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定価:1,870円(1,700円+税)
判型:四六
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内容紹介
20世紀オーストリアを代表する作家トーマス・ベルンハルトによる、自伝的五部作の出発点。
ザルツブルクでの学校時代は、作家自身にとってどのようなものだったのか。
日々暮らした寄宿舎を統べていたナチズム、そしてカトリシズムの抑圧的機構を弾劾し、故郷ザルツブルクへの悪罵を書き連ねながら、「人生のもっとも凄まじい時代」の回想のなかに、自らを形成した「原因」を探っていく問題作。
ザルツブルクでの学校時代は、作家自身にとってどのようなものだったのか。
日々暮らした寄宿舎を統べていたナチズム、そしてカトリシズムの抑圧的機構を弾劾し、故郷ザルツブルクへの悪罵を書き連ねながら、「人生のもっとも凄まじい時代」の回想のなかに、自らを形成した「原因」を探っていく問題作。
著者略歴
トーマス・ベルンハルト(ベルンハルト トーマス berunharuto toomasu)
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍え』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。1975年に刊行された本書『原因』では自身の中等学校時代を綴り、以後、自伝的作品を続けて発表、1982年の『ある子供』までで五部作をなした。1989年、58歳で病死。
今井 敦(イマイ アツシ imai atsushi)
1965年生まれ。中央大学文学部卒業、中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。1996年から2000年にかけてオーストリアのインスブルック大学に留学、同大学にて哲学博士(Dr. Phil.)取得。
現在、龍谷大学教授。
専攻は現代ドイツ文学。
著書に『三つのチロル』、訳書にハインリヒ・マン『ウンラート教授』、ヨーゼフ・ツォーデラー『手を洗うときの幸福・他一編』、トーマス・ベルンハルト『ある子供』がある。
タイトルヨミ
カナ:ゲンイン
ローマ字:genin
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