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定価:1,430円(1,300円+税)
判型:四六
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内容紹介
時間にとり憑かれた男、マクシミリアン・シュテレルは自分の生涯を「時間切断機」ことタイム・マシンの制作にささげる。折しも時は激動の二〇世紀、戦争や革命がシュテレルと彼の「マシン」に襲いかかる。シュテレルはマシンを完成させ、未来へと脱出することができるのか──
著者略歴
シギズムンド・クルジジャノフスキイ(クルジジャノフスキイ,シギズムンド kurujijanofusukii,shigizumundo)
ウクライナのポーランド貴族の家庭に生まれる。キエフ大学法学部に在学中から詩やエッセーを発表。大学卒業後は弁護士助手として働くが、1917年のロシア革命で裁判制度が変わったあおりをうけて失業。以後、音楽院・演劇スタジオなどで講師として文学・演劇・音楽などの歴史と理論を教えて生活の糧を得た。
1919年、短篇「ヤコービと《あたかも(ヤーコブィ)》」を発表して作家デビュー。活動の舞台をキエフから新首都モスクワへ移し、小説・エッセー・評論のみならず、舞台・映画シナリオ等の多岐のジャンルに渡って創作を展開。200を越える作品を残したが、生前にはそれらが書籍にまとめられることはなく、以後の文学史でも忘れ去られた存在になってしまった。ペレストロイカ期に「再発見」され、五巻本の著作集が刊行された。他言語への翻訳も進み、近年、国際的評価が急速に高まっている。
日本語への翻訳は2012年に作品集『瞳孔の中』(松籟社)が、2013年には初期短編集『神童のための童話集』(河出書房新社)が刊行されている。
秋草 俊一郎(アキクサ シュンイチロウ akikusa shunichirou)
東京大学大学院人文社会系研究科修了。専攻は比較文学、ロシア文学など。
現在、ハーヴァード大学客員研究員。
著書に『ナボコフ 訳すのは「私」─自己翻訳がひらくテクスト』(東京大学出版会)。共訳書にウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ全短篇』(作品社)、デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』(国書刊行会)、クルジジャノフスキイ『瞳孔の中』(松籟社)がある。
タイトルヨミ
カナ:ミライノカイソウ
ローマ字:mirainokaisou
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