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定価:2,970円(2,700円+税)
判型:四六
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内容紹介
明治という激動と革新の時代のなかで
山茶花に新聞遅き場末哉(子規 明治三十二年、日本新聞記者として)
司馬遼太郎の代表的な歴史小説、史的文明論である『坂の上の雲』等を通して、
近代化=欧化とは、文明化とは何であったのかを、
比較文学・比較文明学的視点から問い直す!
「坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、
それのみをみつめてのぼってゆく」明治の幸福な楽天家たちとその後の
「時代人」たちは、「坂の上」のたかだかとした「白い雲」のむこうに
何を見たのであろうか。
陸羯南(くが・かつなん)が創刊した新聞『日本』の「文苑」記者であり、
歌人・俳人・写生文家・正岡子規の軌跡を辿り、生涯の友・夏目漱石、
そして新聞人でもあった司馬遼太郎のまなざしから、しなやかに読む。
「時代人」の跫音にふれながら、「坂の上の雲」を辿る。
山茶花に新聞遅き場末哉(子規 明治三十二年、日本新聞記者として)
司馬遼太郎の代表的な歴史小説、史的文明論である『坂の上の雲』等を通して、
近代化=欧化とは、文明化とは何であったのかを、
比較文学・比較文明学的視点から問い直す!
「坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、
それのみをみつめてのぼってゆく」明治の幸福な楽天家たちとその後の
「時代人」たちは、「坂の上」のたかだかとした「白い雲」のむこうに
何を見たのであろうか。
陸羯南(くが・かつなん)が創刊した新聞『日本』の「文苑」記者であり、
歌人・俳人・写生文家・正岡子規の軌跡を辿り、生涯の友・夏目漱石、
そして新聞人でもあった司馬遼太郎のまなざしから、しなやかに読む。
「時代人」の跫音にふれながら、「坂の上の雲」を辿る。
目次
序章 木曽路の「白雲」と新聞記者・正岡子規
第一章 春風や――伊予松山と「文明開化」
第二章 「天からのあずかりもの」――子規とその青春
第三章 「文明」のモデルを求めて――「岩倉使節団」から「西南戦争」へ
第四章 「その人の足あと」――新聞『日本』と子規
第五章 「君を送りて思ふことあり」――子規の視線(まなざし)
終章 「秋の雲」――子規の面影
第一章 春風や――伊予松山と「文明開化」
第二章 「天からのあずかりもの」――子規とその青春
第三章 「文明」のモデルを求めて――「岩倉使節団」から「西南戦争」へ
第四章 「その人の足あと」――新聞『日本』と子規
第五章 「君を送りて思ふことあり」――子規の視線(まなざし)
終章 「秋の雲」――子規の面影
著者略歴
高橋誠一郎(タカハシセイイチロウ takahashiseiichirou)
1949年、福島県二本松市生まれ。
東海大学大学院文学研究科(文明専攻)修士課程修了。
東海大学外国語教育センター教授(ヨーロッパ文明学科兼担)を経て、現在は桜美林大学非常勤講師。文芸評論家。地球システム・倫理学会理事。
専攻はロシア文学、比較文学、比較文明学。
主な著書に、『「罪と罰」を読む――〈知〉の危機とドストエフスキー』(新版、刀水書房)、
『この国のあした――司馬遼太郎の戦争観』(のべる出版企画)、『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(刀水書房)、『司馬遼太郎の平和観――「坂の上の雲」を読み直す』(東海教育研究所)、『司馬遼太郎と時代小説――「風の武士」「梟の城」「国盗り物語」「功名が辻」を読み解く』(のべる出版企画)、『ロシアの近代化と若きドストエフスキー――「祖国戦争」からクリミア戦争へ』(成文社)、『「竜馬」という日本人――司馬遼太郎が描いたこと』(人文書館)、『司馬遼太郎とロシア』(ユーラシア・ブックレット、東洋書店)、
『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社)、『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(成文社)など。
タイトルヨミ
カナ:シンブンヘノオモイ
ローマ字:shinbunhenoomoi
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