったら学びたい老年学・死生学など、さまざまな介護に関わる教育の取り組み等を取り上げ、紹介していきます。介護の教育に携わる人、学ぶ場を広げていきたい人、地域で支援活動を行う人などが今後の介護教育のあり方を考えることに役立つ1冊です。
目次
<目次> 
特別インタビュー
介護教育の行方――介護のすそ野を広げる入門的研修と今後の展望
・吉田 昌司(厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室室長)

序章 介護教育の重要性――「現在」「将来」の自分・家族、そして社会のために
・水野 映子(株式会社第一生命経済研究所主任研究員)

第 1 部 学校における介護の教育

第1章 小・中学生が学ぶ介護
1 体験から学びを深める介護の教育──相手を思いやり、支え合う心を育む
・『地域介護経営 介護ビジョン』編集部

2 出張授業で介護の仕事の楽しさを伝える
  ── 子どもたちの興味を引き出す教育の実践
・高瀬 比左子(NPO 法人未来をつくるkaigo カフェ代表)

第2章 高等学校・専門学校等で学ぶ介護
1 自分のこととして地域を考える
  ──入学時の気持ちを大切に、福祉・介護を学ぶ
・栁 路子(栃木県立真岡北陵高等学校介護福祉科科長)

2 福祉系専門学校等の教育の実際
【1】全国唯一、町立の介護福祉士養成校で、自治体と連携して人材を育成
・北海道介護福祉学校(北海道夕張郡)

【2】リアルな体験と最先端のデジタル技術を駆使し自主性と
 柔軟性をあわせ持つ介護のスペシャリストを育成
・東北保健医療専門学校(宮城県仙台市)

【3】少し先の介護福祉士像を教育
  ── ICT に使われず、ツールとして扱える人材を育てる
・東京福祉専門学校(東京都江戸川区) 

【4】卒業後も末永く活躍するために、プラスのサイクルを構築する
・あいち福祉医療専門学校(愛知県名古屋市)

【5】経済的自立と社会的自立の実現──高等専修学校生を社会とつなげるために
・豊野高等専修学校(長野県長野市)

【6】介護の将来を担う人材を多数輩出 卒業生のネットワークを最大限に活用
・関西社会福祉専門学校(大阪府大阪市)

【7】病院・介護事業所を運営する強みを活かし、
 専門性に加え、実践力を備えた人間性を育む
・麻生医療福祉& 保育専門学校 福岡校(福岡県福岡市)

3 「福祉留学」で生きた学びを実現する
  ──誰もが福祉を学べる場から広がる教育の可能性
・萩原 頌子(NPO 法人Ubdobe 企画担当)

第3章 介護福祉教育の本質と課題
1 介護福祉教育の根幹に関する考察
 ――人権と価値・専門性・人間関係の視点から
・黒澤 貞夫(浦和大学名誉教授/日本生活支援学会会長)

2 介護福祉における教育課程の変遷と課題
 ──介護の仕事に対する意識を高めていくために
・白井 幸久(群馬医療福祉大学短期大学部教授)

第 2 部 社会における介護の教育

第1章 介護事業者による介護の教育
1 企業内大学「SOMPO ケアユニバーシティ」による人材育成
 ──サービス品質向上と人材定着の実現
・髙橋 剣太郎(SOMPO ケア株式会社人材開発部部長)

2 「年をとればとるほど幸せになる社会」の実現に向けて
 ──知見・エビデンスの集約から人財育成へ
・福田 亮子(株式会社ベネッセスタイルケアベネッセ シニア・介護研究所主任研究員)

3 生活の豊かさを支えるために
 ──制度の枠にとらわれず、職員や介護家族へ向けた研修を実践
・柳本 文貴(NPO 法人グレースケア機構代表)

4 マネジメント力を高める介護教育
 ──サービスの質向上と経営の安定化をめざして
・堀 雅洋(社会福祉法人うらら在宅介護部部長/介護福祉経営士) 

第3章 企業による介護の教育
1 全国ビジネスケアラー会議で課題に取り組む
 ──企業の枠を超え、仕事と介護の両立を支援
・佐々木 裕子(株式会社リクシス代表取締役社長/ CEO)

2 介護離職しないための情報と心構えをセミナーで周知
 ──大切な従業員を守るために
・横井 孝治(株式会社コミュニケーター代表取締役/介護アドバイザー/ All About[介護]ガイド)
 
第4章 地域による介護の情報発信
1 地域包括支援センターの役割と課題
・青木 佳之(全国地域包括・在宅介護支援センター協議会会長/医療法人青木内科小児科医院理事長)

第 3 部 高齢期の介護と老年学

第1章 高齢期の幸福感とエイジズム
・関根 薫(皇學館大学現代日本社会学部教授)

第2章 生と死を学ぶ場より──かけがえのない「いのち」の意味を問う
・藤井 忠幸(NPO 法人生と死を考える会理事長)

第3章 「心の介護」の教育──「仕事介護」と「家族介護」が支え合う未来へ
・小櫻 義明(静岡大学名誉教授)
著者略歴
『地域介護経営 介護ビジョン』編集部( )
ヘルスケア総合政策研究所( )
タイトルヨミ
カナ:コクミンノカイゴハクショニセンニジュウサンネンドバン
ローマ字:kokuminnokaigohakushonisennijuusannendoban

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