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2020年2月17日発売

青弓社

男性性を可視化する

〈男らしさ〉の表象分析
神奈川大学人文学研究叢書
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内容紹介
「男らしさ」という価値観に縛られてきた男性を、芸術や文学はどのように描いてきたのか。欧米や中国の映画、文学、芸術、演劇を男性表象の視点から読み解き、社会のマジョリティーだからこそこれまで語られなかった多様な「男らしさ」を析出する表象分析。
目次
序 文 マスキュリニティ、二十世紀、表象 熊谷謙介

第1章 表現主義のマチズモとアウトサイダー性 西岡あかね
 1 「男性の運動」としての表現主義
 2 アルフレート・ヴォルフェンシュタインの「男」の詩学
 3 女性の表現主義と「男性性の危機」の言説

第2章 新しい男の誕生?――ダダにおける「新しい人間」のマスキュリニティ 小松原由理
 1 一九一九年――女たちの年、あるいは男たちの危機?
 2 「ゴム男になりなさい」――跳ねる男、踊る男、殴る男
 3 マッチョな紳士、あるいは男性ダダイストの理想の身体
 4 男性性の攪乱?――女装、両性具有、キメラ男
 5 ハウスマンのモード論――「新しい男」のためのファッション
 6 再びの軍服化?――「新しい男」のゆくえ

第3章 洪深のアメリカ留学体験――自伝における人種差別・恋愛、そして演じること 中村みどり
 1 中国の近代化と留学生たち
 2 前半生――アメリカ留学と演劇、父の死
 3 自伝の記述――離婚・人種差別・恋愛
 4 中国人留学生のアメリカ体験――胡適・聞一多との比較
 5 アウトローとしてのアメリカ留学体験と創作

第4章 男らしくない西部劇小説『シェーン』――冷戦期アメリカの核/家族 古屋耕平
 1 カウボーイと家庭
 2 カウボーイと原子爆弾

第5章 「人間らしさ」への道、「男らしさ」への道――ラルフ・エリソン『見えない人間』 山口ヨシ子
 1 実体がない黒い身体
 2 「不定形な黒きもの」としての「僕」と「マン」の仮面をかぶった「もの」たち
 3 南部出身の黒人男性としての自己確立と「人間らしさ」への道
 4 「男らしさ」への道、そして「見えない」女性たち

第6章 母、マジョリティ、減退する性――ロマン・ガリと男性性 熊谷謙介
 1 母と息子――『夜明けの約束』
 2 強者の男性性、弱者の男性性――『ホワイト・ドッグ』
 3 性の減退――『ここより先チケットは無効』

第7章 飛ばなかった王子――マシュー・ボーン版『白鳥の湖』にみる男性性と現代社会 菅沼勝彦
 1 マシュー・ボーン版の登場
 2 男性性のあり方を問う時代に
 3 男性「白鳥」とは誰か
 4 「白鳥」の舞いに魅せられて
 5 幻想の裏切り
 6 「成長」の失敗と母性

第8章 現代美術にみる狩猟と男性性――おとぎ話文化研究の視点から 村井まや子
 1 「男らしい」狩猟
 2 「赤ずきん」の猟師はどこから来て、どこへ行くのか
 3 剥製が語るアメリカの自然史――エイミー・スタイン「飼いならされた(Domesticated)」シリーズ
 4 オオカミとともに――鴻池朋子「インタートラベラー」カンザス大学自然史博物館展
著者略歴
神奈川大学人文学研究所(カナガワダイガクジンブンガクケンキュウショ kanagawadaigakujinbungakukenkyuusho)
熊谷 謙介(クマガイ ケンスケ kumagai kensuke)
神奈川大学外国語学部教授。専攻はフランス文学・文化、表象文化論。著書にLa Fête selon Mallarmé (LʼHarmattan)、編著に『破壊のあとの都市空間』、共著に『〈68年〉の性』『〈悪女〉と〈良女〉の身体表象』(いずれも青弓社)、共訳書に『古典BL小説集』(平凡社)など。
タイトルヨミ
カナ:ダンセイセイヲカシカスル
ローマ字:danseiseiokashikasuru

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