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2014年4月28日発売

専修大学出版局

出版社名ヨミ:センシュウダイガクシュッパンキョク

雇用と生活の転換

日本社会の構造変化を踏まえて
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内容紹介
震災後の経済動向における、深刻な雇用問題とワークライフバランスに焦点を当てて分析・考察する。
過酷な労務管理をする企業の実態や、労組や生協の重要な役割について明らかにし、人間らしい労働と生活を考えていく。
目次
はじめに

第1章 グローバル資本主義下の「生活」と「労働」 
     ―日本とドイツの比較を中心として  町田俊彦
 1 グローバル資本主義と「生活」・「労働」条件の不安定化・悪化
 2 「輸出主導型成長」最優先の日本と「輸出主導型成長」・「安定的生活」の両立を目指すドイツ
 3 グローバル資本主義下のドイツと日本の「生活」と「労働」

第2章 日本経済の現状と雇用問題  宮嵜晃臣
 1 劣化が進む日本の雇用環境
 2 IT/グローバル資本主義化進展の日本経済への影響
 3 リーマンショック後の雇用の現状と規制改革

第3章 働く・働けない・働かない  高橋祐吉
 1 はじめに
 2 「働く」ということ―仕事、職業、雇用
 3 支払われて「「働く」こと―ペイドワークの世界
 4 雇われないで「働く」こと―個人請負の世界
 5 雇われて「働く」こと―非正規雇用者の世界
 6 「働けない」こと―失業者の世界
 7 「働かない」こと―非労働の世界
 8 まとめにかえて

第4章 日本のワーク・ライフ・バランスの実情 
     ―2007年以降の動向  鈴木奈穂美
 1 ワーク・ライフ・バランスに対する関心の高まり
 2 人口減少時代の労働力確保
 3 非正規雇用者の拡大がもたらした「雇用劣化」
 4 各自が望む「生活」の実現を阻む障壁
 5 ワーク・ライフ・バランス支援施策の充実がもたらした効果
 6 今後のワーク・ライフ・バランスの推進に求められる視点

第5章 労働と生活にとっての「安定」とは何か 
     ―貧困を捉える視覚としての「移動」を考える  小池隆生
 1 はじめに
 2 貧困研究における「移動」
 3 「移動」が象徴する現代社会の流動性
 4 おわりに

第6章 「G企業」時代における労働政策と労働組合  兵頭淳史
 1 J企業からG企業へ
 2 労働法制による規制強化の意義と限界
 3 企業別労働組合と産業別労働組合
 4 労働市場規制のために
 5 企業横断的な労働組合運動の前提
 6 職場における共同性の回復へ向けて―むすびにかえて

第7章 協同組合と社会経済運動 
     ―地域生活圏の接着剤  内山哲朗
 1 はじめに
 2 国連2012国際協同組合年と協同組合憲章草案
 3 社会的混合経済システムと社会セクター
 4 協同組合運動と地域生活圏
 5 おわりに

あとがき
著者略歴
町田 俊彦(マチダ トシヒコ machida toshihiko)
1944年 東京都生まれ。北海道大学農学部卒業。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済学修士。現在、専修大学経済学部教授。 専攻:財政学、地方財政論 著書:『グローバル化と福祉国家財政の再編』(共著)東京大学出版会、2004年。『「平成大合併」の財政学』(編著)公人社、2006年。『歳入からみる自治体の姿』イマジン出版、2012年。『よくわかる社会保障と税制改革』(編著)、イマジン出版、2012年。『歳出からみる自治体の姿』イマジン出版、2013年。『財政学(三訂版)』(共著)東洋経済新報社、2014年。
宮嵜 晃臣(ミヤザキ テルオミ miyazaki teruomi)
1956年 大阪府生まれ。1983年筑波大学大学院博士課程社会科学研究科経済学専攻単位取得済退学。現在、専修大学経済学部教授。 専攻:日本経済論 著書・論文:「開発の諸相」、「日本の産業構造と日本型経営・日本的生産システム」(SGCIME『増補新版 現代経済の解読-グローバル資本主義と日本経済』第4章、第6章、御茶の水書房、2013年)。「ME・ITの位相差と企業システムの変貌-日本型経営の毀誉褒貶を念頭に-」(SGCIME『グローバル資本主義と記号システムの変貌』第8章、御茶の水書房、2006年)。「機械系産業集積の変容とその対応-長野県」(黒瀬直宏『地域産業 危機からの創造』第1章、白桃書房、2004年)。「東アジア経済圏の歴史的位相」(SGCIME『世界経済の構造と動態』第5章、御茶の水書房、2003年)、など。
高橋 祐吉(タカハシ ユウキチ takahashi yuukichi)
1947年 埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業。経済学博士。現在、専修大学経済学部教授。 専攻:労働経済論 著書・論文:『企業社会と労働組合』1989年、『企業社会と労働者』1990年、『労働者のライフサイクルと企業社会』1994年、『現代日本の労働問題』1999年、いずれも労働科学研究所出版部。『現代日本における労働世界の構図』旬報社、2013年、など。
鈴木 奈穂美(スズキ ナオミ suzuki naomi)
栃木県生まれ。日本女子大学家政学部卒業。日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程修了。学術博士。現在、専修大学経済学部准教授。 専攻:生活経済論、地域福祉論 著書・論文:「地域活動・NPOと社会的経済」、伊藤セツ・川島美保『三訂消費生活経済学』(共著)光生館、2013年。「社会的孤立への取り組みから地域生活公共を考える」、「住澤博紀・生活経済政策研究所『組合 その力を地域社会の資源へ』(共著)イマジン出版、2013年、など。
小池 隆生(コイケ タカオ koike takao)
1971年 東京都生まれ。専修大学経済学部卒業。専修大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。現在、専修大学経済学部准教授。 専攻:社会政策・社会保障論 著書・論文:『福祉論研究の地平-論点と再構築』(共著)法律文化社、2012年。『すぐそこにある貧困~かき消される野宿者の尊厳』(共著)法律文化社、2010年。『現代アメリカにおけるホームレス対策の成立と展開』専修大学出版局、2006年。
兵頭 淳史(ヒョウドウ アツシ hyoudou atsushi)
1968年 大阪府生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得。現在、専修大学経済学部教授。 専攻:労働問題、社会政策 著書・論文:『新自由主義と労働』(共著)御茶の水書房、2010年。『現代労働問題分析』(共編著)法律文化社、2010年。『新自由主義批判の再構築』(共著)法律文化社、2010年。『日本経済 その構造変化をとらえる』(共著)専修大学出版局、2012年。「労働組合の変貌-非正規労働者の組織化とコミュニティ・ユニオンを中心とする研究動向の検討」『社会政策』4巻3号、2013年、など。
内山 哲朗(ウチヤマ テツロウ uchiyama tetsurou)
1950年 長野県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。現在、専修大学経済学部教授。 専攻:社会政策・社会的経済論 著書:『非営利・協同システムの展開』(共著)日本経済評論社、2008年。『欧州サードセクター―歴史・理論・政策』(共訳)日本経済評論社、2007年。『社会的企業―雇用・福祉のEUサードセクター』(共訳)日本経済評論社、2004年、など。
タイトルヨミ
カナ:コヨウトセイカツノテンカン
ローマ字:koyoutoseikatsunotenkan

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