( )
定価:1,870円(1,700円+税)
判型:四六
書店在庫をチェック
内容紹介
トーマス・ベルンハルトによる自伝的五部作の第二作。前作『原因』に続く時代を描く。
ギムナジウムを中退し、それまでの人生から「反対方向」へ歩みだした少年ベルンハルト。彼が向かった先は、ザルツブルクの周縁、市民に最も恐れられた地域にある「地下」であった――
ギムナジウムを中退し、それまでの人生から「反対方向」へ歩みだした少年ベルンハルト。彼が向かった先は、ザルツブルクの周縁、市民に最も恐れられた地域にある「地下」であった――
著者略歴
トーマス・ベルンハルト(トーマス ベルンハルト toomasu berunharuto)
Thomas Bernhard, 1931-1989
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。
少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。
以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。
1975年に発表された『原因』のあと、本書『地下』、『息』、『寒さ』、『ある子供』が続けて刊行され、自伝的五部作をなした。1989年、58歳で病死。
今井 敦(イマイ アツシ imai atsushi)
1965年生まれ。中央大学文学部卒業、中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。1996年から2000年にかけてオーストリアのインスブルック大学に留学、同大学にて哲学博士(Dr. Phil.)取得。
現在、龍谷大学教授。
専攻は現代ドイツ文学。
著書に『三つのチロル』、訳書にハインリヒ・マン『ウンラート教授』、ヨーゼフ・ツォーデラー『手を洗うときの幸福・他一編』、トーマス・ベルンハルト『ある子供』『原因』がある。
タイトルヨミ
カナ:チカ
ローマ字:chika
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
トーマス・ベルンハルト 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。