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2019年10月21日発売

文学通信

出版社名ヨミ:ブンガクツウシン

全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉

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内容紹介
西鶴がオレ様全開で描き尽くした歌舞伎若衆図鑑、遂にわかりやすい現代語で登場。
若衆(江戸のジャ○ーズJr.!?)に熱を入れすぎで、遂に西鶴本人も登場し、なんと脱ぎます(実話)。

本書の舞台は歌舞伎が演劇として確立する直前の激動の時代。
歌舞伎劇場は今とは全く違う、まさに小屋。
今でいえば、50人くらいが入る場末のストリップ小屋に200人くらいが雪崩れ込むような場所。
「いっそのこと殺してくれ」と、歌舞伎若衆の美しい目元に心射ぬかれた見物客たちが満ちて、
美しさに酔い痴れた観客が叫ぶような場所。

西鶴はそんな凄艶な世界を愛しすぎるゆえに
「この道すきものの我なれば」(歌舞伎に関してはほかの誰よりも通じている私なので)と、
遂に自ら作品中にさえ顔を出す始末。
この躍動感にあふれる世界で、西鶴が描き出したものは何か。
役者のファンブックの自主制作してしまう人や、敏腕プロデューサー等も登場、
現代の文化とも通じる、熱狂する心と、それを取り巻く人々を鮮やかに描写しています。
さまざまな愛の形をお楽しみ下さい!
前作『全訳 男色大鑑〈武士編〉』よりさらにパワーアップしてお届けします。

豪華漫画家陣[あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ]によるイラストを掲載。また「あなたの心が今、求めているのはどの若衆?」と題したYES・NOクイズでは好きな歌舞伎若衆を選べたり、「若衆10人のキャラ分析グラフ」で、純真無垢・手練れ・甘口・辛口で若衆のタイプがわかったりと、これまでと違った古典の読み方を提案しています。
加えてちゃんと勉強できるよう、注を充実させたほか、歌舞伎研究の大家によるコラム、楽しく読むための資料集も充実させました。

古典文学は、ここから学ぶと絶対楽しい! 推しの尊みがすぎる!

豪華漫画家陣の挿絵付きで、現代語訳は、若手中心の気鋭の研究者、佐藤智子、杉本紀子、染谷智幸、畑中千晶、濱口順一、浜田泰彦、早川由美、松村美奈。コラムに河合眞澄(大阪府立大学名誉教授)という最強布陣でお届けします。
目次
★あなたの心が今、求めているのはどの若衆?─衆門の十哲
★カラー口絵(あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ)
★若衆10人のキャラ分析グラフ

巻頭言 「殺じをれ!」のオレ様若衆図鑑(染谷智幸)
お読みになるまえに
 こんな現代語訳を目指しました/こんな「目玉」があります

─全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉開幕!─

巻5
1 涙の種は紙見世〈ラブストーリーは突然に〉
2 命乞ひは三津寺の八幡〈白梅の蕾のような若衆が、命と引き換えに示した真の情けとは〉
3 思ひの焼付は火打石売り〈どんな客でも手玉に取る最強若衆、創作に打ち込むファンを葬り去る〉9
4 江戸から尋ねて俄坊主〈恋も情けも葬り去る美僧〉
5 面影は乗掛の絵馬〈姿は変われど変わらぬ思い〉

巻6
1 情の大盃潰胆丸〈今生の別れに一度だけでもあなたの情けの淵に溺れたい〉
2 姿は連理の小桜〈猛きもののふも迷う若衆美、時間よ止まれ〉
3 言葉とがめは耳にかかる人様〈俺の好きな役者をなじった無礼者は、一刀両断だ!〉
4 忍びは男女の床違ひ〈都随一の女方も驚く、寝殿造りの秘め事〉
5 京へ見せいで残り多いもの〈高家の美姫、死霊となって人気役者をとり殺す〉

コラム 歌舞伎の「ほめことば」(河合眞澄)

