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定価:3,740円(3,400円+税)
判型:四六
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内容紹介
「国家」と「デモクラシー」を安易につなぎ合わせる「民主的国家」という表現に抗して、マキァヴェッリが発見した自由の源泉である、有力者と民衆の絶えざる闘争を導入し、国家とは異なる政治的共同体の探求と、民衆(デモス)を主体とする「真のデモクラシー」を解明せんとするマルクスの試みのただなかに「政治的なもの」への哲学的探求の過程を跡づける。著名な政治哲学者が生前に遺した唯一の体系的著作。待望の初邦訳。
目次
第二版への序文 蜂起するデモクラシーについて
イタリア語版への序文 蜂起するデモクラシーと制度
序説
序章
第一章 理性的国家というユートピア
第二章 政治的知性
第三章 一八四三年の危機から政治の批判へ
第四章 読解上の仮説
第五章 真のデモクラシーの四つの特徴
第六章 真のデモクラシーと近代性
終章
補論 「野生のデモクラシー」と「無始原の原理」
訳者あとがき
イタリア語版への序文 蜂起するデモクラシーと制度
序説
序章
第一章 理性的国家というユートピア
第二章 政治的知性
第三章 一八四三年の危機から政治の批判へ
第四章 読解上の仮説
第五章 真のデモクラシーの四つの特徴
第六章 真のデモクラシーと近代性
終章
補論 「野生のデモクラシー」と「無始原の原理」
訳者あとがき
著者略歴
ミゲル・アバンスール(アバンスール ミゲル abansuuru migeru)
(Miguel Abensour)
フランスの政治哲学者。1939年パリ生まれ。「ユートピア」「解放」「批判」といった概念を主軸として、現代における「政治的なもの」を問い直した。ランス大学、パリ・ディドロ大学(パリ第7大学)で教鞭を執るかたわら、国際哲学コレージュ議長を務めた。クラストル、ルフォール、カストリアディス等とともに、雑誌『テクスチュール』、『リーブル』、『過去 – 現在』、『騒乱』に参加。Payot社の『政治の批判』叢書の監修を担当し、ラ・ボエシ、ブランキの再評価や、アドルノ、ホルクハイマーを中心とした批判理論受容に尽力したことでも知られる。2017年死去。著書に『トマス・モアからヴァルター・ベンヤミンまでのユートピア』(2000年)、『政治哲学に抗するハンナ・アレント』(2006年)、『批判政治哲学のために』(2009年)など。編書に『サン゠ジュスト全集』(2004年)など。
松葉 類(マツバ ルイ matsuba rui)
1988年生まれ。京都大学大学院文学研究科思想文化学博士後期課程。現代フランス思想、ユダヤ思想。論文に「レヴィナスの有限責任論について――制度における主体性の問い」(『立命館大学人文科学研究所紀要』、2017年)、「レヴィナス後期思想における『より良いもの』について――エルンスト・ブロッホを起点として」(『宗教学研究室紀要』、2016年)など。訳書にフロランス・ビュルガ『猫たち』(共訳、法政大学出版局)など。
山下 雄大(ヤマシタ タケオ yamashita takeo)
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程。政治哲学、政治思想史。論文に「統治への不信――サン゠ジュストの政治哲学とその適用」(『年報地域文化研究』、2019年)、「統治なき自然、蜂起するデモクラシー――ミゲル・アバンスールのサン゠ジュスト論から出発して」(『自然――HAPAX 9』、2018年)など。
タイトルヨミ
カナ:コッカニコウスルデモクラシー
ローマ字:kokkanikousurudemokurashii
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