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2020年6月27日発売

水曜社

出版社名ヨミ:スイヨウシャ

新訳版 芸術経済論

与えられる歓びと、その市場価値
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内容紹介
ジョン・ラスキン(1819 ー1900)19 世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する思想家、美術評論家。
当時イギリスでは産業革命の絶頂期を迎え、それに伴い新しい社会問題が生まれていた。工業化による公害、技術革新による失業者の急激な増加。功利主義を推し進めた結果、生まれたものは環境破壊と貧富の差、人間性の欠落であった。

ラスキンが教示するのは、芸術とは人間が労働の中に見出す喜びの表現だということである。だが、労働は分断された。人間は単なる切れ端に分けられた。ラスキン去って1世紀、その状況は今日も変わらない。美がいま一度、実り多き労働の自然でかつ不可欠の随伴物となるために、国家と国民はなにをなすべきか。

全ての生産活動と社会活動に人間性を取り戻すヒントとなる名著を新訳で刊行。
目次
序 芸術による労働の聖化

新訳版の発刊にあたって
再版のまえがき
初版の訳者まえがき
凡例

序文
第一講 芸術の発見と適用
発見
適用

第二講 芸術の蓄積と分配
蓄積
分配

補遺
一、父権
二、公的扶助を受ける権利
三、能力訓練学校
四、社会の嗜好
五、新需要の創出
六、文学の経済論
七、国家の水先案内人
八、絹と紫
著者略歴
ジョン・ラスキン(ジョン・ラスキン jon・rasukin)
ジョン・ラスキン John Ruskin(1819―1900) 十九世紀のイギリスを代表する評論家・美術批評家。ロンドンの富裕な商人の家に生まれヨーロッパ各地の風景や優れた美術、建築に接して育った。オックスフォード大学を卒業、のちに同大教授。二十四歳でターナーの作品を弁護する『近代画家論』五巻を発表、一躍注目を浴びる。自身も製図を手がけ水彩画を描き、ラファエル前派運動のパトロンでもあった。偉大な建築は国民の宗教性、美的感受性の高さを示すとし『建築の七燈』『ベネツィアの石』などでヨーロッパ建築を調査、その基礎を支える労働者の生活に目を転じ、実践的立場から社会、経済、政治の改革論を発表した。『芸術経済論』はラスキン三十八歳の発表で『ムネラ・プルヴェリス』『この最後の者にも』とともに経済三部作をなす記念的著作。
宇井 丑之助(ウイ ウシノスケ ui ushinosuke)
宇井丑之助(うい・うしのすけ) 早稲田大学商学部卒業。紐育スタンダード石油会社、石油配給公団を経て、石油荷役㈱取締役総務部長、東京都石油業協同組合副理事長、ペガサス・オイル㈱社長他を歴任。ラスキン・アソシェーション会員、東京ラスキン協会評議員。著書に『ジョン・ラスキンの人と思想』『夢みる石油人記』『芭蕉に学ぶ』『ラスキン政治経済論集』など多数。
宇井 邦夫(ウイ クニオ ui kunio)
早稲田大学理工学部応用化学科卒業。日本石油㈱、東邦工業㈱、理研香料工業㈱にて品質管理・開発研究に従事。東京ラスキン協会会員。著書に『すぐに役立つQCサークルのすすめ』『志賀重昴・人と足跡』など多数。
仙道 弘生(センドウ コウセイ sendou kousei)
編集者。主著に『日本をつくった女たち』『DNPスピリット』など。
タイトルヨミ
カナ:シンヤクバン ゲイジュツケイザイロン
ローマ字:shinyakuban geijutsukeizairon

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