巻7
1 蛍も夜は勤めの尻〈蛍のように身を焦がす……秘めた恋の行方は〉
2 女方もすなる土佐日記〈半弥はなぜ脇差を客に渡したのか 『歌舞伎若衆編』最大のミステリー〉
3 袖も通さぬ形見の衣〈衣装をすべて借金のかたに取られたら役者は死ぬしかない〉
4 恨みの数を打つたり年竹〈どんな乱暴者でもメロメロにする役者の媚態〉
5 素人絵に悪や金釘〈太夫の櫛より若衆の楊枝〉

巻8
1 声に色ある化物の一ふし〈京の涼み床は若・女こもごも悲喜こもごも〉
2 別れにつらき沙室の鶏〈とにかく目立ちたい! 愛情表現も派手な天狗若衆〉
3 執念は箱入の男〈色気づいた人形が愛する役者の名を呼んだ〉
4 小山の関守〈誰が何と言おうと、辰弥は最高だ!〉
5 心を染めし香の図は誰〈たとえ美女でも女は女 うっかり見たら目を洗え それが男の生きる道〉

解説1 西鶴の推し若衆ナンバーワン上村辰弥 (早川由美)
一 辰弥はよい子
二 時代の求める芸風とは
三 辰弥の生い立ち
四 西鶴の好み

解説2 若衆を知らずして歌舞伎を語るなかれ─歌舞伎の歴史と若衆─ (染谷智幸)
一 阿国歌舞伎は倒錯のオンパレード
二 受け継がれる歌舞伎のDNA
三 「女歌舞伎が禁止されて若衆歌舞伎が起こった」は誤り
四 若衆歌舞伎の源流は中世の稚児文化
五 モードとしての野郎帽子
六 『男色大鑑』後半は歌舞伎の激動期
七 『男色大鑑』登場の役者たちは、いつ活躍したのか

資料
 歌舞伎役者(代表的)の活躍時期一覧
 歌舞伎役者の役柄説明
 当時の舞台はどんな構造?
 西鶴当時の歌舞伎が体感できる! 京都図
 西鶴当時の歌舞伎が体感できる! 大阪図

あとがき─若衆、それは寿命を延ばす薬(畑中千晶)

