近刊検索 デルタ

2015年11月11日発売

人文書館

出版社名ヨミ:ジンブンショカン

新聞への思い 正岡子規と「坂の上の雲」

正岡子規と「坂の上の雲」
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
明治という激動と革新の時代のなかで

山茶花に新聞遅き場末哉(子規 明治三十二年、日本新聞記者として)

司馬遼太郎の代表的な歴史小説、史的文明論である『坂の上の雲』等を通して、
近代化=欧化とは、文明化とは何であったのかを、
比較文学・比較文明学的視点から問い直す!

「坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、
それのみをみつめてのぼってゆく」明治の幸福な楽天家たちとその後の
「時代人」たちは、「坂の上」のたかだかとした「白い雲」のむこうに
何を見たのであろうか。
陸羯南(くが・かつなん)が創刊した新聞『日本』の「文苑」記者であり、
歌人・俳人・写生文家・正岡子規の軌跡を辿り、生涯の友・夏目漱石、
そして新聞人でもあった司馬遼太郎のまなざしから、しなやかに読む。

「時代人」の跫音にふれながら、「坂の上の雲」を辿る。
目次
序章  木曽路の「白雲」と新聞記者・正岡子規
第一章 春風や――伊予松山と「文明開化」
第二章 「天からのあずかりもの」――子規とその青春
第三章 「文明」のモデルを求めて――「岩倉使節団」から「西南戦争」へ
第四章 「その人の足あと」――新聞『日本』と子規
第五章 「君を送りて思ふことあり」――子規の視線(まなざし)
終章  「秋の雲」――子規の面影
著者略歴
高橋誠一郎(タカハシセイイチロウ takahashiseiichirou)
1949年、福島県二本松市生まれ。 東海大学大学院文学研究科(文明専攻)修士課程修了。 東海大学外国語教育センター教授(ヨーロッパ文明学科兼担)を経て、現在は桜美林大学非常勤講師。文芸評論家。地球システム・倫理学会理事。 専攻はロシア文学、比較文学、比較文明学。 主な著書に、『「罪と罰」を読む――〈知〉の危機とドストエフスキー』(新版、刀水書房)、 『この国のあした――司馬遼太郎の戦争観』(のべる出版企画)、『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(刀水書房)、『司馬遼太郎の平和観――「坂の上の雲」を読み直す』(東海教育研究所)、『司馬遼太郎と時代小説――「風の武士」「梟の城」「国盗り物語」「功名が辻」を読み解く』(のべる出版企画)、『ロシアの近代化と若きドストエフスキー――「祖国戦争」からクリミア戦争へ』(成文社)、『「竜馬」という日本人――司馬遼太郎が描いたこと』(人文書館)、『司馬遼太郎とロシア』(ユーラシア・ブックレット、東洋書店)、 『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社)、『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(成文社)など。
タイトルヨミ
カナ:シンブンヘノオモイ
ローマ字:shinbunhenoomoi

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
泣くな、わが子よ
ノーベル賞候補であり続ける文学者の代表作

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。