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内容紹介
特集は59号につづく「戦争の福岡Ⅱ」。初期日中戦争試論:郷土と支那事変への予備的考察、軍需工場などへの福岡市と近郊女学校生の通年勤労動員、一福岡市民の目に映った戦時下の生活、五・一五事件減刑嘆願運動と農民組合、他。
福岡地方史研究会の年1回の会報誌。

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 八十六年前、日本はロシアのように中国大陸へ侵攻していった。私たちの祖父母や父母たちの関わった戦争である。資源のない島国から多くの若者が出征していったが、兵隊たちの士気は高かった。しかし、陸海軍の不和をはじめとして、硬直した作戦や戦術、兵器の量産体制の遅れと資材の欠乏などにより、戦争が長期化するにつれ継戦能力を失っていった。… ウクライナ戦争の終結が見通せない現在、「戦争」を再び特集することで、私たちの過去の戦争の意味と日常を問い直してみることにした。「戦争の福岡Ⅱ」とした所以である。(「特集にあたって」より)
目次
【絵葉書でたどる福岡の歴史22】陸軍の愛国・海軍の報国(石瀧豊美)
【巻頭言】来島文書と来島恒喜(石瀧豊美)
【総会記念講演】旧字図を歩く:明治期の福岡・博多にみる近世の面影(西田 博)

【特集】戦争の福岡 Ⅱ
 特集にあたって
 初期日中戦争試論:郷土と支那事変への予備的考察(上)(師岡司加幸)
 五・一五事件減刑嘆願運動と農民組合:日本農民組合九州同盟会を中心として(濱田周作)
 軍需工場などへの福岡市と近郊女学校生の通年勤労動員(首藤卓茂)
 一福岡市民の目に映った戦時下の生活:「石井豊吉日記」より(石瀧豊美)
 絵葉書でたどる福岡の歴史【番外】報国第五十九号(福岡県教員号)の命名式(石瀧豊美)

【論 文】大友氏の博多湾支配と城郭・土木事業(中西義昌)
【研究ノート】天保九年幕府巡見使を迎える福岡藩の準備:博多商人末次家の記録から(上園慶子)
【思郷の考察】福岡・相島と宮地嶽神社 (下)(花田俊雄)
【歴史余話】戦前の福岡県中等野球随想:小倉工業学校と新冨卯三郎を中心に(有川淳一)
【卓話抄】トヨヒメ伝承の歴史民俗学的な研究2:「宮﨑家文書」(赤司八幡宮蔵)の神楽台本に注目して(弓削淳一)
【随感】古文書蒐集折々譚その7「鎮西新誌」と『学問のすゝめ』のお話(宮 徹男)
   
■ユネスコ世界の記憶遺産登録五周年記念シンポジウム(2022・11・19)報告 朝鮮通信使と福岡、時代を超えて(今村公亮)
■書評 「古の武士道を存して全き者」:石瀧豊美著『頭山満・未完の昭和史』(師岡司加幸)
■本の紹介 精緻な考証と災害史へのまなざし:副島邦弘著『やきものと渡り陶工』(山下龍一)
■短信往来 有川淳一/今村公亮/河本信雄/西田 博/森山沾一/ユンスヨン
■編集後記/会員の本の紹介 『福岡遊学 テーマ別福岡市近郊歴史ガイド』/例会卓話記録他
著者略歴
福岡地方史研究会(フクオカチホウシケンキュウカイ fukuokachihoushikenkyuukai)
福岡地方史研究会は、1962年の発足。福岡にあって地方史や郷土史に関心を持つ人々によって結成された、民間の自主的な研究団体。発足以来、学界と在野の交流によって相互に情報を交換し、会員個々が研究を重ね研鑽を積む。研究テーマは地方史に限らず、広く文化史・社会史・民俗学に及び、対象となる時代も原始・古代・中世・近世・近現代と各時代の研究者が所属。有志による「古文書を読む会」の活動は『福岡藩朝鮮通信使記録』の刊行に結実し、2001年2月、福岡県文化賞を受賞。月1回の定例研究会を開き、年1冊会報(本誌)を発行する。
タイトルヨミ
カナ:フクオカチホウシケンキュウダイロクジュウイチゴウ
ローマ字:fukuokachihoushikenkyuudairokujuuichigou

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