執筆者プロフィール
著者略歴
染谷 智幸(ソメヤ トモユキ someya tomoyuki)
茨城キリスト教大学教授。『西鶴小説論―対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、2005年)、染谷智幸/畑中千晶編『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(勉誠出版、2017年)、西鶴研究会編『気楽に江戸奇談!RE: STORY井原西鶴』(笠間書院、2018年)、『日本永代蔵 全訳注』(講談社学術文庫、2018年)など。
畑中 千晶(ハタナカ チアキ hatanaka chiaki)
敬愛大学教授。『鏡にうつった西鶴 翻訳から新たな読みへ』(おうふう、2009年)、KADOKAWA『男色大鑑』(B's-LOVEY COMICS)の解説(2016年)、染谷智幸/畑中千晶編『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(勉誠出版、2017年)、 寺田澄江/加藤昌嘉/畑中千晶/緑川眞知子編『源氏物語を書きかえる 翻訳・注釈・翻案』(青簡社、2018年)など。
河合 眞澄(カワイ マスミ kawai masumi)
大阪府立大学名誉教授。『近世文学の交流―演劇と小説―』(清文堂、二〇〇〇年)、『上方狂言本 八』(共著、古典文庫、一九七一年)、新日本古典文学大系『上方歌舞伎集』(共著、岩波書店、一九九八年)など。
佐藤 智子(サトウ サトコ satou satoko)
東京都公立小学校教諭。「研究史を知る『武道伝来記』」『西鶴と浮世草子研究』」Vol.3(笠間書院、二〇一〇年)、「校注・解説」『「むだ」と「うがち」の江戸絵本 黄表紙名作選』(小池正胤著、笠間書院、二〇一一年)、「小学校における草双紙作品の教材活用について(その一)〜(その三)」(『叢 草双紙の翻刻と研究』第37号、二〇一六年二月〜第39号、二〇一八年二月)など。
杉本 紀子(スギモト ノリコ sugimoto noriko)
東京学芸大学附属国際中等教育学校主幹教諭『「むだ」と「うがち」の江戸絵本 黄表紙名作選』(小池正胤箸、笠間書院、二〇一一年)(校注・解説)、『国語教師のための国際バカロレア入門―授業づくりの視点と実践報告』(半田淳子編著、大修館書店、二〇一七年)(第2章④解説)、「国立国会図書館蔵 黄表紙『王子長者』について」(『叢 草双紙の翻刻と研究』第39号、二〇一八年二月)など。
濵口 順一(ハマグチ ジュンイチ hamaguchi junichi)
男色文学研究家・博士(日本文化)。「野傾物の発生と消滅―江島其磧の作品を中心に」(『日本文学』52巻6号、二〇〇三年六月)、「『男色子鑑』と『男色大鑑』―山八と西鶴を巡って―」(『解釈』50巻9・10号、二〇〇四年一〇月)。
浜田 泰彦(ハマダ ヤスヒコ hamada yasuhiko)
佛教大学准教授。『三弥井古典文庫 武家義理物語』(共著、三弥井書店、二〇一八年)、「『色里三所世帯』の再検討―「天子」を真似る外右衛門―」(『鯉城往来』第一九号、二〇一六年一二月)、「見物左衛門とその子孫たち―狂言から黄表紙・歌舞伎へ―」(『京都語文』第二六号、二〇一八年一一月)など。
早川 由美(ハヤカワ ユミ hayakawa yumi)
奈良女子大学博士研究員・愛知淑徳大学非常勤講師。 『西鶴考究』(おうふう、二〇〇八年)、『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(共著、白澤社、二〇一七年)、『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典』(項目執筆、長島弘明編、文学通信、二〇一九年)など。
松村 美奈(マツムラ ミナ matsumura mina)
愛知教育大学・愛知大学非常勤講師。西鶴研究会編『気楽に江戸奇談!RE:STORY 井原西鶴』(笠間書院、二〇一八年)、『仮名草子集成 第53巻』(共著、東京堂出版、二〇一五年)、「『和漢乗合船』典拠考―運敞著『(正続)寂照堂谷響集』との関係から」(『日本文学』62巻3号、二〇一三年三月)など。
あんどう れい(アンドウ レイ andou rei)
SNSに江戸を舞台にした、江戸こぼれ話BL漫画「エドと右京」を投稿。『男色大鑑ー無惨編ー』(KADOKAWA)など。
大竹 直子(オオタケ ナオコ ootake naoko)
漫画家。一九九三年、角川書店よりデビュー。主に日本の歴史・時代物を中心に執筆。著書に「白の無言」(竹書房)「写楽(原作/皆川博子)」「源平紅雪綺譚」「秘すれば花」「しのぶれど」「百々之助☆変化」「阿修羅の契」(小池書院)など。
九州男児(キュウシュウダンジ kyuushuudanji)
主要作品に、『課長の恋』(ビブロス、リブレ出版)、『ネコ侍』(日本文芸社)、『ヨメヌスビト』(オークラ出版)、男色大鑑翻案漫画『男色大鑑 改』電子配信連載中(光文社)など。
こふで(コフデ kofude)
プランタン出版『Canna』vol.57にて読み切り「春はまだ交わらない」で商業デビュー。二〇一八年五月から本格的に漫画、絵の仕事を開始。江戸をメインジャンルとして商業誌を中心に活動中。双葉社『comic marginal』にて「べな」を連載中。
紗久楽 さわ(サクラ サワ sakura sawa)
江戸B‌L漫画「百と卍」(祥伝社)連載中。同作が『このB‌Lがやばい!2018年度(宙出版)』第一位、『ちるちるB‌Lアワード2018』次に来るB‌L部門第一位。二〇一九年文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞。代表作はNHK木曜時代劇化作品・畠中恵原作『まんまこと』コミカライズ(秋田書店)、『かぶき伊左』(KADOKAWA/エンターブレイン)。
タイトルヨミ
カナ:ゼンヤクナンショクオオカガミカブキワカシュヘン
ローマ字:zenyakunanshokuookagamikabukiwakashuhen

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