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2021年6月4日発売

クオン

出版社名ヨミ:クオン

たそがれ

新しい韓国の文学
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内容紹介
「わたしたちはいったい何を間違えてしまったのでしょう」
取り返しのつかない過去を思いつつ、さまよう人々の叫びと祈りの物語

1960年代以降、大学進学によって貧しさから脱け出し、軍事政権による開発経済の恩恵を受け、建築家として成功した初老の男性。
急速な発展の結果として拡大した現在の格差の中で、多くをあきらめながら苦しい生活を送る劇作家の若き女性。
持てる者が失わなければならなかったものは何か。
持たざる者がなお手放さないものは何か――。
韓国文学を代表する作家が、現代社会に生きる人間の魂の痛みを静かに描き出す。

ブッカー国際賞の候補作にも選ばれた、
韓国文学を代表する作家 黄晳暎による中編小説 
目次
たそがれ
作家の言葉
訳者あとがき
 静かにまたたく星たちの物語(姜信子)
 黄昏と暁と――「めぐる因果」を越えて(趙倫子)
著者略歴
黄晳暎(ファン ソギョン fan sogyon)
【著者:黄晳暎】  高校在学中に『思想界』新人文学賞を受賞。 短編小説「塔」が1970年朝鮮日報新春文芸に当選し、本格的な作家活動をはじめた。 世界各地で多くの作品が翻訳、出版されており 日本ではこれまでに『懐かしの庭』(2002年)、『客人』(2004)、 『パリデギ─ 脱北少女の物語』(2008年、以上岩波書店)、 『モレ村の子どもたち』(2019年、新幹社)『囚人 黄晳暎自伝』(2020年、明石書店)などが刊行されている。
姜信子(キョウ ノブコ kyou nobuko)
【翻訳:姜信子】 1961年、神奈川県生まれ。著書に『棄郷ノート』(作品社)、 『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ!』『イリオモテ』(以上岩波書店)、 『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『平成山椒太夫』(せりか書房)、 『現代説経集』(ぷねうま舎)など多数。 訳書に、カニー・カン『遥かなる静けき朝の国』(青山出版社)、 李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房)、 ピョン・ヘヨン『モンスーン』(白水社)、鄭靖和『長江日記』(明石書店)。 共訳にホ・ヨンソン『海女たち』(新泉社)、ソ・ミョンスク『オルレ』(クオン)など。 編著に『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房)、 『金石範評論集I』(明石書店)など。 2017年、『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎)で鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。
趙倫子(チョウ リュンジャ chou ryunja)
【翻訳:趙倫子】 1975年、大阪府大東市生まれ。韓国語講師。パンソリの鼓手および脚本家。 創作パンソリに「四月の物語」「ノルボの憂鬱」「海女たちのおしゃべり」。 共訳にホ・ヨンソン『海女たち』(新泉社)。
タイトルヨミ
カナ:タソガレ
ローマ字:tasogare

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