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2018年6月30日発売

サンライズ出版

出版社名ヨミ:サンライズシュッパン

湖の城・舟・湊

琵琶湖が創った近江の歴史
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内容紹介
本書は、株式会社叶匠壽庵が平成24年6月に創刊した季刊誌『烏梅』に、創刊号から第244号(VOL.24、平成30年2月刊)まで、琵琶湖の歴史をテーマに連載した論稿を一冊にまとめたものである。平成8年のNHK大河ドラマ「秀吉」にあわせて長浜で開催された「北近江秀吉博覧会」の総合プロデューサーだった金沢市の出島二郎さんのお誘いで、連載を始めたものだ。私から言わせれば、出島さんは抒情的な詩人でもあり、歴史や物事を感性でとらえるタイプで、そこが自分とは違った。私は普段、文章には感性を排し、客観的な記述に徹しているつもりである。感想を書かないことが、美徳だと思っている。しかし、この連載では逆に、自分の感性を入れた締めくくりを書いた。そして、全体に気取った雰囲気を出したつもりである。出島さんの詩情に満ちた文章に、少しだけ近づきたいと思ったからだ。しかし、目論見だけに終わっているかもしれない。
コラムとして章間に入れたのは、琵琶湖岸にある伊香郡山梨子村(長浜市木之本町山梨子)の記録『年々萬日記』から分かる、琵琶湖の舟運に関する論稿である。古文書の調査報告書に掲載したという形態から、これまでほとんど世間の目に触れてこなかったので、かなり加筆・修正する形で本書に再掲させて頂いた。本書が、類書が多い琵琶湖史の中で、少しでも新たな頁を書き加えられれば、出島さんへの恩返しとなると思う。さらには、私にとっての第二の故郷・近江への返礼となるだろう。
目次
1章 水城を歩く 長浜城/佐和山城/大溝城/大津城
2章 琵琶湖の舟運 塩津港遺跡/信長の大船/丸子船/蒸気船
コラム「年々萬日記が残る山梨子村、琵琶湖舟運研究の経緯」
3章 戦乱と琵琶湖 恵美押勝の乱/源平合戦 平経昌の竹生島詣/明智秀満の湖水渡り/関ケ原合戦と京極高次
コラム「琵琶湖の遭難記録」
4章 琵琶湖の湊 塩津湊/大浦湊/片山湊/朝妻湊
コラム「積み荷の損害負担」
5章 琵琶湖の島 竹生島/沖島/多景島
6章 琵琶湖と漁業 中世の漁場争いと漁法/鵜飼漁/魞漁/簗漁
コラム「船内部でのトラブル処理について」
著者略歴
太田 浩司(オオタ ヒロシ oota hiroshi)
昭和36年10月、東京都世田谷区生まれ。昭和61年3月、明治大学大学院文学研究科(史学専攻)博士前期(修士)課程修了。専攻は、日本中世史・近世史。特に、国宝「菅浦文書」や、戦国大名浅井氏に関する研究。昭和61年4月から市立長浜城歴史博物館(現在は長浜市長浜城歴史博物館)に学芸員として勤務。担当した展覧会は、特別展『石田三成 第2章-戦国を疾走した秀吉奉行-』(平成12年)、特別展『戦国大名浅井氏と北近江』(平成20年)、NHK大河ドラマ特別展『江~姫たちの戦国~』(平成23年)など多数。著書に『テクノクラート小堀遠州』(サンライズ出版)、『近江が生んだ知将 石田三成』(サンライズ出版)、『浅井長政と姉川合戦』(サンライズ出版)がある。平成23年NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」では、時代考証スタッフをつとめた。平成26年4月から、長浜市長浜城歴史博物館の館長を3年間勤める。市民協働部 次長を経て、平成30年4月から現職。
タイトルヨミ
カナ:ミズウミノシロ フネ ミナト
ローマ字:mizuuminoshiro fune minato

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