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本体価格:2,400円+税
判型:A5
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内容紹介
人々の中にはーと母は言う。
ツナミの日にキリストを見たのもいる。
そして同時にそれから離れていった人もいるのだと。
(「行商人」より)
ハワイの日系アメリカ人詩人が描く
無慈悲なる母としての海のイメージには、
喜び、怒り、哀しみ、楽しみといった
人間感情のすべてが融解し凝縮されている。
========================
アルツハイマーを患った義母エリザベスの介護をテーマにした第一部、
過去三度ヒロを襲ったツナミの被害とその後の人々の壮絶な生きざまを描いた第二部、
そして死にゆく息子の最後を看取る第三部ーー。
訥々と語るその語り口には、女としての意識がゆらいでいく中で、
様々な人間の死に寄り添う送り人コーノの姿をみることができる。
(「訳者解説」より)
ツナミの日にキリストを見たのもいる。
そして同時にそれから離れていった人もいるのだと。
(「行商人」より)
ハワイの日系アメリカ人詩人が描く
無慈悲なる母としての海のイメージには、
喜び、怒り、哀しみ、楽しみといった
人間感情のすべてが融解し凝縮されている。
========================
アルツハイマーを患った義母エリザベスの介護をテーマにした第一部、
過去三度ヒロを襲ったツナミの被害とその後の人々の壮絶な生きざまを描いた第二部、
そして死にゆく息子の最後を看取る第三部ーー。
訥々と語るその語り口には、女としての意識がゆらいでいく中で、
様々な人間の死に寄り添う送り人コーノの姿をみることができる。
(「訳者解説」より)
目次
PART 1 エリザベスの詩
雨と赤いバラ
恋文
対称性
疑い深いこと
二人の女王
年取った女たち
はみを噛むこと
認知
そうであるべきこと
シャワー
知っていること
叱責
優雅
朝
緊急連絡掲示版の失踪者
独りよがりになって
母親のために介護すること
Pinchas Zukermanの指揮するJupiter Symphonyの後で
最後のコンサート
水の使者
寝る時
エリザベスの祈り
心の家にある光
PART 2 ツナミの年
名前
アツコが結婚する日
どこかへ行くこと
マウカからの男の子
渦
トリの話
ジョリとアイスマン
磯巾着
サンゴ礁のかけら
水の跡
行商人
迷い鳥
アツコの夢
悲しみの瞬間に母が私に打ち明けたこと
アツ子が新鮮な空気を求めてやってきた時
アツ子―星と波の間で
停止
居場所のない子供たち
女であること
ハライ ヒル―一九五七年
PART 3 画家
祖父が死んだ日
一人息子
習字
町を歩き回ること
遅い誉め言葉
母の砂糖入りのパン
舌
介護者
典型的な男
今より前の時代
父から怒られること
パーティでどんなことでも話す昔からの友人
風呂
私の中の水
タバコの後で
あなたのことを考えないこと
ホームレス
野生のようなもの
息子、罪を犯した後に
励まし
初めての時
鳥
素晴らしく苛立って
遅い
巣
葛藤
許し
急いで
黄金のように素晴らしいもの
やり方
悲しみの国
あなたが言うこと
画家
謝辞
訳者解説
雨と赤いバラ
恋文
対称性
疑い深いこと
二人の女王
年取った女たち
はみを噛むこと
認知
そうであるべきこと
シャワー
知っていること
叱責
優雅
朝
緊急連絡掲示版の失踪者
独りよがりになって
母親のために介護すること
Pinchas Zukermanの指揮するJupiter Symphonyの後で
最後のコンサート
水の使者
寝る時
エリザベスの祈り
心の家にある光
PART 2 ツナミの年
名前
アツコが結婚する日
どこかへ行くこと
マウカからの男の子
渦
トリの話
ジョリとアイスマン
磯巾着
サンゴ礁のかけら
水の跡
行商人
迷い鳥
アツコの夢
悲しみの瞬間に母が私に打ち明けたこと
アツ子が新鮮な空気を求めてやってきた時
アツ子―星と波の間で
停止
居場所のない子供たち
女であること
ハライ ヒル―一九五七年
PART 3 画家
祖父が死んだ日
一人息子
習字
町を歩き回ること
遅い誉め言葉
母の砂糖入りのパン
舌
介護者
典型的な男
今より前の時代
父から怒られること
パーティでどんなことでも話す昔からの友人
風呂
私の中の水
タバコの後で
あなたのことを考えないこと
ホームレス
野生のようなもの
息子、罪を犯した後に
励まし
初めての時
鳥
素晴らしく苛立って
遅い
巣
葛藤
許し
急いで
黄金のように素晴らしいもの
やり方
悲しみの国
あなたが言うこと
画家
謝辞
訳者解説
著者略歴
ジュリエット・コーノ(ジュリエット コーノ jurietto koono)
ジュリエット・サナエ・コーノ (Juliet Sanae Kono)
1943年ハワイ、ヒロ生まれの日系アメリカ作家、詩人。ローカルナラティブを使った手法でハワイの労働者階級の日系アメリカ人の生活を生き生きと描く。主な作品は詩集Hilo Rains (Bamboo Ridge Press, 1988), ハワイのアジア系アメリカ人の作家らとの連詩の詩集No Choice but to Follow (Bamboo Ridge Press, 2010)、そして第二次世界大戦中の日本を日系アメリカ人の視点から描いたAnshu: Dark Sorrow (Bamboo Ridge Press, 2010) がある。現在はホノルル在住。リーワードコミュニティカレッジで文芸創作を教えている。
牧野 理英(マキノ リエ makino rie)
日本大学文理学部英文学科教授。専門は現代アメリカ文学、英語圏の日系文学。共著には「異国の祖国―ヤマシタとイシグロの七〇年代と日本」(『ホームランドの政治学ーアメリカ文学における帰属と越境』所収、開文社出版、2019)。「収容所をめぐる三つのテキスト―カレン・テイ・ヤマシタの『記憶への手紙』におけるポストコロニアルポリティックスの攪乱」(『トランスパシフィックエコクリティシズム:物語る海、響き渡る言葉』所収、彩流社、2019)。“Between Ishmael and Tashtego.” Leviathan : A Journal of Melville Studies (2016). “Absent Presence as a Non-Protest Narrative: Internment, Interethnicity, and Christianity in Hisaye Yamamoto's "The Eskimo Connection.’" Vol 2 of Trans-Pacific Cultural Studies (Sage, 2020)
タイトルヨミ
カナ:ツナミノトシ
ローマ字:tsunaminotoshi
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
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