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定価:2,200円(2,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
千葉県いすみ市の有機学校給食のように、有機農業を政策に取り入れる市町村が増えている。このような取り組みはどのように広がったのか?本書は「有機農業の社会化」という視点から、いすみ市、岐阜県白川町、山形県高畠町、大分県臼杵市という先進事例の調査をもとに、有機農業が「人から地域へ、地域から自治体へ」と広がるプロセスを明らかにする。「日本では有機農業が広がっていない」という通説をくつがえす注目の書。
目次
はじめに/谷口吉光
第Ⅰ部 地域に広がる有機農業
第1章 有機農業の広がりと「有機農業の社会化」/谷口吉光
1「有機農業は広がっていない」という主張の根拠
2 有機農業を社会現象として見る
3 有機農業が地方自治体に広がりつつある理由
4 有機農業の「産業化」と「社会化」
第2章 《千葉県いすみ市》有機農業、給食、生物多様性が共鳴する「自然と共生する里づくり」/谷口吉光
1 前史としてのカウンターカルチャーと自然保護活動
2 有機農業推進を決めた経緯
3 なぜ短期間に有機農業の技術が確立できたのか
4 なぜ有機米給食が実現できたのか
5 その後の展開
6 まとめ――農、食、環境が共鳴する地域づくり
第3章 《岐阜県白川町》中山間地×有機農業で生まれた「地域の力」/吉野隆子
1 第一期 有機農業の始まり
2 第二期 ゆうきハートネット結成
3 第三期 新規就農者の受け入れ開始
4 第四期 未来を見据えた世代交代
5 三つの転換点
6 有機給食の広がり
7 地域とのつながりを大切に
第4章 《山形県高畠町》五〇年の農民運動が築いた自主・自立の共同体/谷口吉光
1 高畠町有機農業研究会の時代
2 有機農業運動多様化の時代
3 地域における有機農業の広がりと課題
4 自立を求める農民運動は次世代に受け継がれるのか
5 まとめ――農民運動が築いた自主・自立の共同体
コラム 有機米作りに取り組む「コモンズの喜劇」/中川恵
第5章 《大分県臼杵市》有機の里づくり――うすきの「食」と「農」を豊かに/藤田正雄
1 臼杵市の農業振興政策
2 学校給食への有機農産物の導入
3 自治体主導で有機農業を推進
4 有機農業の五つの推進施策
5 地域資源を活かした産業振興
6 有機農業推進政策がもたらしたもの
7 まとめ――臼杵市の事例から何を学ぶのか
コラム 地元農産物の品質向上に貢献――臼杵市土づくりセンター/藤田正雄
第6章 座談会1 調査から見えてきたこと/谷口吉光・吉野隆子・藤田正雄・西川芳昭・長谷川浩
コラム 地域農協が環境保全米を普及した――JAみやぎ登米の事例/谷川彩月
第Ⅱ部 「有機農業の社会化」の展開に向けて
第7章 「有機農業の社会化」とみどりの食料システム戦略/谷口吉光
1 みどり戦略の概要
2 みどり戦略の問題点
第8章 「有機農業の社会化」を持続させるために/西川芳昭
1 「有機農業の広がり」と「政策」との間の緊張感の必要性
2 「社会化」における主体者の確認
3 開発学の視点からの考察――主体者論の普遍化と個別性
4 今後の展開に向けて多様性と自律性を大切にする
第9章 社会の有機農業化――持続可能な社会のつくり方/長谷川浩
1 農業・農村がもつ非経済的価値の重要性
2 食料危機、環境危機がいつ起こっても不思議ではない
3 「社会の有機農業化」とは――有機農業を生活、社会、教育の柱に据える
4 命がかかっていれば社会は変えられる
第10章 座談会2 「社会化」によって広がる有機農業/谷口吉光・吉野隆子・藤田正雄・西川芳昭・長谷川浩
おわりに/吉野隆子
