近刊検索 デルタ

2020年3月11日発売

ベレ出版

出版社名ヨミ:ベレシュッパン

花と昆虫のしたたかで素敵な関係 受粉にまつわる生態学

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内容紹介
陸上植物種の約9割は被子植物で占められています。
このように陸上での繁栄を謳歌している被子植物のうち、さらにその約9割もの種は、
受粉のための花粉の運搬(送粉)を、動物(主に昆虫)に依存しているといわれています。
なぜ、これほどまでに多くの植物種が、受粉を動物たちに頼るようになったのでしょうか。
植物が花を咲かせる目的(種子をつくる)は、どの植物種でも同じはずなのに、
なぜ植物が咲かせる花はこんなにも多様なのでしょうか。
花と、花粉を運ぶ動物たちにまつわるさまざまな話題を、最新の知見も取り入れながら、
たくさんのカラー写真とともに、わかりやすく丁寧に解説します。

Contents
1. なぜ多くの植物種が動物に受粉を依存しているのか?
2. さまざまな送粉者
3. 絶対送粉共生
4. 訪花者による花の選択――植物の多様性を支える行動
5. 騙す花、奪う訪花者
6. 送粉者を操る植物の戦略
7. 送粉系群集
8. 壊れゆく植物と送粉者の関係――実りなき秋は来るのか
目次
第1章 なぜ多くの植物種が動物に受粉を依存しているのか?
第2章 さまざまな送粉者
 ハチ目(膜翅目)
 ハエ目(双翅目)
 チョウ目(鱗翅目)
 コウチュウ目(鞘翅目)
 アザミウマ目(総翅目)
 鳥類
 コウモリ
 多様で柔軟な関係
第3章 絶対送粉共生
 イチジクとイチジクコバチ
 ユッカとユッカガ(ユッカ蛾)
 コミカンソウ科とハナホソガ
 サトイモ科植物とタロイモショウジョウバエ
 おまけ
第4章 訪花者による花の選択-植物の多様性を支える行動
 選好性
 定花性
 おまけ
第5章 騙す花、奪う訪花者
 訪花者を騙して送粉を行なわせる花
 奪う訪花者
第6章 送粉者を操る植物の戦略
 花色変化
 花蜜量の調整
 大きくて目立つ花
 複雑な花
 花序の構造
 まとめ
第7章 送粉系群集
 送粉者群集の違いが植物群集に与える影響
 送粉ネットワーク
 送粉者を共有する植物種間の関係
 その他の生物種の影響
第8章 壊れゆく植物と送粉者の関係-実りなき秋は来るのか
 開発の影響
 農薬の影響
 外来種の影響
 寄生生物の影響
 気候変動の影響
 実りなき秋
 あとがきと謝辞
 参考文献
著者略歴
石井 博(イシイ ヒロシ ishii hiroshi)
富山大学 理工学研究部 教授。 専門は生態学。 理学博士(東北大学)。 北海道大学、カルガリー大学、東京大学などを経て、2017年より現職。
タイトルヨミ
カナ:ハナトコンチュウノシタタカデステキナカンケイジュフンニマツワルセイタイガク
ローマ字:hanatokonchuunoshitatakadesutekinakankeijufunnimatsuwaruseitaigaku

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