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2022年1月17日発売

書肆アルス

船の旅 本の旅

定価:3,190円(2,900円+税)

判型:A5

※地方・小出版流通センター扱い

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内容紹介
船の旅は、フランス留学のために横浜を出港した1961年9月2日に始まる。この旅はそのまま、古代ギリシアの神々や英雄たちに導かれるように本の旅へーー。半世紀に及ぶ学究の日々が織り成す、西洋古典学研究者の随想。
目次
はじめに

第一章 秋の船旅
 一九六一年秋の船旅
 船から家への便り
   横浜から香港へ
   香港からサイゴンへ
   サイゴンからシンガポールへ
   シンガポール、コロンボからボンベイへ
   アラビア海から紅海へ
   地中海から(エジプトのことなど)

第二章 神話への窓
 初めてのギリシャ
   == ある夏休み
 ギリシャ再訪
 トロイア遠征記
 ホメーロスとトロイア
 ギリシャ神話の世界
 黒海のほとり
 セイレーンの誘惑――叙事詩『オデュッセイア』から
 詩人が夢見た黄金のロボット――叙事詩『イーリアス』から
   ギリシャ神話とホメーロスの叙事詩
   鍛冶の神へーーファイストスとその工房
   歩行介助用の「黄金製乙女型ロボット」
   黄金製乙女型ロボットの「神工知能」
   その先は……

第三章 古典への窓
 典型としての直訳
 エウリピデス『ヘレネー』の翻訳
 『レトリック連環』(成蹊大学文学部学会編)紹介
 弁論作者リュシアスのこと
   リュシアスとのかかわり
   弁論作者リュシアス
   古代ギリシャの弁論術
   リュシアスの作品
   第一弁論「エラトステネス殺害に関する弁明」のレトリック
   「序言」にみるリュシアスの基本戦略(一〜五節)
 第一弁論の中心――事件の叙述(六〜二十六節)
 論証(二十七〜四十六節)
 結語(四十七〜五十節)
 ある友人への手紙
   ==思い出すこと

第4章 本の遍歴
 ギリシャ語文献の古写本学会
   シチリア島エーリチェで
   調査と保存
   ギリシャ北部の小都市で
 『パラティナ詞華集』写本の遍歴
 リュシアス作品の写本伝承と初期刊本
   写本の伝承
   作品の十六世紀刊本
 ルネッサンスの証人――アルド版『アリストファネス喜劇九作品集』初版本
 国立国会図書館蔵 ラテン語訳アリストテレス写本の周辺
   ラテン語写本『アリストテレス オルガノン・霊魂論』
   第一回閲覧に向けて
   第一回閲覧(二〇一二年二月六日)
   ルーヴェン訪問(二〇一二年十一月二十一日)
   第二回閲覧(二〇一二年十二月七日)
   情報開示(二〇一三年一月二十三日〜二月二十三日)
   第三回閲覧(二〇一三年十二月十六日)
   二つのカタログ
  写本の旧蔵者

 あとがき 
著者略歴
細井 敦子(ホソイ アツコ hosoi atsuko)
1937年(昭和12)、東京生まれ。旧姓 松川。光塩女子学院中等科、都立西高等学校、東京大学文学部言語学科卒業。同大学院西洋古典学専修課程修了(この間フランス政府給費留学生としてパリ大学に留学)。1966年より成蹊大学文学部において「フランス語」、「古典ギリシア語」、「ギリシア・ローマ文化」担当。2002年定年退職、成蹊大学名誉教授。特任教授次いで非常勤講師として2012年まで同大学に勤務。共著書に『ギリシア悲劇全集別巻』(岩波書店)、『レトリック連環』・『人文学の沃野』(風間書房)、共編著書に『古代ギリシアー遥かな呼び声にひかれて』(論創社)、共訳注書に『リューシアース弁論選』(大學書林)、『リュシアス弁論集』(「西洋古典叢書」京都大学学術出版会)、訳書に『線文字B』・『ギリシア語の銘文』・『ギリシア・ローマの神々』・『ギリシアの英雄たち』(「大英博物館双書」学藝書林)など。
タイトルヨミ
カナ:フネノタビ ホンノタビ
ローマ字:funenotabi honnotabi

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