第Ⅰ部 地域に広がる有機農業
第1章 有機農業の広がりと「有機農業の社会化」/谷口吉光
1「有機農業は広がっていない」という主張の根拠
2 有機農業を社会現象として見る
3 有機農業が地方自治体に広がりつつある理由
4 有機農業の「産業化」と「社会化」
第2章 《千葉県いすみ市》有機農業、給食、生物多様性が共鳴する「自然と共生する里づくり」/谷口吉光
1 前史としてのカウンターカルチャーと自然保護活動
2 有機農業推進を決めた経緯
3 なぜ短期間に有機農業の技術が確立できたのか
4 なぜ有機米給食が実現できたのか
5 その後の展開
6 まとめ――農、食、環境が共鳴する地域づくり
第3章 《岐阜県白川町》中山間地×有機農業で生まれた「地域の力」/吉野隆子
1 第一期 有機農業の始まり
2 第二期 ゆうきハートネット結成
3 第三期 新規就農者の受け入れ開始
4 第四期 未来を見据えた世代交代
5 三つの転換点
6 有機給食の広がり
7 地域とのつながりを大切に
第4章 《山形県高畠町》五〇年の農民運動が築いた自主・自立の共同体/谷口吉光
1 高畠町有機農業研究会の時代
2 有機農業運動多様化の時代
3 地域における有機農業の広がりと課題
4 自立を求める農民運動は次世代に受け継がれるのか
5 まとめ――農民運動が築いた自主・自立の共同体
コラム 有機米作りに取り組む「コモンズの喜劇」/中川恵
第5章 《大分県臼杵市》有機の里づくり――うすきの「食」と「農」を豊かに/藤田正雄
1 臼杵市の農業振興政策
2 学校給食への有機農産物の導入
3 自治体主導で有機農業を推進
4 有機農業の五つの推進施策
5 地域資源を活かした産業振興
6 有機農業推進政策がもたらしたもの
7 まとめ――臼杵市の事例から何を学ぶのか
コラム 地元農産物の品質向上に貢献――臼杵市土づくりセンター/藤田正雄
第6章 座談会1 調査から見えてきたこと/谷口吉光・吉野隆子・藤田正雄・西川芳昭・長谷川浩
コラム 地域農協が環境保全米を普及した――JAみやぎ登米の事例/谷川彩月
第Ⅱ部 「有機農業の社会化」の展開に向けて
第7章 「有機農業の社会化」とみどりの食料システム戦略/谷口吉光
1 みどり戦略の概要
2 みどり戦略の問題点
第8章 「有機農業の社会化」を持続させるために/西川芳昭
1 「有機農業の広がり」と「政策」との間の緊張感の必要性
2 「社会化」における主体者の確認
3 開発学の視点からの考察――主体者論の普遍化と個別性
4 今後の展開に向けて多様性と自律性を大切にする
第9章 社会の有機農業化――持続可能な社会のつくり方/長谷川浩
1 農業・農村がもつ非経済的価値の重要性
2 食料危機、環境危機がいつ起こっても不思議ではない
3 「社会の有機農業化」とは――有機農業を生活、社会、教育の柱に据える
4 命がかかっていれば社会は変えられる
第10章 座談会2 「社会化」によって広がる有機農業/谷口吉光・吉野隆子・藤田正雄・西川芳昭・長谷川浩
おわりに/吉野隆子
著者略歴
谷口吉光(タニグチヨシミツ taniguchiyoshimitsu)
1956年生まれ。秋田県立大学地域連携・研究推進センター教授。専門:環境社会学、食と農の社会学。主著=『「地域の食」を守り育てる——秋田発 地産地消運動の20年』(無明舎出版、2017年)。編著=『食と農の社会学——生命と地域の視点から』(ミネルヴァ書房、2014年)。共著=『有機農業大全——持続可能な農の技術と思想』(コモンズ、2019年)。
タイトルヨミ
カナ:ユウキノウギョウハコウシテヒロガッタ
ローマ字:yuukinougyouhakoushitehirogatta
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