近刊検索 デルタ

2017年2月27日発売

以文社

出版社名ヨミ:イブンシャ

主体の論理・概念の倫理

二〇世紀フランスのエピステモロジーとスピノザ主義
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
近年、哲学研究のなかで参照されることはあっても本格的に言及されることがなかった17世紀の哲学者スピノザ。本書はフランスでのアルチュセールの〈スピノザ集団〉、ラカン、バディウが関与した『分析手帖』、ブランシュヴィックからカヴァイエス、ヴェイユマンへとつながる「概念の哲学」の系譜を辿ったわが国はじめての本格的なスピノザの研究。
目次
スピノザ人物相関図

第一部〈概念〉
 導入  カヴァイエス、エピステモロジー、スピノザ
 第一章 一つの哲学的生成―ブランシュヴィックからカヴァイエスへ
 第二章 ジャン・カヴァイエス―概念の哲学 その下部構造の諸要素
 第三章 カヴァイエスとスピノザ『エチカ』のあいだに見出しうる一つの関係
     ―カヴァイエスはなぜ『公理的方法と形式主義』の口頭試問でスピノザの加護を求めたのか
 第四章 ヴュイユマン『代数学の哲学』とスピノザ『エチカ』の幾何学的秩序
第二部〈主体〉
 導入  エピステモロジーと精神分析―ラカン、ドゥサンティ、スピノザ
 第一章 構造と主体の問い―『分析手帖』という「出来事」
 第二章 ラカンの「エピステモロジー」における真理の探究について
 第三章 ラカンにおけるスピノザのプレゼンス
 第四章 ラカンと数理論理学
     ―フランス現代思想におけるスピノザ受容の一側面として
 第五章 概念の哲学・精神分析・生命の哲学の知られざる結節点
     ―ドゥサンティとそのスピノザ主義について
第三部〈生〉
 導入  生命のエピステモロジーとスピノザ主義
 第一章 概念の哲学から生命の哲学へ―カンギレムによるスピノザ主義の展開
 第二章 カンギレムとヘーゲル―概念の哲学としての生命の哲学
 第三章 ドゥルーズにとってのスピノザ―『エチカ』の意味論的解釈をめぐって
 第四章 構成主義としての哲学と内在としての生
     ―ドゥルーズ/スピノザとゲルー/フィヒテ
第四部〈現在〉
 第一章 現代英語圏におけるスピノザ読解
     ―分析形而上学を背景にした、スピノザの必然性概念をめぐる側面的考察
 鼎談  総括と展望
【コラム】
人物紹介
欧語文献
邦語文献
人名索引
著者略歴
上野 修(ウエノ オサム ueno osamu)
1951年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。 著書 『スピノザの世界―神あるいは自然』(講談社、2005年) 『デカルト、ホッブズ、スピノザ―哲学する十七世紀』(講談社学術文庫、2011年) 『哲学者たちのワンダーランド―様相の十七世紀』(講談社、2013年) 『スピノザ『神学政治論』を読む』(ちくま学芸文庫、2014年)などがある。
米虫 正巳(コメムシ マサミ komemushi masami)
1967年生まれ。関西学院大学文学部教授。 編著 『フランス現象学の現在』(法政大学出版局、2016年) 共著 『エピステモロジー 20世紀のフランス科学思想史』(慶應義塾大学出版会、2013年) 『ドゥルーズ ガタリの現在』(平凡社、2008年)などがある。
近藤 和敬(コンドウ カズノリ kondou kazunori)
1979年生まれ。鹿児島大学学術研究院法文学系准教授。 著書 『構造と生成Ⅰカヴァイエス研究』(月曜社、2011年) 『数学的経験の哲学―エピステモロジーの冒険』(青土社、2013年) 論文 「「内在の哲学」序説―知性も問題論的転回」『現代思想 特集=未解決問題』44巻18号(青土社、2016年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:シュタイノロンリ ガイネンノリンリ
ローマ字:shutainoronri gainennorinri

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。